OK牧場の決斗

●540 OK牧場の決斗 1957

 3人の男が街にやってくる。その中の一人エドガーはドグに兄弟を殺された復讐のために街にやってきた。それを知ったケイトはドグに知らせに行き、一緒に街を出ようと誘うがドグは彼女の話に聞く耳を持たなかった。

 保安官ワイアットも街へ来る。クラントンたちを捕まえにきたが、町の保安官コットンは彼を見逃していた。クラントンたちの行方を知るためにワイアットはドグに会いに行くが、彼はワイアットに情報を与えなかった。

 ドグはエドガーたちが待つ酒場へ。そこで彼を挑発し銃を抜いたエドガーを投げナイフで殺す。その場でドグは保安官に逮捕されてしまう。ドグはワイアットの泊まるホテルの一室に監禁される。街の住民たちが嫌われ者ドグを私刑に処すために集まり始める。それを知ったケイトはワイアットに助けを求め、ケイトはボヤ騒ぎを起こしその隙にドグとケイトは街から逃げ出す。

 ワイアットはダッジシティに帰る。そこへ約束を破りドグが現れる。ワイアットはドグに自分の前には現れるなと約束していたのだった。ワイアットは酒場で女賭博師のローラを捕まえる。しかしドグたちの言葉で彼女を釈放する。

 街に銀行強盗の知らせが入りワイアットは追跡をしようとするが助手たちは皆留守だった。彼はドグを助手にし強盗たちを追跡する。野宿をしていた彼らを強盗が襲うが二人は強盗たちを射殺する。

 街に帰ったワイアットはローラとの仲を深めていく。その頃ドグはケイトがいなくなったことを気にかけ彼女の行方を追うが、ケイトはクラントン一味の一人、リンゴーのところにいた。リンゴーはドグに勝負を挑もうとするが、ワイアットとの約束で争いごとをしないと誓ったドグは静かにケイトの元を立ち去る。

 その頃ワイアットはローラとの愛を確かめていた。街にシャンハイピアスの一味がやってきて、街で行われていたパーティーをぶち壊してしまう。そこへワイアットが現れ彼らを止めようとするが、多勢に無勢でピンチに陥る。しかしドグが助けに入り、一味を街から追い出すことに成功する。

 ワイアットは保安官を辞め、ローラとともに街から出て行く決意をする。ケイトがドグに謝罪に来て元の鞘に収まろうとするが、ドグは彼女を許さなかった。ワイアットの元にトゥームストーンにいる兄から電報が来て助けを求める。ローラをそれを知り、ワイアットの身を心配し、自分か兄かを選ぶようにワイアットに話すが、ワイアットは兄の元へ行くことに。ドグはワイアットを追い、一緒にトゥームストーンに行く。

 ワイアットは兄からクラントン一味がメキシコで盗んだ牛をトゥームストーン経由で売買しようとしていることを聞く。街の保安官コットンもクラントン一味の仲間になっていた。ワイアットたちは街へ拳銃の持ち込みを禁じることで一味との対決姿勢を明らかにする。

 保安官事務所にクラントン兄弟の末弟ビリーが酔っ払いとして連れてこられる。そこにいたワイアットに連邦保安官任命の書類が届き、それを持ってビリーをクラントンの家まで送って行き、若い彼を諭す。そこへクラントン兄弟の長男アイクが戻って来る。ワイアットは連邦保安官になったことを伝える。

 一味の仲間は連邦保安官には勝てないと話すが、アイクはワイアットを待ち伏せし、私闘にしてしまえば良いと話す。夜の保安官事務所、ワイアットにコーヒーを持って来たジミーが、ワイアットの代わりに夜の見回りに出かけるが、クラントン一味に射殺されてしまう。さらにクラントン兄弟の末弟ビリーが翌朝のOK牧場での決闘を伝えに来る。ドグは全てを知っていたケイトを非難するが、途中で持病が出て倒れてしまう。ワイアットは知らずにドグに助けを求めに行くが、ケイトからドグは死にかけていると言われ諦める。

 翌朝ドグは体調が戻り、ワイアットやアープ兄弟2人とともにOK牧場へ。クラントン一味はコットンも含めた6人で彼らを待ち構える。そして決闘が始まり、一味全員を倒す。対決後、ワイアットは保安官のバッジを投げ捨てる。そしてドグに別れを告げ、街から去って行く。

 

 OK牧場に関しては、先に後日談である「墓石と決闘」や「荒野の決闘」を観ているが、そのどちらとも話が合わない(笑 OK牧場の決闘は史実だが、映画化されるたびに様々なアレンジが加えられており、本作を含め、史実とはかけ離れた部分が多いようだ。

 それでも本作は有名なテーマ曲、ドグの描き方、など強烈な印象を残したと言えるだろう。特にドグ役のカークダグラスが、主役のバーとランカスターよりもカッコ良いのが印象的。元歯科医でありながら、病気持ちのギャンブラーであり、早撃ち。単なる正義のヒーローでないキャラであり、ワイアットに助けられた恩義を最後まで貫き通したのは、日本人好みなのではないか。

 wikiでも紹介されているが、原題Gunfight at the O.K. CorralのCorralは、家畜の囲い場の意味で、牧場を意味していないらしい。ラストの決闘のシーンを見るとそれがよくわかる。さらに、wikiによると、史実としての決闘の後のワイアットのその後が、映画作りに関わったということらしく、それも驚いた。

 

ピエロがお前を嘲笑う

●539 ピエロがお前を嘲笑う 2014

 男がホテルの部屋に入ると、そこでは3人の男たちが殺されていた。

 その男ベンヤミンは、捜査官リンドベルグにのみ話をすると言い彼女と対面する。ベンヤミンは生い立ちから話し始める。彼は両親を亡くし祖母と暮らし始めるが、ネットの世界にハマり、ハッカーとなっていく。学生時代、バイト中に初恋の相手マリと再会、彼女が試験で困っていることを聞き、試験問題を盗もうとするが警備員に見つかり捕まってしまう。彼は罰として奉仕活動を命じられる。

 活動の場でベンヤミンはマックスと出会う。マックスはベンヤミンを自宅パーティに誘い、そこでシュテファンとパウルを紹介する。彼らはハッカー、共にハッカー界のスーパースターMRXに憧れていた。4人はCLAYと名乗り、ベンヤミンの家を拠点として活動を開始する。団体や企業を相手にハッカーを繰り返し、4人は有名になっていく。

 その頃捜査陣はフレンズというハッカー集団をターゲットに捜査をしていた。マックスは憧れのMRXがCLAYのことを無視していることに苛立つが、ある日MRXからメッセージが届く。そこには捜査陣がCLAYを無害な集団だと論じる書類があり、マックスは怒りを爆発させる。ベンヤミンは連邦情報局への侵入を思いつく。

 侵入は成功、ベンヤミンは一人で情報を盗むことにも成功する。しかしパーティでマックスとマリが仲良くしているのを見たベンヤミンは激怒、一人盗んだ情報をMRXへ送ってしまう。そのことが原因でフレンズの一人が殺され、それがCLAYの仕業だとされてしまう。

 焦った4人はユーロポールへ侵入、MRXに罠を仕掛けるが逆に利用され、正体がバレてしまう。捜査陣が追われるベンヤミンはホテルに戻るが、そこでは3人が殺されていた(冒頭のシーン)。

 ベンヤミンはリンドベルグと司法取引(証人保護プログラム)をし、MRXの正体を暴く罠を仕掛け、見事に成功する。

 リンドベルグベンヤミンのことを調べ始め、彼の母親が多重人格であったことを知る。そしてCLAYの仲間は存在せず、ベンヤミンの単独犯であったことを見抜く。精神障害のためベンヤミンは証人保護プログラムを受けることはできない。しかしリンドベルグは彼を助けるために、彼にハッカーをさせ、プログラムを適用させる。

 ベンヤミンを見送るリンドベルグだったが、最後に彼が取調室で見せた手品のタネを教えてもらう。それを見た彼女は、ベンヤミンのトリックに気づく。ベンヤミンはCLAYの仲間3人とマリとともに船の上にいた。

 

 NHKBSでの「あおり」がスゴかった一本。思わず何の情報もないままに観てしまった。ハッカーの世界とその騙し合い、捜査陣の気づき、どんでん返しの連続、となかなか面白かった。

 とにかく冒頭の30分のテンポの速さがスゴい。取調室の静かな雰囲気からスタートするが、主人公の生い立ちからハッカー仲間との出会い、様々な相手をハッキングするまでが、とにかく目まぐるしい。

 MRXとの戦いになり、話は少し落ち着きを見せるが、ラストもどんでん返しが2度3度を続くため、100分の映画だが観終わったあと、疲れが残る感じ(笑

 ネットでは、先行する同タイプの映画のパクリだと非難されているようだが、私はあいにくその先行作品を観ていないので、純粋に楽しめた。どんでん返しに繋げていくために、途中ツッコミどころが多かった感じもするが、その先行作品はそのあたりも上手く仕上げているらしい。なんだ、それじゃあその作品を観ないとしょうがないじゃないか(笑

 

 

 

 

刑事スタスキー&ハッチ 第1シリーズ #18 プロレス連続殺人事件

●刑事スタスキー&ハッチ 第1シリーズ #18 プロレス連続殺人事件

 

あらすじ

 スタハチはプロレスを見に行く。そこで警察OBのマックから3日前の事故について情報があると聞き、翌日会いに行くが、彼は事故死していた。関係者に話を聞くうちに、マックは殺されたのではと疑いを持つ。捜査を続けていくとプロレス会場にまつわる陰謀が明らかになってくる。

 

ストーリー

 スタハチが万引き犯を車で追跡、派手なカーチェイスの後、犯人の車は事故ってしまい、犯人は店に逃げ込む。しかしスタハチが追い詰め逮捕。

 スタハチはオマハタイガーが出場しているプロレスを見に行く。プロレス後、リングに上がり二人は会話する。スタスキーはプロレスは芸術だと語るが、ハッチは偽物だと答える。そこへマックがやってくる。彼はドビー主任のことも知る警察のOB。今はプロレス会場の売店で働いていた。そこへオマハタイガーがマネージャのタフトとともにやって来て紹介してもらう。マックはタフトを毛嫌いしていた。タフトが若いプロレスラーを食い物にしていると思っているためだ。

 マックはその後3日前カーニエリという男がトラックごと崖から落ちた事件について情報があるので、翌朝10時に女性オーナーのボブスの事務所に来てくれと話す。

 翌朝スタハチは会社へ。そこで女子プロレスラーに事務所に案内してもらおうとするが、彼女から今朝マックが階段から落ちて死んだことを聞かされる。スタハチはマックの遺体を確認、耳の後ろにアザがあった。スタハチは社長のヘレンに会いに行き、マックに社長に会うように言われていたと話すが、ヘレンは何も知らなかった。カーニエリという名前も知らないとのこと。ヘレンと一緒にいた営業部長のカールも同じだった。彼らの話ではマックを最後に見たのは自分たちが帰る23時、いつもマックは23時半に店を閉めるとのことだった。その後スタハチはタイガーとタフトと会うが、2人がマックと仲が悪かったということしか掴めなかったが、タイガーとハッチがいつかプロレスで勝負するということになる。ハッチはマックは誰かに殺されて階段から落とされたのではと推理する。

 警察署に戻ったスタハチ、カーニエリの住所(クリーニング屋)と、マックの死因が脳震盪だということを知らされる。もしカーニエリにもアザがあれば連続殺人となるとスタスキーは考える。

 スタハチは会社の練習場へ行き、女子プロレスラーのテリブルと会い、マックの人間関係について尋ねる。マックはやはりタイガーとタフトと仲が悪く口論になっていたらしい。

 その頃女社長のヘレンはフェルトンという男と会っていた。彼はマックの代わりに売店を引き継ぐことになった。そこへスタハチが来る。フェルトンはその場を去るが、スタハチがマックの死因が殺人と疑っていることを知り、二人を消す算段をし始める。

 スタハチは再び練習場へ。タフトとタイガーが揉めている。ハッチはスタスキーにケシかけられ、タイガーとレスリングをすることに。レスリングをしながらタイガーから情報を得ようとするが、タイガーは何も話したくないと答える。二人はタイガーが何かを隠していると考える。スタスキーは電話で、カーニエリにも耳の後ろにアザがあったことを聞く。

 スタハチは、カーニエリのクリーニング店へ。そこで彼の妻から、商売上で揉め事があったと聞き、相手はベラドンかベラゴンというので調べて欲しいとドビー主任に連絡する。カーニエリが博打好きだったことから、二人はヒョロ松を頼ることに。そんなスタハチを男たちが見張っており、ボスに連絡、二人を消せと指示される。

 スタハチはヒョロ松に会いに、倉庫街の気密倉庫へ。それをフェルトンの部下がつけて来て、倉庫に鍵をかけてしまう。ヒョロ松は倉庫の中でネズミレースを開催、その胴元になっていた。ハッチはヒョロ松にカーニエリのことを調べるように頼む。スタハチは倉庫から出ようとするがドアに鍵がかかっていて出られない。ハッチは倉庫の大きさを調べ残りの空気量を計算しようとするが、その間にスタスキーはその辺にあったものを台車に乗せ、ドアをぶち破る。一安心していると爆弾が爆発する。

 倉庫を出たスタハチに、タフトがオリンピックアリーナで待っていると連絡が入る。アリーナではプロレスの試合が行われていた。スタハチはタフトを探すが、彼はシャワールームで殺されていた。

 3人殺されたことを受け、スタハチは、社長ヘレン、営業部長カール、レスラータイガーを集め話をするが、ヘレンは何も知らないと話す。ハッチはタイガーにタフトと揉めていた理由を聞く。タイガーはタフトにこの会社を辞め外に出て稼ごうと誘われたが、社長に恩があるので断ったと答える。

 ヘレンはカールと事務所で仕事をしていた。そこへヒョロ松から電話があり、ちょうどスタハチが事務所に来て電話に出る。その電話をカールが別の部屋で盗み聞きする。ヒョロ松の電話の内容はカーニエリの友人が来ているのですぐ来て欲しいというものだった。スタハチはすぐに出かける。カールはフェルトンにスタハチの動向を電話で知らせるが、それをヘレンが聞いていて、カールを問い詰める。しかしカールは答えずヘレンに家に帰るように命じる。ヘレンは、父から引き継いだ時の借金やタイガーを売り出すため借りた資金が、今回の殺人に関係しているのではとさらに問うがカールは答えなかった。

 スタハチはヒョロ松のネズミレース場へ。そこでカーニエリの親友という男と会い話を聞く。カーニエリはアリーナのクリーニングの入札の時に安い値を出したが、それでも他の会社に取られたことで、訴えると言っていたとのことだった。ハッチはアリーナの仕事の乗っ取りが殺人の動機だと勘づく。

 スタハチはアリーナへ。そこではカールたちが二人を待ち構えていた。彼らはスタハチを射殺しようとする。銃声を聞き、事務所にいたヘレンとタイガーも会場へ。取り囲まれるスタハチだったが、タイガーの助成で形成を挽回、最後はリング場で犯人たちを取り押さえる。

 事件が解決、タイガーはオマハへ帰ることに。スタハチは社長ヘレンと食事に行こうとするが、そこへテリブルがやってくる。さらにミイラ男まで現れて…。

 

今回の登場人物

冒頭のカーチェイスで捕まった犯人(本筋とは全く関係なし)

警察OBで、今はプロレス会場の売店を経営しているマック

プロレスラー、オマハタイガーとそのマネージャ、タフト

女子プロレスラー、テリブル

 

プロレス会社の女社長ヘレンと営業部長カール

テリブルの恋人、ミイラ男

 

プロレス会場の売店の新たな経営者、フェルトン

 

フェルトンからスタハチを消すように指示される部下

スタハチを倉庫に閉じ込めようとする2人組

 

カーニエリの親友



今回の捜査

冒頭のカーチェイス

車が乗り上げ、逃走する犯人 なぜか飛び出した後にカツラが落ちる(笑

 

 

店に逃げ込みカウンターを飛び越える犯人 スカート、ヒールを履いているのがわかる

マックの耳の後ろにあったアザ

 

カーニエリの店〜クリーニング店

スタハチの動向を探り、電話連絡を入れる男

ヒョロ松のネズミレースが行われていた倉庫〜気密室あり

スタハチをつけてきた犯人の車 奥の黒い車

プロレスが行われているオリンピックアリーナ

 

シャワー室で死体で発見されたタフト

 

事務所で仕事をする、女社長ヘレンと営業部長カール

カールはスタさんの電話を盗み聞きする

アリーナでの銃撃戦

 

オマハタイガーが助けに入る


今回のプロレス その1 ハッチは学生時代レスリングのチャンピオンだった!

 スタさんがプロレスは芸術だと言うのをハッチは偽物だと断言。そして見せたいものがあると言い、スタさんを呼びつけると…

 

 

 ハッチはスタさんを華麗に投げ飛ばし、足に関節技を決める。ハッチは学生時代3年間レスリングのチャンピオンだったのだ!

 

今回のプロレス その2 やはりスタさんはお笑い担当

 スタさんは小人プロレスラーがフルネルソンをしているのを見て笑う。それを見たテリブルがスタさんにフルネルソンハーフネルソンをかける

 

 

 

今回のプロレス その3 やはりスタさんには女難の相

 2回目に情報を聞きに行った時、テリブルがスタさんを見つけ喜んで近づいてくる。

 衣装の仮縫いの最中、スタさんを見つけ、駆けていくテリブル

テ:はーい、かわゆい。アンタ2、3日可愛がっちゃおうかな

ス:俺負けるよ。マントねえもの

テ:その代わり、たくましいもの持ってるじゃない

 

それを見ていたミイラ男が覆面をとって、スタさんを睨みつける。ミイラ男はテリブルの彼氏だった。

 



今回のプロレス その4 スタさんの逆襲〜ハッチvsオマハタイガー

 再び練習場。タイガーがオーバーヘッドプレスをしている。スタハチが声をかけるが、タフトに呼ばれ、二人は待たされる。その時、スタさんがハッチに話しかける。

 

ス:一発やってみなよ

ハ:お前がやれば?

ス:だって俺はど素人だもん

ハ:だってオマエ、言い出しっぺだぜ

ス:騙されたと思ってやってみなよ、勝てるかもしんないぜ、あ?物は試しだよ。

ハ:やってみっか。

ス:いい男!

ハッチはスタジャンを脱ぎ、準備をする

 

いざハッチがリングイン。回転して相手の足を取ることに成功する。

 

 


今回のヒョロ松

 ヒョロ松はなぜか、ネズミレースの胴元。

 

 

 ヒョロ松の副業は見るたびに変わっているが気のせいか(笑 違法賭博なのだろうが、金額が少ないせいか、スタさんまで馬券(ネズミ券?)を買う始末。買った馬券が当たるが、それは情報料としてヒョロ松に取られてしまうオチ。

 

今回のオープニングに使われるシーン

 ヒョロ松のネズミレースが行われた倉庫に閉じ込められてしまうスタハチ。ストーリーに書いた通り、ハッチは気密室であるため、空気の残量を計算し始めるが、スタさんは、その辺にあった廃品を台車に乗せ、

 

一気にドアを蹴破る作戦を実行。無事脱出となる。

  

 

しかし、その直後、カール?の部下による爆破でスタさんが吹き飛ばされる。

 

ここであげた8枚の写真のうち何枚か、何シリーズかわからないが、スタハチのオープニングに使用されたシーンである。見覚えがある方も多いのでは?


今回のオチ

 事件が解決、スタハチが社長ヘレンと食事に行こうとしたところへ、テリブルが現れる。(ドアのところにいるのが、テリブル)

一緒に食事にとスタさんが誘いテリブルも喜ぶが、

 

テ:でも行けないの

ス:なんで?

テ:アンタとデートしたいってミイラに言ったらさ、

  彼ったら私と結婚するか、それとも…

ス:それとも、何?

テ:アンタを殺すって言うの

 

そこへ現れたミイラ男、なぜかスタさんを抱きしめ、抱え上げ、頰にキスをし、「友達」と話す。

 

それがロシアの古い習慣だとテリブルに教えられたスタさん、仕方なくミイラ男の頰にキスをすることに。キスをしたところで、ハッチに「両方だ」と言われ、仕方なくもう一方の頰にもキスをする。

 

 

今回のまとめ

 第1シリーズ18話目となるが、観ていて初めてストーリーの雑さが目立った話かも。

 まず冒頭のカーチェイス。スタハチでカーチェイスは珍しくないが、本編とは全く無関係なのは初めてだろう。犯人がオカマである必然性もないし。本編のプロレスの話やラストのオチなどとも無関係なのはどうなの?

 事件はプロレス会社?に関わる連続殺人事件。1人目は話に出てくるのみ。2人目、3人目は登場人物が殺され、会社にまつわる話だと次第に判明してくるのだが、キーポイントは耳の後ろのアザのはず。しかしそれは結局有効打にならず、どうなの?

 ハッチが学生時代レスリングチャンピオンだったというエピソードは新鮮だったし、1975年当時のアメリカのプロレスが舞台なのは興味深いが、これらの設定がほとんど活かされていない。ハッチのエピソードは、オマハタイガーから情報を得るために少し役だったのかもしれないけど。いつものスタさん絡みのオチに使われただけなのは、どうなの?

 まぁ16話のピアニストの話でも、全く関係のないトビーがクローズアップされてたのと同じか。

 何れにしても、話がとっ散らかっている印象は拭えなかったなぁ。

 

 それでも、どのシリーズのものかは不明だが、後にオープニングに使われる気密室での爆破シーンは見れたし、当時のアメリカプロレスが、小人、男性、女性、入り乱れての興行だったのがわかったのは良かったかも。

 

 蛇足。前作でも書いたが、吹き替えと原語の違いについて。女社長は、劇中「ヘレン」と呼ばれており、字幕でも同じだった。しかしエンドロールの役名では「Ellen」となっている。当時「エレン」という名前は一般的ではなかったのかしら?確かにヘレンの方が聞き覚えのある名前だけど。

 

今回の驚き!

 女子レスラーのテリブルにスタさんが振り回されるシーンが何度かあったが、一番面白かったのは、やはりミイラ男との絡み。ラストのスタさんとのキスシーンでは顔がよく見えないので、初登場シーンを再掲。

 

 この方、なんとリチャード・キール。「007」で有名になる直前なのね。スタハチは意外な大物が出ていることがある(第15話のラスト参照)ので驚き。

 ちなみに原語での役名は「Mummy」。あぁそう言えば、ドラクエでもミイラ男はマミィだったね(笑

 

 

 

 

 

金狐の首 大江戸定年組 風野真知雄

●金狐の首 大江戸定年組 風野真知雄

 大江戸定年組シリーズの第5作。町方同心の藤村慎三郎、三千五百石の旗本夏木忠継、町人の七福仁佐衛門はそれぞれ隠居をし、息子に家督を譲った。仲の良い3人は景色の良い家を探し、そこを「初秋亭」と名付け、隠れ家とすることに。しかしただ景色を観ているだけでは飽き足らず、様々な厄介事を解決するために奔走し始める。以下の5編からなる。

 

「大奥の闇」

 先月まで大奥で働いていた菊代が初秋亭に相談に来る。隣家の住人がすることが菊代が嫌がることばかりだと話す。それが4つにもなり困った菊代が相談に来たのだった。藤村たちは隣家に住む林に話を聞きに行くが、林がしていることは偶然が重なっただけのようにも思えた。しかし藤村は、菊代が狙われるある理由に気づく。


「黄昏の夢」

 夏木の息子洋蔵が京都へ修行の旅に出る。初秋亭に酒屋の小僧が配達に来る。誰も頼んでいなかったが藤村は酒を買ってやることに。初秋亭に夏木の兄黒川が訪ねて来る。行ったことのない岡場所から女がまた会いたがっているという催促が来て困っているという。藤村は牛太郎に会うが怪しいところはない。黒川は女に会ってみることにし、結局岡場所に通うことになる。藤村は、酒屋の小僧のことを思い出し牛太郎に話を聞くことに。

 

「意地の袋」

 辰巳芸者の佐助が初秋亭に来る。佐助は三原屋に落籍されたが、たった一晩でお払い箱になってしまった。その理由を知りたいとのことだった。藤村たちは三原屋に話を聞きに行くが何も話したくないと断られてしまう。しかし昔同心時代に藤村が三原屋の危機を救ったことがあり、三原屋は正直に理由を話す。

 

「人生の鍵」

 頑丈屋という錠前屋をしている代吉が初秋亭へ。人前で挨拶をするのが苦手が、半月後に世話になった人たちを呼んで宴会を開く予定だと話す。藤村たちは訓練でなんとかなると話を引き受ける。代吉の挨拶を聞くうちに、藤村は蔵作りの若狭組と錠前屋の鍵清が怪しいと睨み、若狭組の作った蔵で泥棒にあった被害を調べ始める。そして代吉の宴会当日、藤村は若狭屋と鍵清の企みを暴露する。


「金狐の首」

 仁左衛門は知り合いの質屋雅兵衛と一緒に辰巳稲荷へ。怪しい見世物が見れるということだった。出て来た巫女が踊り始め、男の首を切ってしまう。仁左衛門たちは慌てて逃げ出す。翌日になり昨日のことは何だったのかと疑問を持ち始める。初秋亭に質屋上州屋の若右衛門が訪ねて来て、昨夜の辰巳稲荷での出来事を調べて欲しいと話す。しばらくして上州屋に金狐を渡せという脅迫文が届く。それは知らない娘が持ち込んだ質草だった。夏木が金狐は霊岸島稲荷のものであり、それを盗もうとした土州屋という質屋の仕業だと見抜く。

 

 前作終わりで、藤村の妻が家を出て行ったが、その話からスタート。藤村に忠告する夏木や仁左衛門だったが、藤村は耳を貸さない。

 本作の事件は、「大奥上がりの女性への嫌がらせ」「行ったことのない岡場所からの催促」「売れっ子芸者が一晩でお払い箱になった理由」「独自の錠前を作る錠前屋がハメられた事件」「稲荷神社での怪しい見世物」がテーマ。前々作のように「日常の謎系」の話もあれば、江戸時代の話らしいものまで、様々。シリーズの特徴が出て来た感じがする。ただ3話目までとサブエピソードが女性にまつわるものだったのも、注目しておくべき点か。

 本作のサブエピソードは、この藤村の妻加代と仁左衛門の息子の嫁でやはり家を出てしまったおちさに関して。加代は夏木の妻志乃の計らいで、夏木の家に密かに隠れていた。加代と志乃はおちさのことを知り、一緒におちさを探し当て、これまた夏木の家で匿う。さらに、小間物屋を独力で始めようとしていたおちさを手伝い、独自の匂い袋を開発することに。この3人、女性版の初秋亭を作ろうというところまで話が進む。なかなか面白い展開になりそう。

 もう一つのサブエピソードは、鮫蔵。いくつかの事件で藤村は鮫蔵の力を借りようと考えるが、鮫蔵の居場所がつかめないため、会えずに終わる。その鮫蔵、最終章の最後で、げむげむ捜査で、教祖の正体をつかんだようだが、読者には明かされない。そして鮫蔵はげむげむたちにやられた怪我が素で死んでしまう(おそらく)。

 主人公3人を除けば、一番のサブキャラの一人だった鮫蔵の死が最後に描かれる。いよいよシリーズ最大の謎、げむげむが次回作ではメインになるのかも。

 

文豪たちの怪しい宴 鯨統一郎

●文豪たちの怪しい宴 鯨統一郎

 バー「スリーバレー」で繰り広げられる3人の文学談義。常連宮田、文学部教授の曽根原、バーテンダーのミサキ。宮田は、奇想天外な解釈をし始め、曽根原はそれをバカにするが、いつのまにか宮田の話に聞き入ることになる。以下の4編からなる短編集。

 

 宮田による各話の解釈は、

夏目漱石ーこころもよう」〜百合小説、二人の死は下女による犯行

太宰治ーなぜかメロス」〜全てセリヌンティウスに夢

宮沢賢治銀河鉄道の国から」〜宮沢賢治とその父との確執、許しを描いている

芥川龍之介ー藪の中へ」〜真犯人は妻である真砂

 

 名作「邪馬台国はどこですか?」の鯨統一郎氏の同シリーズの新作。これまで歴史がテーマだったが、本作では文学がテーマ。「スリーバレー」にも静香やバーテン松永は登場せず、新たに曽根原教授とミサキが登場。宮田が教授を相手に論戦を繰り広げるのは定番通り。

 歴史をテーマにしたシリーズが順を追うごとにレベルが下がっていってしまったためか、テーマを変えて新たに登場した感じ。

 ただテーマが文学作品であり、歴史に比べると読者の読み方の自由度が高いのが自然なためか、歴史物ほど「あっ!」と驚くことはなかったというのが本音。東京創元社文庫創刊60周年として発行された本作というのが売りのようだが、またしてもちょっと空振りしてしまった感じ。

 4作品中最初の3作はまぁそんな感じだが、最後の「藪の中」だけはそれを「推理小説」として読んだ場合の論理展開は意外にしっかりとしていたと思う。さらに最初の話である漱石の「こころ」も再登場し、意外な解釈がされるところも良かった。

 どうやらこの文学をテーマとした続編があるようで、こちらもあまり期待せず読んでみたい。ただ本作を読んだことで、やはり取り上げられた4作品はもう一度読んでみたくなってしまった。ここが鯨統一郎の上手いところかも。

 

盤上のアルファ 塩田武士

●盤上のアルファ 塩田武士

 社会部から文化部への異動を命じられた秋葉隼介、年齢制限で奨励会を退会したが将棋が忘れられない真田信繁。二人が出会ったことで繰り広げられるドラマ。真田はプロ棋士となるために試験を受けることになるが…。「秋葉隼介」「真田信繁」「出会い」「真剣師」「編入試験」の5編からなる長編。

 

「秋葉隼介」

 秋葉は嫌われているという理由で文化部へ異動を命じられ、将棋の担当記者となる。女流棋士のタイトル戦を取材することになり、関というベテラン記者とコンビを組むことに。将棋に全く関心がなかった秋葉だったが、タイトル戦を観戦しているうちにその面白さに気づいていく。勝負に敗れた女流棋士遊佐との会話が印象的。

 

真田信繁

 アマチュア将棋大会で優勝した真田。彼は友人もおらずバイトで生計を立てていたが、バイトをクビになってしまう。彼は幼少期、母親が男を作って蒸発、父と暮らしていたが、父も借金まみれの生活だったが、父は真田に将棋を教え、真田は次第に強くなっていく。ある日父が借金取りに拉致され一人になってしまうが、そんな真田の元へ林鋭生と名乗る男がやって来て、真田に将棋を教える。しかし真田の叔父が彼を引き取りに来て、林との生活は終わる。叔父宅での厳しい生活を続けていたが、中学卒業した日に叔父を殴って家を飛び出してしまう。

 

「出会い」

 秋葉と真田が小料理屋で出会う。お互いの素性を知り、秋葉は真田がプロ棋士を目指していると知るが、なれるはずがないとバカにしケンカになってしまう。家賃滞納をした真田は家を追い出される。彼は秋葉を頼り彼の家へ。小料理屋の女将静も来ており、奇妙な3人での同居生活が始まる。真田が試験を受けるまでの3ヶ月という約束だったが、真田は仲間を家に引き入れ秋葉は激怒する。

 

真剣師

 秋葉の職場へ林が訪ねてくる。そして林と真田は再会、林による指導対局が始まる。

 

編入試験」

 真田の試験が始まる。8局中6局の勝利が合格の条件だったが、5勝2敗で最終局を迎える。対局後、秋葉は真田の隠された秘密を知ることになる。

 

 「駒音高く」を読み将棋小説の面白さを再発見してしまったため、選んだ一冊。何の前情報もなく読み始めたため、第1章「秋葉隼介」を読み終えた時に、これで終わらせるとは、なかなか思い切った短編だな、と思っていた。しかし第2章の終わりで、さすがにこれは短編ではないなとやっと気づく(笑

 「駒音高く」は様々な棋士奨励会員などを主人公に据えた短編だったが、こちらは文化部記者とプロ棋士を目指す一度挫折した将棋指しが主人公。共に33歳という微妙な年齢なのが妙にリアルである。人生の長さを考えればまだまだ若い年代と思うが、本人からすれば、この先の人生を決めていかなければいけない時であるというのが本当にリアルだと思う。

 第1章のやりきれない虚しさ、第2章の家族に振り回される不幸な子供を描き、全体的に暗い話だと思ったが、第3章で一気に話は逆転、ユーモア溢れる展開となっていく。そう言えば、最終章で「逆転」がキーワードとなるが、物語全体の構成もこれに準じたのだろうか。

 他にも、話に登場する人物たちのキャラが立ちまくっている(笑 主人公二人はもちろん、謎の師匠である真剣師、タイトル戦前日に口げんかを始める若き女流棋士挑戦者、不思議な雰囲気を醸し出す小料理屋の女将、秋葉の同僚でありながら全くやる気を感じさせないベテラン記者、など。ネットでは関西弁の会話も取り上げられているが、これもテンポが良くスイスイと読めてしまった一因だろう。

 読み終えてから調べたところ、ドラマ化もされており、続編もあるそうだ。どちらも見てみたい。真田はプロ棋士になれたのだろうか。秋葉は文化部の記者を続けているのであろうか。気になる。

 

オクラホマ・キッド

●538 オクラホマ・キッド 1939

 大統領令で先住民たちに補償金を渡すことでオクラホマから退去させ、開拓者たちに入植地として解放されることになった。その補償金をマッコードら悪漢たちが奪い取る。しかしそれを見ていたオクラホマキッドがマッコードたちから補償金を奪う。

 入植地付近のチェロキーシティには開拓者たちが翌日の号砲を待っていた。ジョンキンケイドは開拓者たちとともに新たな街を作ろうとしていた。ジョンの息子ネッドは、ハードウィック判事の娘ジェーンとダンスを踊っていた。そこへキッドがやって来てジェーンと踊る。彼はホテルにもやって来て、ジェーンたちの泊まる予定だった部屋にたむろする男たちを追い出す。

 マッコードたちは酒場で翌日の計画を練っていた。時間前に入植地に乗り込み、土地を奪うつもりだった。その酒場にキッドが現れる。マッコードたちと揉めるが、キッドは一味の一人を撃って逃げていく。マッコードは保安官に盗まれた銀貨を使っていたキッドのことを知らせる。

 翌日ランドラッシュが始まる。キンケイドたちは土地を目指すが、そこにはマッコードたちが先に待っていた。不正を訴えるキンケイドに、裁判をすれば時間がかかるため、土地を引き渡す代わりに、新たな街での酒場と賭博場の権利が欲しいとマッコードは話し、キンケイドは受け入れる。その頃、街にいたキッドは保安官に捕まりそうになるが、機転を利かせ逃げてしまう。

 街が完成する。しかしマッコードが街を牛耳っているため、殺人や犯罪が増える。キンケイドはマッコードを街から追い出そうと選挙に立候補する。その頃キッドは現地住民の家に隠れ住んでいた。住民が持って来た新聞でキンケイドが対立候補殺害の疑いで逮捕されたことを知り、街へ。

 キッドはジェーンから事情を聞く。一方マッコードたちは、ハードウィック判事ではキンケイドを有罪にできないため、判事を嘘の情報で街から追い出し、その間に裁判を行いキンケイドを有罪にしようとする。ジェーンはそれが嘘であることを見抜き、父を呼び戻そうとするが、そこへキッドが現れ、代わりに判事を迎えにいく。しかし裁判には間に合わず、キンケイドは有罪となってしまう。それを聞いたキッドは牢屋に行きキンケイドを助け出そうとするが、法の遵守を第一に考えるキンケイドはキッドの話を聞かなかった。キッドがキンケイドを脱獄させようとしているのを知ったマッコードは、部下を使って住民を煽り、キンケイドを絞首刑にしてしまう。

 事情を知ったキッドは判事のもとへ戻り、絞首刑の実行犯である4人の名前を聞き出し、彼らを一人ずつ殺していく。最後の一人は生きたまま街に連れて帰り、絞首刑にしたのはマッコードの指示だったと証言させ、マッコードの店に向かう。

 保安官になっていたネッドがマッコードを逮捕しようとするが、撃たれてしまう。そこへ駆けつけたキッドはマッコードと争いになるが、ネッドがマッコードを撃ち倒す。

 街を去り新しい街へ行こうとするキッドだったが、ジェーンに呼び止められ、二人は父ハードウィックの元、結婚を宣言することに。

 

 戦前の映画はこのブログを始めて10本以上観ているが、どれも印象深かった。これもその一本になりそう。

 この映画の紹介文として、「無実の罪で殺された父の復讐に燃える〜」とあるが、この部分は映画のラスト20分ほど。80分強の映画の60分はそれまでの過程が描かれる。

 先住民から奪い取った?オクラホマのランドラッシュ、先住民への補償金の強奪から悪漢マッコードたちと主人公キッドの関係が始まる。一方で、新しい街つくりが描かれそこが悪漢たちに支配され、正義感あふれるキンケイドとマッコードの対立図式が描かれる。そこへ主人公キッドが戻って来て一波乱。で、最後の復讐劇へと繋がる。

 短めの尺の映画だが、内容は以上のように充実している。冒頭のダンスシーンでのキッド、ジェーン、ネッドのシーンがよくわからないまま過ぎるが、途中、キッドがキンケイドの息子(ネッドの弟)だと判明し、復讐劇とともに、家族関係や三角関係がクローズアップされてくる。当時のものとしてはよくできた脚本だと思う。

 ハンフリーボガートが悪役で登場。ボガートとしては見慣れない西部劇、変なパーマの髪型、などちょっと面白い(笑 ギャグニーの名前は昔から聞き覚えがあったが、映画を観たのはこれが初めて。どこで知ったんだろう?