赤い河

●034 赤い河 1948

 

 ジョンウェインのモノクロ西部劇。

 テキサスで14年かかって1万頭の牛を育てたウェインが1600km離れたミズーリにそれを運ぶ。1600kmは100日かかる計算だが仲間たちとも一緒に行くこととなる。仲間には14年前から一緒の若者、隣の牧場出身の若者や昔からの相棒、甘いもの好きの男、原住民など多彩な顔ぶれがいる。

 順調に旅が進むかに見えたが、途中夜甘いもの好きの男が物音を立てたため、牛が暴走を始める。全員でなんとか対処。このトラブルを含め、道中ウェインのリーダーぶりに不満が出る。集団から逃亡した仲間を連れ戻した際に不満が爆発。ウェインは仲間から撃たれリーダー交代となり、ウェインは一人残される。新リーダーとなった若者への恨みの言葉とともに。

 新リーダーはさらに進むが、途中幌馬車隊と合流。そこで若者は女と出会う。1週間後、ウェインが同じ幌馬車隊に追いついた際に女と話す。そこで女を残し旅に出たことを思い出すこととなる。

 集団はアビリーンの街へ到着、無事牛の売買に成功する。翌朝ウェインも街へ到着しいよいよ決着の時…

 

 幌馬車隊の女との出会いは、父と息子がテーマであることを語らせるだけかと思ったら、ラストに生きてくるのね。ウェインに撃たれたもう一人の凄腕若者がどうなったのかは気になるところだけど、良い結末でした。