鬼平犯科帳 第2シリーズ #11 四度目の女房

 第2シリーズ #11 四度目の女房

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 いきなり宙を舞う千両箱のシーンから始まる。大金が盗まれたが、その方法が全くわからない事件だった。盗賊改方に八丁堀がきて、先月の盗みと同様の手口がないかどうか調べた結果、江戸周辺でも似た事件が起きていることが判明する。

 鬼平が伊三次と飲み屋でこの一件について話をしていると職人仲間の話が聞こえてくる。仲間内の伊之松(西岡徳馬)の女房おふさ(森口瑤子)がよくできた女房だという話。夫婦の仲が描かれるが、翌朝伊之松は仲間に呼び出され尾張に行くよう親分が言っていることを聞く。家に戻りおふさに別れの挨拶をして姿を消す。

 佐嶋と忠吾は事件の起きた家の蔵を調べていたところ、格子窓に仕掛けを見つける。仕事をした大工から伊之松の名前が判明する。忠吾がおふさを見張ることとなる。おふさは働きに出る。その店の女将の策略にハマりおふさは客を引くようになる。そんなおふさを伊之松の仲間が狙っていた。

 伊之松は尾張で仕事をし、図面を仲間に渡した際に、おふさの噂を聞く。仲間は伊之松の女房とは知らず、親分に手篭めにされた事、自分がその女を殺してしまった事を話す。それを聞いた伊之松は仲間を殺し、親分の元へ行き親分も刺し殺すが、自分も殺されてしまう。

 最期の時に伊之松は鬼平に金を渡し、おふさの墓を立ててやって欲しいと懇願する。

 おふさは伊之松のことは一切知らされず、今日も客を取っていた…

 

 悲しい話だけど、女は怖いという気もする。初めて男に嬲られた後、小判を見つけた時のおふさの顔がなんとも言えず、客を取るようになった後のおふさの顔も… 最後の鬼平の気遣いが救いか。