●060 ミクロの決死圏 1966
敵国から亡命してきたベネシュは敵に襲われ昏睡状態にある。その場に呼び出されたグラントはカーター将軍、マイケルズ博士から手術の警護に当たるよう命じられる。執刀医のデュバル医師に疑いがかかっていた。この場所は極小抑止連合軍、ミクロ化の研究施設だった。ミクロ化は60分しか持たないが、ベネシュはその制御方法を知っている。
手術は医療チームをミクロ化し脳の奥の血塊を取り除くこと。チームにはデュバル医師、マイケルズ博士、コーラ助手、ビル大佐(潜水艇設計者)、グラントの5名。潜水艇は原子力で動き、外部からの位置特定にも使われる。
潜水艇のミクロ化が丁寧に描かれる。そしていよいよ体内注入。入っていきなりコースを逸脱、静脈に入ってしまいそのままでは心臓に入り船が破壊される。手術中止を要請するが司令部では心臓停止を提案。57秒で心臓を通り抜けることに成功する。次は肺へ行くが、心停止時の影響で空気が漏れていた。船外に出て肺から空気を得ることに。その際レーザー砲の固定が解け故障していた。無線機を分解し部品を使いレーザーを修理することに。その分外部との連絡が不能に。
グラントは誰かが手術の妨害をしているとマイケルズに話す。
潜水艇は進路を変え内耳に。エンジン温度が上昇したため吸気口の繊維質を除去するためまたも船外に出たが、手術室で物を落とし音を発生させたため、激流が流れコーラが抗体に襲われるが危機一髪で船内に戻る。
いよいよ患部に至るが残り時間から手術をしないで回収位置へ戻るようマイケルズは言う。しかしデュバルは手術へ向かう。マイケルズはビルを騙し潜水艇を乗っ取る。患部を処置した3人は船が乗っ取られたことに気づき、レーザー砲で船を撃つ。船を白血球が襲う。マイケルズは白血球の餌食になる。残りの4名は視神経から脱出。
この時代の特撮には何も言うことはないし、ツッコミどころ満載のストーリー展開なのも仕方ない。所々で医学的知識が会話されるたり、人間の神秘が神によるものだと言う会話があったりするところがテーマの一つか。
ネタとしてはいわゆる一発ものだが、冒頭の字幕にあったように、この時代の最先端の知識で体内を映像化したことはすごいと思う。