鬼平犯科帳 第2シリーズ #13 密告

 第2シリーズ #13 密告

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 沖田浩之(二役)がゲスト。

 ある夜、盗賊改方宅鬼平宛に付け文が女から届く。九つ半に鎌倉屋に盗賊が入るとのこと。鎌倉屋に本当に盗賊が押し入っていた。伏屋の紋蔵一味を一人を除き全員を捕まえた。鬼平は伏屋の紋蔵の顔を彦十も確かめさせる一方で、付け文を届けた屋台の親父に女のことを聞く。女は左足を引きずっていたことから鬼平はある女を思い出す。

 伏屋の紋蔵は鬼平や彦十との昔の遊び仲間小平太と瓜二つだと思い出す。小平太は23年前遊びで付き合ったお百が身ごもったことを知ると階段から突き落とし流産させたことがあった。その時お百は左足を折り、他家へ嫁に行った。小平太は鬼平の怒りを買い、左腕を折られそのうち病気で亡くなってしまっていた。鬼平は4年前お百に会っていたことを思い出した。伏屋の紋蔵はお百の息子だとわかる。

 鬼平は伏屋の紋蔵と話をし、密告したのは母親だと告げ、母親の居場所を尋ねるが伏屋の紋蔵は答えない。密偵たちが調べると、お百は盗賊の妻となっていた。鬼平から自分の父親は鬼平だという話を聞いた伏屋の紋蔵は牢の中で母親の夢を見て、鬼平に母親の居場所を白状する。

 鬼平たちが盗人宿へ行くと、一人逃げた男が刺されており、お百も簪を手に自害していた。鬼平は自分のかけた小さな情けを生涯忘れずにいたお百を想う。鬼平は伏屋の紋蔵の処刑前日、五鉄の軍鶏鍋を食わしお百の簪を与えた…

 

 親の情愛が極悪卑劣な悪人を最後には改心させた、という話。光本幸子さんがお百役、寅さんシリーズ記念すべき第一作のマドンナ。寅さんから20年、まだまだ綺麗な女優さんでした。