鬼平犯科帳 第2シリーズ #17 春の淡雪

 第2シリーズ #17 春の淡雪

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 ある日の捕り物で同心大島が手繰った盗人たちを捕らえることができたが、その現場で刀を弾かれるという不始末を起こす。一緒にいた与力の天野はその件を鬼平に報告、その場へ大島が来たため、話を聞くと情報は密偵清松からのものとわかる。ただ大島は清松のことをあまり知らずそれでも良いとの考えを鬼平に話すため、鬼平は首をかしげる

 五郎蔵から盗人銀太郎を見たが、銀太郎は清松と一緒だったとの話がおまさから鬼平に報告が入る。五郎蔵とおまさの見立てでは、清松は昔お勤めをしていたに違いないとのこと。鬼平は五郎蔵、おまさと彼らの隠れ家へ出向くが、そこには大島もいた。隠れ家の中では、博打で負けをおった大島に清松が仕事を持ちかけていた。

 盗人たちの狙いが池田屋だと判明し、鬼平たちは池田屋を見張る。そんな中、池田屋の娘お梅がさらわれる。しかし池田屋ではさらわれたのは誤解だと近所に説明する。

 清松は大島とともに池田屋との交渉に臨む。清松は盗賊である池田屋の次の狙いのお店を言い当て、千両出せば、盗賊改方の大島もそれを見逃すと話をし、池田屋は了承する。

 池田屋では親分が娘を諦め、江戸を離れる決意をするが、手下の銀太郎がそれに反対する。親分は事情を悟り、銀太郎を刺す。そこへ盗賊改方が押し入る。

 翌日千両の受け渡しの場へ現れたのは、親分と鬼平だった。それを見た大島はその場で腹を切る。

 

 盗賊改方の同心が悪の道へ…という珍しい話。最後の切腹鬼平介錯するシーンは切ないが、仕方なしか。ラスト、村松の作るなめろうを期待して待つ鬼平の明るい笑顔が救いとなっている。