マイ・ボディガード

●080 マイ・ボディガード 2004

 

 60分に一人が誘拐され、その7割は行きて戻れないラテンアメリカ。若い実業家のサミュエルラモスは娘ピタの誘拐保険のため、妻リサの希望のためボディガードを雇うことになった。クリーシーは軍隊時代の友人レイバーンに紹介されサミュエルの子供のボデイガードとなる。サミュエルは会社の経営が厳しく、クリーシーはアルコール中毒のためプロ相手には自信がない、二人の利害は一致していた。

 クリーシーはボディガードとして雇われ、ピタの送り迎えを始める。車の中でピタはクリーシーに彼のことを色々と質問をするが、彼はそれが気に入らず彼女にそう話す。彼は夜一人になるとフラッシュバックが起こり酒を飲んでしまう。

 ピタは水泳大会のため早く泳ぎたいと言い、クリーシーに助言を求める。彼はアドバイスをし、家のプールで飛び込みの練習をする。そしてピタは大会で1位となる。

 ある日クリーシーはピアノを習いに行った先で前につけてきた車とパトカーを見かける。そこへピアノを終えたピタが出てきて銃撃戦となりクリーシーは撃たれてピタは誘拐されてしまう。クリーシーは警官殺しと誘拐事件の犯人として逮捕される。

 マスコミによりクリーシーが撃った警官は非番の日にパトカーに乗っていたこと、悪徳警官だったことがわかる。クリーシーが入院する病室に連邦捜査官が訪ねてくる。ピタの身代金の要求があり、サミュエルはそれに従うが、犯人はお金を手に入れられず、娘を殺すと連絡してくる。

 一方連邦捜査官はクリーシーを病院から運び出す。悪徳警官を殺したのならばこの場は危険だという。別の場所で療養したクリーシーは動けるようになる。レイバーンはアメリカの病院へ行くように進めるが彼はそれを断り、誘拐現場へ行く。そこで新聞記者のゲレロを会う。彼女から腐敗警官などの秘密グループの話を聞き、協力を申し出られるが断る。クリーシーはレイバーンに協力を求める。

 クリーシーはサミュエルの家に戻りピタの部屋へ行き彼女の日記を読む。ピタの母親とも話し、犯人たちを殺すことを約束する。

 クリーシーはゲレロに車のナンバーの持ち主の調査を依頼し、持ち主の警官を突き止める。奴から組織のこと、ピタを渡した子守役のことなどを聞き出し殺す。

 次に子守役のところへ行き、仕事の報酬を銀行カードで受け取っていること、身代金が悪徳警官クエンテスに取られたことを聞きだし殺す。一緒にいた女からボスのいどころは知らないが、女の子はここにいると言われ、会うが別の女の子だった。女の子を助け出し、店を爆破する。クリーシーはゲレロに連絡し、女の子を渡し、銀行カードへの振込主の調査を依頼する。クエンテスのことも聞く、奴は護衛に守られていて官舎に住んでいる。

 次にクエンテスの車をロケットランチャーで襲い、車を乗っ取る。クエンテスは組織の大ボスだった。奴から身代金は4分の3が偽物だったと聞く。車に積んだのはサミュエルの弁護士カルフスだったことも。話を終えたのちクリーシーが去るとクエンテスは車ごと爆発する。

 次に弁護士の家に行くが、すでに弁護士は殺された後だった。そこで銀行の預金明細があり口座のことをゲレロに調査依頼する。

 クリーシーはサミュエルの家に行き、サミュエルに話を聞く。クリーシーは身代金の4分の1は悪徳警官に、4分の1は弁護士に行ったが、残りの半分はどうなったのか、と聞く。サミュエルが話したのは、今回の誘拐は狂言誘拐だったこと、娘に危険はないと聞いていたのに、娘が殺されたので弁護士を殺したという告白だった。クリーシーはサミュエルに銃弾1発と銃を渡し部屋を出る。その後銃声が聞こえた。

 ゲレロから連絡が入り、銀行カードの所有者が判明、誘拐主犯ボイスの妻だった。ボイスの顔写真も新聞に掲載された。クリーシーは彼の家へ行くが、そこは連邦警察に監視されていた。クリーシーはボイスの妻と弟を人質にとり、ボイスと交渉を始めるが、ピタはまだ生きていると告げられる。ボイスの弟とピタの交換となる。交換場所へピタの母親も呼び出す。そして人質交換が始まる…

 

 前半はボディガード、後半は復讐劇となる。前半でのピタとクリーシーの関わり合いが楽しいし、後半はド派手な復讐劇画が楽しめる。ピタが生きていたのは良いが、ラストのクリーシーの行動が切なく悲しい。

 

 タイトルも知らずに見たが、大変面白かった。デンゼルワシントンはさすがにうまいしカッコいい。ダコタも可愛かった。原作本を読みたくなった。