ボーン・アイデンティティー

●085 ボーン・アイデンティティー 2002

 地中海で漂っていた男を漁船が助ける。彼は銃で撃たれ、臀部にある銀行口座を示すブツが埋め込まれていた。そして彼は記憶を失っていた。彼は船の仕事を手伝いながら記憶を取り戻そうとするが、2週間経ってもダメだった。彼は港で船を降りスイスに向かう。

 彼は夜公園で寝ている時に警官に職務質問され取り押さえられそうになると、体が勝手に反応し警官を倒していた。

 CIAはアフリカでのCIAの活動を暴露すると言っている元政治家への対応に苦慮していた。彼はCIAに暗殺されそうになったと話す。

 男は口座番号が示す銀行に行く。そこで、ジェイソンボーンという名前のアメリカのパスポートとその他の国の偽名パスポート、金を手に入れ、前回来たのは3週間前だと知る。彼は領事館に行くが、そこで捕まりそうになるがまたも体が反応する。建物が緊急体制になるが、彼は冷静に避難経路を通り脱出する。彼は領事館で揉めていた女性を見つけパリまで車で送ってもらう。

 CIAは彼がチューリヒにいるのを突き止め、殺そうとヨーロッパにいる工作員チューリヒに集める。監視カメラの映像から車の女性の身元が判明する。

 男は女性にこれまでのこと、自分が周囲を警戒していることを話す。二人はパリに着き彼の家へ行く。家の電話のリダイヤルがホテルに繋がり偽名のパスポートの名前の人間の所在を確認すると2週間前に事故で死んだと告げられる。そこへ工作員が入って来て格闘となり彼が倒すが、工作員は飛び降り自殺する。二人は駅に行き、彼は金をコインロッカーに隠す。車が見つかりカーチェイスとなる。

 アフリカの元政治家が死体安置所で死体を確認し、自分を暗殺した人間ではなく替え玉だとわかる。工作員は元政治家を暗殺する。CIAでは暗殺をボーンの仕業にする。

 二人は彼が元いたホテルに行き、領収書を手に入れ、警備船舶会社へ行く。そこで彼はケーンと名乗っていた。またケーンの遺体が安置所にあるのも判明する。安置所に行くが、遺体は弟が引き取ったことになっていた。警備会社の資料、安置所の資料から元政治家の名前にたどり着くが、彼は殺されていた。新聞記事からボーンは自分が殺し屋であることを知る。自分も指名手配されたことを知った女は逃げ出そうとするが、ボーンはパリでは命が危ないので好きなところまで送り届けると話す。CIAは女が過去住んでいた場所を突き止め、そこを徹底的に調査する。

 二人は女の知り合いの家に行き泊まる。翌朝その家の子供が犬がいなくなったことを話す。ボーンは住人に地下室へ隠れるように指示する。殺し屋を倒し奴からトレッドストーンの名を聞く。女に金を渡し逃す。ボーンは殺し屋の持ち物からCIAと連絡を取り、パリで落ち合う約束をする。現場に来た車に発信器を取り付けアジトを見つける。

その場で記憶を失う前の話を聞いたボーンは…

 

 主人公が記憶を失っている状態で始まるパターン。どう記憶を取り戻すかがよくある話だが、この映画は彼のことを知っている組織が並行して動くため見ている側はそこに焦点は当てない。次々と話が展開して行くが、この展開が見事。アクションもありカーチェイスもあり、徐々に主人公が自分が何者かを知って行くのも見応えがある。一番すごいのはミニクーパでのカーチェイスか。

 アクション映画は少し敬遠していたが、さすがはヒット作。見応え十分だった。