鬼平犯科帳 第3シリーズ #03 馴馬の三蔵

 第3シリーズ #03 馴馬の三蔵

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 忠吾と村松が昼から料理屋万亀で美味い料理に舌鼓を打っていた際、忠吾は厠へ行こうとして自分の叔父が店に来ていることを知り困る。店の女が部屋からの抜け道を教えてくれ、そのことを鬼平に話す。そこへ酒井が来て扇屋に押し入りがあったことを告げる。生き残った小僧から、昔祭りで見た顎に傷がある男に斬られたと聞く。

 盗賊改方の調べで、鮫洲の市兵衛という男の名が判明する。粂八は鮫洲の市兵衛に会いに行く。扇屋の件もあるが、お紋の仇だと話し、斬りかかる。そこへ沢田が止めに入る。市兵衛は牢屋で首をくくる。調べで市兵衛はいつもの仲間とではなく、別の親分と扇屋に押し入ったことがわかる。

 鬼平は粂八と酒を飲み、市兵衛との関係を問いただす。粂八がまだ野槌の弥平の配下だった数年前のこと、粂八はお紋という女と良い仲になっていたが、お紋には鮫洲の市兵衛が付いていた。粂八はお紋を馴馬の三蔵の女房おみのに預ける。お紋はおみのを頼り岡部の宿へ。一ヶ月後粂八が岡部宿を訪ねると2人は殺されていた。粂八は市兵衛の仕業だと確信する。その二ヶ月後粂八は鬼平密偵となった。粂八は三蔵にお詫びを伝えたいと話す。しかし粂八は三蔵の手かがりを掴めないでいた。鬼平は三蔵の件は諦めるように言うが、粂八は諦められないと伝える。

 二ヶ月後、船宿の仕事で万亀へ行く。そこで偶然に三蔵を見かける。三蔵は居座り勤めをするようだった。粂八は鬼平に伝えるかどうか悩む。そこへ鬼平と忠吾がやってくる。鬼平とすれ違う際、粂八は目を合わせなかった。鬼平はそんな粂八の様子を見て思案し、1人で五鉄に行き、彦十を呼び出し話をする。その足で鬼平は粂八の宿へ。

 粂八は宿におらず、しかし宿にいたことにするように女中に話していた。粂八は万亀へ行き三蔵の様子を探る。粂八を仕事をしくじった三蔵を助け出す。粂八は三蔵から、万亀の主人は、瀬田の万右衛門で、扇屋の件の犯人で、岡部の宿の件での女房の仇で、女房は万右衛門の昔の女で、お紋は巻き添えを食ったのだと聞く。それだけ話すと三蔵は亡くなる。

 粂八の使いが盗賊改方宅へ。万亀へ鬼平たちが出張る。粂八も仇討ちに…

 

 粂八の過去が話のベースになっている。悲しい過去、惚れた女、世話になった人への想い、そして無念。見事に粂八が主役の話だった。もちろん、鬼平もいつも通りカッコ良い。第3シリーズ良いですなぁ。