鬼平犯科帳 第3シリーズ #05 熊五郎の顔

 第3シリーズ #05 熊五郎の顔

https://www.fujitv.co.jp/onihei/photo/s3-5.jpg

 盗賊改方は羽黒の長右衛門一味の残党を追っていた。上州高崎の寺で山猫の三次と洲走の熊五郎を見つける。二人を捉えようとするが、熊五郎を逃してしまう。逃げる時、必ず三次を助けに来ると言い残す。熊五郎は過去にも仲間を取り返しに来たことがあった。熊五郎の顔をしっかりと覚えているのは粂八だけだった。3年前に政蔵と組んで熊五郎を捕まえようとしていた粂八は政蔵を殺されていた。政蔵の女房お延は新堀で茶屋を営んでいた。鬼平熊五郎を捕らえ、お延に償いをしたいと話し、自ら出張る。

 お延は和泉屋の主人に言い寄られていた。そんなある日お延の店のそばで倒れ苦しんでいた男信太郎を助け、看病をする中で二人は男と女の仲になる。

 盗賊改方は熊五郎の似顔絵を作る。

 信太郎は仕事で店を離れるときにお延と夫婦になる約束をする。翌日戻ると話し、お延にお守りを託し出かける。

 その後店に鬼平がやって来て、お延に熊五郎のことを説明し、必ず捕まえると話し、似顔絵を渡す。お延は仏壇にその報告をし、似顔絵を見る。それが信太郎にそっくりのためお延は驚く。悩んだ挙句に自害をしようとするが、息子が帰って来て思いとどまる。

 三次を深谷宿へ運んだ盗賊改方は、宿に三次を入れたカゴを置く。

 そんな時、お延の家に和泉屋の主人が訪ねて来る。彼は家にいる病人が熊五郎にそっくりだという噂を聞いたと話す。お延はそれは違うと話すが、主人は信じなかった。主人が帰った後、お延は街包丁を隠し持ち街へ行き、三次がいる宿の様子を伺う。

 熊五郎は宿に忍び込み、三次を助けようとするが、カゴにいたのは鬼平だった。鬼平は見事に熊五郎を捕まえる。その声を聞いたお延は涙を流す。

 鬼平熊五郎を連れ、お延の店に寄り、報告をする。お延を見た熊五郎は表情を変えなかった。鬼平は挨拶をし、去って行く。お延が虚しく川を眺め、お守りを川へ投げ込んだ時、息子がおじさんの土産だと言って近寄って来る。信太郎はお延に自分には会ったことのない双子の兄がいたと話す…

 

 どこかで見た話で、女房が自分の亭主の仇に惚れてしまうパターンの話は多いのかと思っていたら、外伝としてドラマ化されていた話でした。だよね。

 しかし話を知らずに見ていると、ラストのどんでん返しは本当に驚く。というか外伝の時に驚いたもんなぁ。第3シリーズはやっぱり面白い。