ジャッカルの日

●099 ジャッカルの日 1973

 1982年フランスドゴール大統領はアルジェリア独立を認めたため、フランスは混乱していた。軍人を中心とする極右派は大統領の暗殺を狙うため、地下組織を作り、OASと名乗った。

 組織は車に乗っている大統領を襲撃するが、大統領は奇跡的に助かる。半年後犯人の大半が捕まり、主犯バスチャンチリー中佐は死刑となり、OASは崩壊寸前。組織はプロの殺し屋を頼むこととする。殺し屋と接触し、50万ドルの金で依頼する。彼はジャッカルと名乗理、今後は単独行動を取ることを告げる。

 組織は50万ドルを揃えるため、銀行襲撃等を行う。警察もOASとの関連を疑うが、証言が得られない。組織の幹部はジャッカルの言う通り、ホテルに缶詰となっていた。

 ジャッカルは計画のための調査と準備を始める。

 警察は組織の一人を誘拐し尋問、暗殺計画とジャッカルの名前を聞き出し、情報を内務大臣に送る。大統領にも話が通るが、大統領は予定通りの行動をとると宣言し、そのため極秘にジャッカルの操作をすることとなる。警察からクロード・ルベル刑事が捜査に当たることとなった。クロードはキャロンを助手として任命する。クロードは外国の警察にも協力を依頼する。イギリスの調査でジャッカルらしき男の本名が判明。その名前で調査をし、アパートを発見するが、パスポートが置いてあったため、偽造パスポートを疑う。死者の名前での申請がなかったかを調査し、ダガンの名が判明。

 彼が泊まっているホテルを突き止め、乗り込むがすでにチェックアウト済みだった。ジャッカルは組織と連絡を取り、偽名がバレたこと、車種まで知られていることを知る。彼はホテルで旅行客の女と寝ていたが、警察は彼女のことも突き止め家まで来る。その後、ジャッカルは車で事故を起こし、彼女の家に行く。女はジャッカルに警察が来たことを告げる。ジャッカルは女を殺す。ジャッカルは別人に変装しパリへ向かう。

 警察は事故車を発見、側の駅から列車に乗った乗客を調べ、デンマーク人のパスポートを持った男をマークする。一方盗聴電話から、情報が漏れていることも判明。大統領は日曜日の解放記念日の式典に出席、そこをジャッカルが狙うと判断、48時間の猶予があることとなった。官邸はルベルを解任し捜査に当たるが、式前日まで手がかりが掴めないため、再度ルベルに捜査を依頼。

 そして式典当日を迎える…

 

 暗殺を計画する側とそれを阻止する側の戦いが描かれる。前半ジャッカルが準備していることの意味がわからなかったりするが、後半になりそれが次々と明かされていく。また警察側の地味な捜査が続き、それが丹念に描かれる。

 映画全体が長いが、ずっと緊迫感があり飽きることはないが、少し冗長と思われるシーンもあった。仕方ないか。