マイ・フェア・レディ

●104 マイ・フェア・レディ 1964

 言語学者のヒギンズは街角でそこにいた花売りの娘を例にとり、英語の話し方を教えない現状を嘆く。彼はインド語学者ピカリングと出会い意気投合、花売りの娘にお金を与え去って行く。翌朝花売り娘イライザのところへ父親が金をせびりにやってくる。

 イライザは昨夜のヒギンズの言葉を思い出し、彼の家へ行き、授業料を払うので生徒になりたいと話す。彼は彼女を追い払おうとするが、ピカリングが彼女を貴婦人に仕立てられるかどうか賭けようと言い出す。掛け金はその費用だった。ピカリングは出来ない方に賭ける。ヒギンズは賭けに乗るが、イライザのことを人間扱いしようとしなかった。家政婦やピカリングの反対にあい、ヒギンズはイライザを半年生徒として住み込みで迎えることを約束する。

 イライザが引っ越したことを知った父親がヒギンズの家に来る。ヒギンズは彼に金を渡す。その場に現れたイライザは練習が嫌だと言うが、ヒギンズは今日中に母音を発音できるようにならなければ食事抜きだと話す。ヒギンズの特訓にイライザは疲れ果てる。ヒギンズは英語の素晴らしさを説き、君ならきっとできると話す。イライザは見事に発音ができるようになる。

 ヒギンズはイライザを連れ競馬場へ行く。母親に合わせ舞踏会の予行練習をするために。最初は順調だったが、イライザは地を出してしまう。家に帰りイライザは気落ちする。そんな彼女を競馬場で出会ったフレディが訪ねて来るが、彼女は会いたくないと断る。

 次にピカリングの反対にあいながらもヒギンズは大使館のパーティにイライザを連れて行く。そこにはヒギンズの弟子カーパシーもやってきていた。彼はイライザの素性を見抜こうとするが、ヒギンズがゴマかす。イライザは女王の接見の際声をかけられ、王子とダンスをすることになる。その後ヒギンズはイライザと踊り、カーパシーとイライザを踊らせる。カーパシーはイライザをハンガリーの王女だと勘違いし、ヒギンズは高笑いする。

 ヒギンズとピカリングは家に戻り祝杯をあげるが、イライザは静かだった。皆が引き上げた後残ったイライザは一人泣いていた。そこへ戻ってきたヒギンズに怒りをぶつけ、宝石を返す。

 イライザは家を出る。そこにはフレディが待っていた。二人はタクシーでイライザの古巣へ。イライザは昔の仲間に会うが、彼らは彼女のことがわからない。そこで父親に会う。父親はヒギンズの紹介でアメリカの金持ちと知り合い、遺産を残され金持ちになっておりこれから結婚式をあげるところだった。

 翌朝イライザがいないことに気づいたヒギンズは慌てる。ピカリングは警察に家出人届けを出す。イライザはヒギンズの母親のところにいた。そこへヒギンズがやって来る。二人は話をし、イライザはヒギンズに別れを告げる。ヒギンズは後悔しながら家に帰るが…

 

 言わずと知れたペップバーンの名作。ミュージカルで3時間近いが、見ていて飽きない。有名な曲が続くし、コメディタッチなのも良い。オチも良いし。下品なペップバーンも良いし。ヒギンズがレックスハリソンなのね。クレオパトラなどを見たときにどこかで、と思ったのはここだったのか。色々あるが、さすが名作と言う感じ。

 フレディがジェレミーブレッドなのは初めて知った。ホームズじゃん。