鬼平犯科帳 第3シリーズ #13 尻毛の長右衛門

 第3シリーズ #13 尻毛の長右衛門

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 半太郎とおすみは同じ盗人仲間で恋仲だった。半太郎は次の仕事が終わったら、お頭に二人の中を話すつもりだった。布目の半太郎は父伊助とともに大盗賊蓑火の喜之助の元で盗人となったが、喜之助亡き後はお頭を持たないでいたが、流れの勤めでは殺しや犯しがある仕事ばかりだった。1年前塚原の元右衛門の口利きで尻毛の長右衛門の仕事を手伝うことに。長右衛門の仕事ぶりに惚れた半太郎はその配下となった。

 久栄が風邪をひいたため、鬼平はおまさに薬問屋橋本屋への使いを頼む。橋本屋で使いに出たおすみを見たおまさは、昔引き込みをしていたおしんにそっくりだと彦十に話す。彦十はその人の娘ではないかと言い、おまさはおしんは尻毛の頭の元で働いていたと話す。早速鬼平に報告、3年前茶問屋に押し込み、一人も殺傷せず1800両を盗んだ長右衛門だと話す。粂八が橋本屋に探りを入れる。

 半太郎のところへ塚原が訪ねて来る。塚原は半太郎とおすみの件を知っており忠告に来たのだった。半太郎は長右衛門を訪ねる。長右衛門は若い女と一緒になるつもりだと話す。半太郎は賛成するが、長右衛門はその女とはおすみだと告げる。半太郎はショックを受けるが、長右衛門との仕事は続けて行きたいと考える。

 翌日おすみが半太郎とつなぎをつけている現場を粂八がつける。半太郎はおすみと会話をせず別れる。粂八は半太郎をつけ、居場所を確認し、鬼平に応援を頼み、半太郎の家を見張ることに。

 翌朝、半太郎は旅支度をした姿で現れ、隣に住んでいた元盗人仲間に、長右衛門への手紙を託し、江戸を離れると話す。鬼平は半太郎をつける。半太郎は通りで侍に因縁をつけられ斬られてしまう。

 半太郎の手紙が長右衛門に届けられる。それをつけていた盗賊改方は長右衛門の家も見張ることに。

 おすみはつなぎの場に行くが、そこにいたのは半太郎ではなく別の仲間だった。彼は今回のお勤めは中止、半太郎は逃げた、今晩中に店を抜け出るようにと言い残す。おすみは半太郎に捨てられたと思い、彼が言っていた妙義山へ向かうことに。粂八とおまさがおすみをつけることに。通り者に絡まれたおすみを二人は助けることに。おまさはおしんの名前を出しておすみと話をすることに。そこへ盗賊改方が現れ、おすみを捕まえる。おすみは今だけ見逃して欲しいと訴えるが、同心は半太郎が無礼討ちにあったことを伝える。盗賊改方は長右衛門一味も捕らえることに。

 

 若い男女の恋がメインの珍しい話。しかもそこに盗人の頭まで入って来る。その3人が小林昭二堤大二郎水野真紀という時代劇ではあまり見ない3人。それだけで見る価値はあるかも(笑

 半太郎がお頭の告白を聞いてどうするか、が注目だったが、逃げるのはまだしも、あっさり無礼討ちにあってしまうのはなんだかなあという感じ。第3シリーズちょっと息切れか。