鬼平犯科帳 第4シリーズ #01 討ち入り市兵衛

 第4シリーズ #01 討ち入り市兵衛

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 盗賊同士の諍いから、男は斬られる。なんとか逃げ延び、五鉄の前で倒れているところを発見される。五鉄にいた彦十はそれが松戸の繁蔵だと語る。五鉄から連絡を受けた鬼平は、五郎蔵を呼びつけ、松戸の繁蔵に関して尋ねる。五郎蔵は、彼は蓮沼の市兵衛の片腕と呼ばれた男だと話す。蓮沼の市兵衛は一つの勤めに3年から6、7年をかける本格的な盗賊だった。

 鬼平は繁蔵がまた狙われることを警戒し、五鉄そばに盗賊改方の詰所を設ける。様子を見に来た鬼平は佐嶋から過去の市兵衛の仕事と思われる事件の報告書を受け取る。市兵衛の仕事は、実に見事なものばかりだった。

 繁蔵が気がつき起きて動こうとするが、まだそこまで回復はしていない。彦十は繁蔵から手紙を鞘師長三郎の店に届けるよう頼まれる。鬼平にも知らせ、彦十は店に行き事情を説明する。すると蓮沼の市兵衛と面会することに。彦十は長三郎たちと五鉄に向かい繁蔵を会わせることに。その場で彦十は繁蔵が、壁川一味の鹿間の定八にやられたことを聞く。彦十は鬼平に一連の話を報告する。

 定八は元市兵衛の配下の者だったが、市兵衛に見切りをつけ去っていった何十人かのうちの一人で、壁川の源内の配下となっていた。その定八が市兵衛のところへ、壁川の源内に協力をしてくれないか、という話を持って来ていた。市兵衛は、誘いを断り、源内に江戸での仕事は私が許さない、と伝えろと話す。その後も定八は誘いに来たが市兵衛が会うことはなく、代わりに会っていた繁蔵が襲われたのだった。

 盗賊改方は彦十から壁川一味の狙いは茶問屋だと聞き、茶問屋を見張るとともに、壁川一味の盗人宿の探索を始める。

 鬼平は街に出る。偶然通りかかった小料理屋で騒ぎを起こしている侍たちを成敗し店に入る。そこへ頼んでいない料理が運ばれて来て、市兵衛が顔を出し、先ほどの見物代だと話す。二人は会話をし、料理を楽しむ。

 五鉄にいた繁蔵は死んでしまう。市兵衛たちが五鉄に来て繁蔵の前で涙を流す。そして市兵衛は繁蔵の仇討ちをしなくてはならないと話す。彦十は加勢すると話すが、市兵衛はその代わりに繁蔵の墓を依頼する。市兵衛は長三郎に仇討ちのため、命をかけても良いという人間だけ集めろと話すが、なかなか人は集まらない。市兵衛の元に数人が集まるが、そこへ彦十が現れ、自分の代わりに助けてくれる浪人をといって鬼平を紹介する。鬼平と市兵衛は、再会に驚く。

 そして鬼平を含めた市兵衛一味が壁川の盗人宿へ押し込む…

 

 盗人同士の争いの話というのはちょっと珍しいか。しかし市兵衛のキャラが立っていてスゴイ。二代目中村又五郎さんは、吉右衛門鬼平に度々登場しているらしい。全然気がつかなかった。最後の市兵衛一味の生き残りへの話も泣かせる。

 第4シリーズも楽しめそうだ。