夕陽のガンマン

●134 夕陽のガンマン 1965

 モーティマ大佐は賞金稼ぎ、1000ドルの賞金首を捕える。一方モンコも賞金稼ぎで2000ドルの賞金首を捕まえていた。

 そんな時にインディオが監獄から仲間の手によって脱獄し、その首には10000ドルの賞金が懸けられた。それを知った賞金稼ぎの二人はインディオを追う。インディオは仲間たちとエルパソの銀行を襲うことを計画する。

 賞金稼ぎの二人はエルパソの街で会うことになる。相手が邪魔なモンコは大佐の荷物を駅に運ばせようとし、それを拒む大佐の帽子を撃つことで自分の銃の腕前を見せ手を引かせようとするが、距離が離れたところで逆に大佐の腕を見せつけられる。お互いを認めた二人は手を組むことにし、モンコがインディオ一味の仲間となり、中と外からインディオを襲う作戦を立てる。

 モンコは一味の仲間のサンチョを脱獄させ、インディオの元に連れて行く。これにより一味の一員となったモンコは、仲間とエルパソではない銀行を襲うよう命令される。しかしモンコは途中で仲間三人を撃ち殺し、エルパソ銀行へ向かう。そこへ一味が現れ、銀行を襲い金を奪って逃走する。大佐の読みが外れたことに怒ったモンコは、大佐とのコンビを解消し一人でインディオを捕まえようとするが、大佐に他の銀行を襲ったことの裏付けに傷をつけられ、話を聞くことに。大佐は一味を北へ誘うように言い、モンコは了解する。一味の元に戻ったモンコは、北に向かおうとするインディオに南に行くよう提案するが、インディオはどちらも選ばず、東の街アグアカリエンテに向かうことに。

 一味がそこへ行くと大佐が待っていた。大佐はモンコが裏切ること、インディオがさらに別の方角を選ぶことを見抜いていた。大佐は一味に顔が割れていたが、銀行から盗んだ金庫を開ける方法を知っている、と話しインディオたちに近づく。

 金庫を開けた夜、モンコと大佐は金を奪おうとするが、インディオ

待ち伏せされていた。二人はリンチを受けるが、その後インディオの手下ニーニョにより解放され、逃げることに。インディオは、手下二人を殺し、それを賞金稼ぎの二人に仕業に見せることで、他の手下たちに二人を追わせ、金を独り占めするつもりだった。しかし仕事仲間のグロッギーに見抜かれ、ニーニョは殺される。グロッギーはインディオに金を出すように命じられるが、金はモンコたちが盗んでいて、既になかった。グロッギーとインディオは賞金稼ぎの二人が戻ってくると踏んでその場で待つことに。

 モンコと大佐は街で追っ手の一味たちを倒し、インディオの元へ。そしてグロッギーを倒し、大佐とインディオは決闘となる。大佐は妹をインディオに殺されていたのだった…

 

 文句なしの名作。映画冒頭から数分間のカッコいいこと。有名なテーマ曲も良いし、カメラアングルも全然古くない。賞金稼ぎの二人の騙し合いも魅せるし、途中に挟まれるインディオの回想シーンも最後に明かされるし。インディオが賞金稼ぎの二人をその場で殺さないのは、映画のお約束だから仕方ないでしょう。

 最後のイーストウッドのセリフのオチも良いし。若い時に見てたら、タバコはマッチで吸うことになっただろうなぁ 笑。