フレンチ・コネクション2

●139 フレンチ・コネクション2 1975

 前作「フレンチ・コネクション」の続編。前作で逮捕することができなかったマルセイユの麻薬組織のボス、アンリを捕まえるために、ドイル刑事が単身マルセイユで操作することに。しかし現地警察の操作に余計な手出しをして、協力を得られなくなってしまう。ドイルは一人で街を彷徨うが、警察の尾行が2人つねに付いてくることに。

 尾行に気付いたドイルはマルセイユ警察のバルテルミー刑事に尾行を外すように要請するが聞き入れてもらえない。そこで街中で尾行を巻き、改めて街へ繰り出すが、ドイルがマルセイユに来ていることを偶然見たアンリの部下に捕まってしまう。アンリはドイルからマルセイユに来た目的を聞き出そうとし、ドイルを麻薬漬けにする。警察は全力でドイルを探すが見つからない。しかし警察の捜査が厳しくなったため、アンリはドイルを解放する。バルテルミー刑事とその仲間たちは、ドイルを麻薬漬けの状態から立ち直させるために彼を監禁する。時間はかかったが、ドイルはなんとか復活する。

 体力を取り戻すため街中を歩き回っているうちに、ドイルは組織に拉致された際に見たホテルを見つける。ホテルに火をつけ組織の人間をあぶり出し、アンリの情報を得る。

 警察とドイルは組織の麻薬取引の場に向かうが、銃撃戦の上取り逃がしてしまう。マルセイユ警察の上の人間から自国に帰るように言われるドイルだったが、なんとかバルテルミーの協力を得て、組織のアジトに踏み込む。ここでもアンリを取り逃がしてしまうが、ドイルは路面電車やヨットを追い続け、アンリを確認する…

 

 前作に続き、ドイルが走り廻り、刑事たちの尾行が丁寧に描かれる。しかし本作の見所は麻薬漬けにされたドイルが禁断症状と立ち向かうシーン。子供の頃に見た時には意味のわからないことを話し続けるドイルが本当に怖かった。この映画の後、麻薬漬けにされた刑事が禁断症状と戦うシーンは、日本のドラマでもアメリカのドラマでも、刑事ものの定番となった感があるが、やはりオリジナルには勝てない。

 前作のラストに比べると、わかりやすいラストであり、そのままエンドロールになるのもカッコ良い。2時間が短く感じられた。