ザ・シークレット・サービス

●141 ザ・シークレット・サービス 1993

 

 フランクとアルはシークレットサービス。フランクの元にマクローリーという男を調べる命令が出て、彼の家を調べる。そこには過去の大統領暗殺の記事の切り抜きが貼られていた。しかしその後の調査でマクローリーは偽名であることがわかる。再び家に踏み込むとそこには、ケネディ大統領暗殺時のニュース写真があり、フランクの顔に印があった。

 マクローリーからフランクに電話があり、大統領殺す予定だと話す。フランクたちは彼をブースと呼ぶことに。フランクは自分の家の電話傍受を依頼し、大統領警護に着きたいと話す。高齢を心配されるが、復帰することに。大統領のパレードで護衛開始。

 フランクはマクローリーの部屋にあった「模型ファン」という雑誌を本屋で見て、アルに模型関係者から話を聞くように依頼する。またブースからフランクの家に電話があり、ケネディ暗殺、フランクのことなどを話す。この電話を逆探知し居場所を突き止め、踏み込むが空振り。

 ブースはサウスウエスト銀行で口座開設する。その際対応した窓口の女性と出身地の話を認め、女性をつけて自宅へ行き殺害する。

 ブースはオフィスのフランクに電話、逆探知で向かいの公園へ行く。直感でブースと見極め彼を追うが、取り逃がす。しかしブースが車と接触したので、指紋を採取するが指紋からは該当者なしと言われる。

 大統領はアメリカ中西部を遊説、ブースも大統領を追う。一緒に仕事をする中で、フランクはリリーと恋に落ちる。大統領がホテルの大会場で演説をすることになるが、フランクは体調不良もあり、風船の破裂音を銃声と勘違いをし、会場は騒ぎになる。勘違いを非難され、フランクは首席補佐官に反抗的な言動をし、シークレットサービスから外される。

 フランクはブースの捜査を続ける。そこへまたブースから電話。ブースはフランクの姿を何度も見ていることを告げ、フランクは苛立つ。深夜アルが訪ねてきて、「模型ファン」の雑誌から、ブースに繋がる情報を得る。本名のミッチという名が判明。

 ミッチの家に行くが、そこにはCIAが待っていた。CIAの話から指紋からミッチ・リアリーという元エージェントだと知っていたとわかる。彼は暗殺要員だった。

 アルが辞職を考えていることを話すが、フランクは止める。オフィスにまたブースから電話があり、フランクはリアリーの名前を出す。逆探知でホテルが判明、ブースを見つけ、追いかける。建物の屋上での追跡劇となり、建物から建物へ飛び移る際に、壁に手を掛け落ちかけるところをフランクはブースに助けられる。追いついたアルとブースで銃撃戦となるが、アルは撃ち殺される。

 ホテルのブースの部屋から「スケラム L.A.」というメモが発見される。フランクは大統領の遊説先であるカルフォルニアに必ずブースが来ると確信。カルフォルニアへの遊説をキャンセルするよう補佐官に進言するが断られる。ホテルで200名を越える人間で警備をして待つが、ブースは変装してホテルに入って来る。フランクはベルボーイを手配犯と間違え騒動を起こす。それが原因でホテルでの警備から外れサンディエゴに向かうよう、大統領命令が下る。フランクは空港に向かうが、サンディエゴの電話番号を聞き、その覚え方からスケラムL.A.が電話番号であることに気づき、サウスウエスト銀行にたどり着く。

 ホテルでの大統領レセプションパーティの時間が迫って来る…

 

 過去に大統領を守れなかったシークレットサービスが、再び復帰し大統領を守るために死力を尽くす、という映画。イーストウッドはカッコ良いし、最後に大統領を守るまでとその後の犯人との結末も言うことはない。

 しかし、この時すでに60歳を越えていたイーストウッドが同僚の女性と恋に落ちる部分は余計じゃないのかなぁ。彼はこの2年後に「マディソン郡の橋」を撮るぐらいだから、男性としての魅力があるのはわかるが、この映画にはなくてよかったように思う。ただ二人がホテルの部屋でラブシーンへ入る際に、様々な武器などが床に落ちて行くシーンは面白かった(笑

 もちろん犯人役のマルコビッチが最高なのは言うまでもない。特殊メイクもあると思うが、場面場面で全く別人に見えるのは、メイクのせいだけではない。スゴイ。