キング・コング

●157 キング・コング 2005

 前半 島への上陸まで

 喜劇女優を目指していたアンは劇場の閉鎖で失職してしまう。映画監督カールは出資者からクビにされそうになっており、新たな企画のため新しい女優を探していた。二人が出会い、カールはアンを新しい映画への出演を依頼しアンはドリスコルの脚本ということで了承する。

 カールは新しい映画を幻の島髑髏島で撮影するため船で向かう。脚本家のドリスコルは時間がないことを理由に未完成の脚本をカールに渡し船を降りようとするが、カールの策略で船に同乗して行くことになる。

 船上で撮影は進み、それをきっかけにしてアンとドリスコルは恋に落ちる。

 途中カールに逮捕状が出ていることを知った船長は島へ向かうのをやめ針路を変更しようとするが、船は方向を見失い座礁し、謎の島へ到着する。

 

 中盤 髑髏島

 船の再出航の準備の間、映画スタッフたちは島へボートで向かう。現地人の子供を見かけカールが話しかけるが、それをきっかけに現地人に襲撃される。死者も出るピンチを迎えるが、船員たちが銃を持って駆けつけ助かり船に戻る。夜再出航をする際にドリスコルは甲板で現地人の装飾品を見つけ、アンがいないことに気づく。アンは現地人にさらわれていた。皆でアンの救出に向かう。船長は24時間の猶予を与えた。アンは生贄にされコングにさらわれていた。

 救出隊は島で恐竜を目撃し襲われる。スタッフの一部は恐れて船に逃げ帰る。アンはコングの住処に連れて行かれる。アンはコングの前で芸を見せコングの気をひくが、その後のコングの扱いに怒り大声を出す。コングが戸惑いアンの前からいなくなる。アンは逃げ出す。

 救出隊はコングに遭遇し襲われ、何人かは命を落とし、残ったメンバーは谷底に落ちる。アンはジャングルの中で恐竜たちに襲われる。危機一髪のところでコングが現れ、恐竜たちと戦い倒す。コングが助けてくれたことを理解したアンはコングについて行く。谷底に落ちたスタッフを巨大生物たちが襲う。全滅しそうになった時に船員たちが助けに入る。皆アンの救出をあきらめ船に戻ろうとするが、ドリスコルはアンの救出に向かう。カールは船に積んであるクロロホルムを使い、コングの捕獲を提案する。

 コングとアンの元にドリスコルが現れ、一緒に逃げようとする。コングに気づかれるが、コングを飛翔恐竜が集団で襲う。二人は飛翔恐竜に捕まりコングから逃げ出す。コングは二人を追い島の入り口までやって来る。そこでは船員たちが罠を仕掛け待っていた。アンは捕獲に反対するが、船員たちはコングをクロロホルムで眠らせ、捕獲に成功する。

 

 終盤 NY

 捕獲したコングを劇場で見世物にする。カールは一躍時の人となり、ショーは多くの注目を集める。ショーが始まり観客はコングに驚く。見せ場である生贄役はアンではない女性が務めた。アンは高額のギャラを断っていた。女性を見てコングは鎖を引きちぎり暴れ出す。劇場を出たコングをドリスコルがおびき出す。騒ぎに気づいたアンはコングの元へ行く。コングはアンを連れ静かな場所へ行き、アンとの時間を楽しむ。その時軍隊がコングを襲う。コングは街を逃げビルに登る。ビルの上に登ったコングを戦闘機が襲う…

 

 有名な作品のリメイク。オリジナルは1933年。昔の特撮をCGで作り直すことで映像がリアルになった。島の恐竜をはじめとする生物のリアルさが不気味だし、コングの表情も豊かになった。監督がリメイクを作りたかった思いがよくわかった。

 しかし3時間は長い。おそらく1933年版にないストーリー、エピソードが追加されたからだろうが…。確かに話は面白かったが、もう少し短く作れればベストかな。この後もコングものが作られていくきっかけになったのでよしとするか。