スピード

●175 スピード 1994

 ロスの高層ビルのエレベータジャックが発生する。爆弾によりワイヤーを切り、さらなる爆弾をブレーキ装置を仕掛けることで、犯人は金を要求する。ロス市警のジャックとハリーはビル屋上の重機からワイヤーを通し、エレベータボックスの落下を防ぎつつ、乗客を救出する。二人は犯人がビル内に立てこもっていると推理、荷物用エレベータで犯人と対峙する。ハリーが人質に取られるが、ジャックの機転でハリーを助けるが犯人は取り逃がす。しかし犯人が逃げた直後に大爆発が起こる。二人は警察で表彰される。

 翌日ジャックはコーヒーショップを出たところでバスの爆破を目撃する。側の公衆電話が鳴りジャックが出るとエレベータジャックの犯人からのもので、通勤用のバスに爆弾を仕掛けた、バスの速度が50マイルを切れば爆発すると告げられる。ジャックは爆弾が仕掛けられたバスを追い、乗り込む。

 警官ジャックが乗り込んだことで勘違いした乗客が銃を出す。彼を説得しようとするが乱闘になった際にバスの運転手が撃たれてしまう。乗客の女性アニーが代わりに運転をし、爆発は免れる。ジャックはバスの床下に潜り、爆発物の状況を確認、ハリーに伝える。バスは一般道に降りるが50マイルの速度を維持するために危険な目にあう。警察の指示でバスは建設中の高速道路に入る。

 犯人と電話で会話ができるようになり、ジャックは怪我した運転手を下ろすよう話し犯人は了承する。バスの横につけた車に運転手を渡すが、それを見た老婦人が自分も降りたいと言い出し、隣の車に移ろうとする。それを知った犯人は乗車口の床を爆破、老婦人はバスから転落し死亡する。

 警察の調べで建設中の高速道路の一部が未完成であることがわかる。ジャックはバスのスピードを上げ、15mのバスダイブをし、危険を乗り切る。その後ジャックはバスを空港に乗り入れることで、広い空港内を周回し、速度を落とさずに機器を乗り切ろうとする。

 ジャックはバスを一度降り、バスの床下の爆破物を解除しようと試みる。しかしハリーからの連絡で犯人の名前と住所が判明したことを知り、解除を断念する。ジャックが乗っていた台車のワイヤーが切れてしまい、ジャックは危険に陥るが、なんとかバスに乗り込むことに成功する。しかしその代償にガソリンタンクに穴を開けてしまう。

 犯人の家に潜入したハリーを初めとする警官隊だったが、それは犯人の罠で家は爆発、ハリーも巻き込まれ死亡する。

 ハリーの死亡を犯人からの電話で知ったジャックは、犯人のセリフからバス内部が犯人により監視されていることに気づく。カメラを確認したジャックは、TV局に協力を要請、バス内部の映像を録画しそれを流すことで犯人の目をごまかし、乗客を他の車に移らせる。しかしジャックとアニーを残したところで、他の車に移る手段をなくし、二人はバスから鉄板の上に乗り脱出する。バスは飛行機に突っ込み爆発する。

 バスの爆破を知らない犯人を誘い出すために要求された金を用意し警官隊が見守る。しかし犯人は現れなかった。不審に思ったジャックは金の引き渡し場所のゴミ箱を確認すると箱の底の地面に穴が開いていた。ジャックはそこへ乗り込むが、そこにいたのは犯人と爆弾を身につけられたアニーだった。

 犯人はアニーとともに地下鉄に逃げる。ジャックはそれを追う。地下鉄の屋根の上で格闘となりジャックは犯人を殺す。アニーは犯人により電車内のポールに手錠で囚われていたため脱出できなかった。電車は運転機能を失っていた。ジャックは電車の速度を上げ、暴走させることで衝突を避け、助かることに。

 

 最初の30分弱がエレベータジャック、次の30分が高速道路、次の30分が空港、最後が地下鉄、と次から次へとアクションシーンが続き画面から目を離せない。特に高速道路でのカーアクションは見ている方が冷や汗をかくシーンの連続で、心臓に悪い(笑

 ハリーが爆弾処理について長けていたり、犯人の正体がわかる過程がちょっと早かったり、とツッコミどころがないわけではないが、アクションシーンの連続がそれを許容している。

 空港でやっとバス乗客とジャック、アニーが助かったところで、あとは犯人を追い詰めるだけだと思っていたら、最後にまたアクションシーンがあり、ストーリー展開も上手かった。これは大ヒットするよなぁ。キアヌ・リーブスはこの映画でメジャーになったのね。マトリックス前なんだ。続編があるみたいだけど、キアヌは出ていないとのこと。ちょっと残念。