忠臣蔵

●184 忠臣蔵 1958

 有名な話なのでストーリーは省略。

 

 映画やドラマなどで何回も映像化されているので、エピソードの取捨選択が一つの鍵となると思う。この映画で初めて知ったことや気になったことを何点か。

 浅野内匠頭切腹が庭で行われるが、これが罪人と同じ扱いというのは知らなかった。確かにどの映画やドラマでも庭で切腹しているからなぁ。

 内匠頭の殿中騒ぎまでのエピソードも映画の時間という制約がある中で良く描けていたと思う。しかし役割の最終日での出来事というのは知らなかった。あとちょっと我慢すればよかったのに(笑

 内蔵助たちが赤穂城を渡すか立てこもるのかの場面。他のドラマなどで見た記憶もあるが、内蔵助の一言が効いた場面が良かった。ここは長谷川一夫の見せ場。他にも同士の反対意見の中、内蔵助の一言が皆を黙らせる場面があり、見所か。

 京都一力茶屋に吉良側の間者がいたというのは初めて見たエピソードだと思う。史実がどうだったかはわからないが、確かにありそうな話。

 瑤泉院との別れのシーンも有名な場面だが、内蔵助の残した手紙を間者が手に入れようとして発覚し、残された手紙が実は血判状だった、と知れる場面。実は血判状だと発覚するのに、間者が関わるのは初めて見た。これは他の映画やドラマでも使われているのかしら。

 

 いずれにしろいわゆる「豪華スター共演」の大作。最近見た雷蔵さんも出ているし、勝新鶴田浩二も若く、なるほどなぁと感じる。しかし一番驚いたのは、吉良側の兵部を演じていた小沢栄太郎さんかなぁ。犬神家の弁護士としてしか知らなかったけど、こんな重要な役所をする俳優さんだったんだ。これも知らなかった。