五人の軍隊

●186 五人の軍隊 1969

 メキシコでの仕事のため、指名手配中のルイスが3人の仲間を集める。怪力のメシート、ダイナマイト使いのオーガスタス、ナイフ使いのサムライ。4人はメキシコへ行き、ダッチマンと会う。そこでは反政府軍として処刑されそうになっているエステバンを助ける。街の住民も兵隊たちをやっつけてしまう。

 4人はダッチマンから仕事の計画を聞く。砂金を運ぶ列車を襲い、50万ドルの砂金を盗む計画だった。5人は兵隊殺しで終われる身となった住民たち共々街を後にする。カモフラージュのため、村人の中の若い女性を連れて5人は住民たちとは別の方向へ逃げk流。5人は廃屋で休む。そこで4人はダッチマンから砂金を盗み、革命軍のリーダーであるエステバンたちに渡すと聞く。しかし廃屋が軍隊に見つかり5人は捕まってしまう。

 5人は牢屋に入れられるが、一緒にいた女性の機転でナイフを手に入れ、体が自由になる。そして銃を奪い兵隊たちをやっつけ、その場から逃げる。

 5人は砂金を運ぶ列車を見に行き、砂金を盗む準備を始める。トラックを盗み、線路を引き込む準備をする。そして4人は駅で列車の車両の下に潜り込む。列車に乗り込むことに成功した4人は、大砲を積んである車両の兵を殺し、運転席も乗っ取る。最後に砂金を積んでいる車両と他の車両をダイナマイトにより連結を外す。

 ポイントを切り替え、準備してあった廃屋に砂金車両を引き込み、砂金を奪うことに成功、トラックで別の場所へ運ぶ。しかしそこでルイスが裏切り、3人を銃で脅す。しかしそのルイスもダッチマンに銃で脅される。そこでルイスは報酬の千ドルは払うが、砂金は革命軍のものだと話す。彼は妻を革命軍という理由で殺されていた。

 ダッチマンは4人を残し、その場を去ろうとするが、そこへ軍隊がやってくる。5人は協力して兵隊たちを倒す。銃を手にした5人、砂金の所有を巡り言い争いが始まるが、そこへ多数の革命軍がやってくる。サムライはそれを見て笑い、他のものも笑う。革命軍に仕事は上手く行ったのか、と聞かれたダッチマンは「俺は…俺たちは成功した」と叫び、5人は革命軍とともに成功を祝うことになる。

 

 マカロニウエスタンの変形。サムライとして丹波哲郎が出ているのでちょっと見てみようと思った。

 話の内容はルパン三世シリーズで見たことのあるトリック(走行中の列車の中1両だけを奪い取る)でちょっと可笑しかった(もちろんこちらがオリジナルだろう)。

 それぞれ得意な分野があるプロが集まって大仕事をやってのける、というのは昔からある定番のストーリー。この映画もそれに乗っかっているように思えるが、正直最後の列車1両だけを奪うトリックがメインで作られた映画だと思える。

 全くセリフのない丹波哲郎が最後の緊迫した場面で笑い出す、という見せ場があるのも日本人としてはホッとさせられるシーン。娯楽映画として見る分には楽しい1本だった。