さらばバルデス

●191 さらばバルデス 1973

 ジェイミーは仕事を探していた。一軒家にたどり着き事情を説明する。その家はチノ・バルデスの家だった。夜も遅くジェイミーはチノの家に泊めてもらうことに。チノは野生馬を捕まえ育成し生計を成り立てていた。

 翌日ジェイミーははチノと一緒にチノが育てた馬を売りに街へ行く。馬は無事売れるが、チノは街の人間から嫌われていた。酒場でも喧嘩をし保安官から街を出るように言われてしまう。牧場に帰った二人。チノはジェイミーに牧場の場所を教えそこで仕事を探すように言う。ジェイミーはチノと一緒に働きたいと話すが、チノは断る。しかしジェイミーが諦め牧場に向かおうとしている際に声をかけ、一緒に働くことに。

 ジェイミーはチノに野生馬がいる場所へ連れて行ってもらい、チノが目をつけていた馬の子が生まれるところも見せてもらう。仔馬を家で育てることに。しかし母馬は傷ついており、出産後チノが撃ち殺す。

 チノは母馬の怪我の元となった柵の針金を設置したモレルの家に行き、モレルの妹キャサリンと出会う。モレルに文句を言うが、あの場所はモレル家のものだと言われる。帰ろうとするチノにキャサリンが声をかけ、馬を一頭買いたいと話す。

 キャサリンがチノの家にやってくる。馬を一頭用意するが、キャサリンの準備して来た鞍が女性用で、しかもスカートで来ていたため、チノはそれでは自分の馬には載せられないと話す。キャサリンは出直し、ズボン姿でやってくる。キャサリンを馬に乗らせるがチノはキャサリンの乗馬が下手なことを笑う。キャサリンは怒って帰ってしまう。

 チノはジェイミーを正式に雇うことにする。ジェイミーはクリスマスが近いことを話し、クリスマスツリーを飾ることを提案する。

 チノが家で風呂に入っているとキャサリンがやってくる。自分が乗馬に向いていないなら今に乗ることを諦めると話すが、チノはそうは言っていないと答える。そしてチノはキャサリンに連れ、野生馬を見に行く。そこで二人はキスをする。

 モレルがチノの家にやって来て、妹に近づくなと脅す。

 チノはジェイミーと先住民たちに会いに行く。彼らの家で一晩を明かす。

 翌日チノはジェイミーを連れ街に出かける。街ではクリスマスのお祭りを行なっていた。チノはキャサリンに会い、結婚の話をし、翌朝教会で待つように話す。そこへモレルの仲間たちがやって来て乱闘となる。一人先に家に帰されたジェイミーだったが、チノが戻ってくる。チノはジェイミーにキャサリンと結婚すること、家を改造することを話す。

 朝方チノは教会へ行くが、キャサリンはおらず、モレルの仲間たちに捕まり、鞭打ちを浴びてしまう。ジェイミーがチノを先住民たちの家に連れて行く。怪我が治ったチノはジェイミーと家に帰る。外での物音に気付いたチノが出てみると、軒先で育てていた仔馬が殺されていた。次は種牡馬を殺すと言う声が聞こえる。

 仔馬を先住民のやり方で埋葬したチノはモレル一家を待ち構え銃撃する。そして野生馬たちを銃声で驚かせ逃す。その後、チノはモレルに自分はここを出て行くと話す。

 家に戻ったチノはジェイミーと別れを告げ、飼い馬を放し、家に火をつけ、去って行く。

 

 映画冒頭からのんびりとした音楽で始まり、まるで西部劇のホームドラマをみるような展開だった。酒場などでの乱闘シーンこそあるが、銃が撃たれることもなく、淡々と話は進む。しかしラスト10分突然銃撃戦となり、いよいよか、と思っていたら、ブロンソンがあっさりと土地を離れることを宣言し去って行く。不完全燃焼感いっぱい(笑

 少年ジェイミーが仕事を探していた理由も語られない、先住民とブロンソンとの交流もよくわからない(昔話は劇中語られるが…)、色々とよくわからないことが多い映画。ブロンソンはカッコよかったけどね。ハリウッド製作ではないからこんな感じなのかしら。