プリティ・ウーマン

●210 プリティ・ウーマン 1990

 実業家エドワードは偶然娼婦ビビアンと知り合う。車の中で彼女に道を教えてもらい、自分のホテルにたどり着く。車での会話で彼女に興味を持ったエドワードは。帰ろうとする彼女を部屋へ誘う。ペントハウスであることに驚くビビアン。しかし彼女は早く仕事をしようとエドワードを誘う。彼は泊まり分の金を支払うことに。

 翌朝朝食を共にする二人。エドワードは仕事の電話をし、夜取引相手との会食をすることになるが、女性を連れて行ったほうが良いというアドバイスを仕事仲間のスタッキーから受ける。彼はビビアンを連れて行くことにし、彼女と1週間3000ドルで一緒にいることを契約する。そして彼女にドレスを用意するよう金を渡す。

 ビビアンは服を買いに行くが店員に追い出されてしまう。困った彼女はホテルに戻る。彼女はホテルの支配人バーニーから呼び止められ、ホテルに合わない服を着替えるよう言われ、店での出来事を話す。バーニーは彼女のために店を紹介、彼女は無事ドレスを購入することができた。彼女はバーニーにテーブルマナーも教えてもらう。

 夜エドワードはビビアンを連れ、交渉相手のもースト会食をする。ビビアンは教えてもらったマナーを守ろうとするがドジを踏んでしまう。エドワードの交渉も決裂して終わる。二人はホテルに帰る。話をしている際、エドワードは二人は金のためならなんでもするところが似ていると話す。

 翌日エドワードはビビアンを連れて出かけ、カードを与え自由に買い物をさせる。エドワードは仕事先で交渉相手の買収を思いとどまる。夜二人は共に過ごす。翌日二人はポロの試合見物に出かける。そこでエドワードはビビアンをスタッキーに紹介する。スタッキーはビビアンのことをしつこくエドワードに問いただす。彼は正直に道で拾った娼婦だとバラしてしまう。スタッキーはビビアンにエドワードから聞いたことを話してしまう。ホテルに戻ったビビアンはエドワードに怒る。エドワードは謝るが、ビビアンは部屋を去る。エドワードは彼女が契約したお金を持たないで部屋を出たのを見て、エレベータまで追いかけてきて再度謝罪、彼女を引き止める。

 二人はプライベートジェットでオペラを観に行く。ビビアンはオペラに感動して涙を流す。その夜ビビアンはエドワードに明日は仕事を休んでとお願いし、エドワードは仕事を休むことに。二人は街でくつろぐ。その夜二人は愛し合う。

 ビビアンとの契約の1週間が終わろうとしていた。エドワードはニューヨークに帰ることになるため、ビビアンのための部屋を用意したと彼女に話す。しかし彼女はそれでは娼婦のままだと断る。そこへ仕事の電話が入り、エドワードは仕事へ。ホテルの部屋にビビアンの友人キットがフロントに来ていると連絡が入る。ビビアンはキットにエドワードのことを話す。

 エドワードはモースとの最終局面に入っていた。スタッキーは買収成功だと確信していたが、エドワードはモースに一緒にやっていこうと提案する。話を聞いたスタッキーは驚く。そしてホテルにビビアンを訪ね、愚痴をこぼした後、彼女に襲いかかる。エドワードが止めに入り、スタッキーを殴り部屋から出て行けと叫ぶ。

 ビビアンはエドワードの部屋を出て行く。彼女はホテルの支配人バーニーにおとぎ話の世界は終わったと挨拶をする。彼は運転手に彼女を送らせる。家に戻ったビビアンはキットにお金を渡しエドワードからの奨学金だ、きっと変われると話す。

 エドワードはホテルを出る。支配人に店から借りていた宝石を返すように頼む。それを見たバーニーは、美しいものを手放すのはつらいですな、と言い、運転手が昨日ビビアンを送ったと話す。エドワードは花を買ってビビアンのアパートへ迎えに行く…

 

 バブル絶頂時に作られた映画、という感じ(笑 確かにジュリアロバーツはキレイだし、リチャードギアはカッコ良い。最後に彼女がセリフとして言っているが「おとぎ話」、それも大人のおとぎ話だったんだと思うし、それが映画の持つ良い一面でもあると思う。

 「マイ・フェア・レディ」の現代版と言われるし、その通りだと思う。マイ・フェア・レディでは、ヘップバーンが賭けの対象だったことに気づき怒ってしまうが、こちらでは、仕事仲間に娼婦であることを言われて怒ってしまうところが違う点か。結局男たちにモノとして見られていることに怒っている点は同じか。

 二人のラブロマンス以外では、やはりホテルの支配人が良い味を出していると感じる。調べたらこの人は、コロンボで犯人役をやっているのね。言われてみれば、って感じだけど。それにしても支配人の最後のビビアンとのシーンもエドワードとのシーンも、どちらも良い味を出していた。普通にみれば十分主役の二人を食っていた感じがする。