オズの魔法使

●217 オズの魔法使 1939

 ドロシーはカンザスの田舎に住む少女。愛犬トトが近所のガルチさんの家でイタズラをしたため、ガルチさんによってトトを保安官に渡されてしまいそうになる。逃げ帰ったトトと家出をするドロシーだったが、占い師の予言を信じ家に帰ることに。しかし竜巻が家を襲い、ドロシーは怪我をして気絶してしまう。

 ドロシーの家は竜巻に乗りオズの国へ。家が悪い魔女を下敷きにする。悪い魔女を倒したとしてドロシーは歓迎されるが、彼女は家に戻りたかった。良い魔女にエメラルドシティにいるオズの魔法使いに聞けば、帰る方法はわかると言われ、エメラルドシティに向かう。途中、脳みそが欲しいカカシ、ハートが欲しいブリキ男、勇気が欲しいライオンと一緒になり、4人?で旅を続ける。

 悪い魔女に邪魔をされながらも、4人はエメラルドシティに到着。オズの魔法使いに会うが、願いを叶えるためには、悪い魔女のほうきを持って来いと言われる。4人は魔法使いの所へ行こうとするが、魔法使いの手下に襲われ、ドロシーとトトがさらわれてしまう。残った3人はドロシー達を助けに行くが、見つかってしまう。カカシに火を放つ魔法使い、それを消そうとしたドロシーは魔法使いにも水をかけてしまう。すると魔法使いは水に溶けて消えてしまう。

 杖を持ってオズの魔法使いに会いに行くが、3人が望んでいたものはすでに身についていた。魔法使いがドロシーとともにカンザスに帰ろうとするが、トトが逃げ出し、魔法使いが一人でカンザスへ。困ったドロシーの元に良い魔法使いがやってきて、願えば良いのよと語る。ドロシーが願うと、無事家のベッドで寝ているのだった。

 

 大変有名な映画だが、初見。ストーリーも知らず、思わず観入ってしまった。

 ミュージカルだが、知っている曲はover the rainbowのみ。しかしこれが名曲。ストーリーはいかにも子供が見る夢の話、といった感じで気楽に観ることができる。約80年前の映画なので、特殊メイクなども言わずもがな、のところがあるが、まるでタケちゃんマンのコントを見ているようで不思議な感覚に陥った。

 そしてラスト。不覚にもホロっときてしまった。子供の見る夢の話、と書いたが実際には大人になっても夢は支離滅裂なもの。だがこの映画では、子供がやはり我が家が一番、と気づく夢になっていて、なんだか刺さってしまった。80年前の特殊メイクや特撮の陳腐さが逆に良かったのかもしれない。もちろん、現実がセピアカラーで、オズの国がカラーだったのも含めて。

 しかし冒頭のオズの国で多く出てくる小人が全て本物だったとは。調べてビックリ。