ゴッドファーザー

●227 ゴッドファーザー 1972

 ドン・コルレオーネの娘コリーの結婚式が盛大に庭で行われている。コルレオーネの息子の一人マイケルも彼女ケイを連れ遅れて駆けつける。一方屋敷内ではコルレオーネに面会を求めるものが後を絶たなかった。そのうちの一人ジョニーは人気歌手で、ある映画への出演をしたいがプロデューサーに邪魔をされていると訴える。

 式が終わり、コルレオーネに命令されたトムが映画プロデューサーに会いに行き、ジョーのことを頼み込むが、彼は断る。翌日彼のベッドに馬の頭が置かれており、彼はジョーを映画に起用することになる。

 コルレオーネの元にタッタリアファイリーのソロッツォが麻薬の取引の話を持ち込んでくる。コルレオーネは彼に会うが、麻薬の仕事には関わらないと言い、話を断る。コルレオーネは念のために部下のルカにタッタリアファミリーに潜入し情報を集めるよう命じる。ルカは早速タッタリアに会いに行くが、企みを見抜かれており殺されてしまう。その頃コルレオーネの養子トムはソロッツォに拉致される。コルレオーネも買い物をしているところを銃撃され重傷を負う。

 彼女とデートをしていたマイケルは新聞で父親の怪我を知り家に連絡、帰宅することに。ソロッツォはトムに麻薬の仕事の件で兄弟を説得して欲しいと頼み、トムを解放する。ファミリーは家に集まり今後について相談する。

 コルレオーネが銃撃された時に不在だった運転手ポーリーは裏切り者とされ殺される。マイケルは彼女からの電話で夕食を共にするが、父親のことが心配で彼女に別れを告げ、病院へ向かう。そこにいたはずの見張りの者たちは警察に帰されていた。急いで家に連絡をし玄関で待機するが、マクラスキー警部に咎められ殴られてしまう。

 この件でコルレオーネの長男ソニーは激怒し、マクラスキー警部を買収していたタッタリアの息子を殺してしまう。家に集まった兄弟たち。ソロッツォが話し合いを持ちかけてくる。相手はマイケルを指名してきていた。マイケルはソロッツォとマクラスキーを同席させ、二人を殺すと宣言、ファミリーは策を練る。店を事前に突き止めトイレに銃を隠し、マイケルはそれを使って二人を射殺し逃亡する。

 3ヶ月後、命を取り留めたコルレオーネは退院する。逃亡生活を続けるマイケルは逃亡先で村の娘と知り合い、結婚をする。

 ソニーは新婚のコリーの家に行く。すると彼女の顔はあざだらけだった。怒ったソニーはコリーの夫カルロをボコボコにする。その後もこの夫婦仲は戻らなかった。また別の日に派手な夫婦喧嘩をしコリーはソニーに連絡をしてくる。激怒したソニーはコリーの家に向かうが途中の料金所で銃撃され蜂の巣にされてしまう。

 ソニーの死を知ったコルレオーネは5大ファミリーを集め、息子の復讐はしないのでこれで手打ちにしようと提案する。その頃逃亡先が突き止められたマイケルは他の場所へ移動しようとするが、護衛を務めていた男に裏切られ、妻を亡くしてしまう。5大ファミリーはコルレオーネの提案に皆従おうとするが、麻薬は金になることから麻薬の仕事をすることとなり、コルレオーネも同意する。しかしこの先逃亡先から息子マイケルが帰ってくるが、マイケルに何かあったらタダではおかないと言い残す。コルレオーネはこの会見で、本当の裏切り者はタッタリアではなく、バルジーニであることに気づく。

 マイケルはケイの元に現れる。そして結婚してくれるよう頼む。

 ファミリーは本拠地をラスベガスに移すことにし、コルレオーネの後継をマイケルとすることとなる。マイケルはラスベガスのカジノを仕切っているグリーンに買収話を持ちかける。

 マイケルはコリーの息子の名付け親になってくれるよう頼まれる。コルレオーネはマイケルにバルジーニが話し合いを持ちかけてくるが、その場でマイケルを殺すだろう、その仲介役を買った人間が裏切り者だと話す。そしてコルレオーネは孫と遊んでいる最中に倒れ亡くなってしまう。

 コルレオーネの葬儀の際、テシオからマイケルに、バルジーニが話し合いの場を持ちたがっているという話が持ちかけられる。父親の言葉から裏切り者はテシオだと確信するマイケル。コリーの息子の洗礼式の日に、話し合いの場が設定され、この日マイケルの命令のもと、5大ファミリーのボス、グリーン、テシオ、カルロらが粛清される。

 夫を殺されたとコリーがマイケルの元へ怒鳴り込んでくるが、マイケルは相手にしなかった。ケイはマイケルに本当なのかと尋ね、マイケルは否定する。

 

 大変有名な作品だが、なぜかこれまで一度も観たことがない、というか無意識のうちに避けてきたのだと思う。理由は自分でもよくわからないが。

 ということで初見だったが3時間はあっという間だった。冒頭の結婚式のシーンだけで約30分。えっこの映画はドンパチのシーンはないのかしらと訝るほど長かった(笑 でもまぁここが「表の明るい世界」と「裏の怖い世界」を単純に比喩してる場面だろうし、それが次々とドンに面会に来る人間の話からわかって来るから仕方ないだろう。

 途中からはどのシーンでも、この登場人物はここで殺されてしまうのか、という緊張感がハンパなかった。誰もいない病院のシーンも不気味だし、それに続いてのレストランでのアルパチーノの暗殺シーンまでの静かなこと。席に戻ってもしばらく銃を出さないからここで展開が変わるのかと思ったところでの射殺だもの。しかもこの暗殺シーンでちょうど半分の1時間半。3時間の映画だけど、前半はドンが主役で、後半はマイケルが主役なので、観ていて飽きなかったのかなぁ。

 こんな映画を初見で今観れることに感謝だな。しかもこの後2、3と観れるようだし。楽しませてもらおう。