ゴッドファーザーPARTⅡ

●228 ゴッドファーザーPARTⅡ 1974

 1901年、ビトーの父が地元マフィアのボス、チッチオを侮辱したとして殺される。その葬式の最中に敵討ちをしようとしたとして兄も殺される。幼いビトーの命を救おうと母がチッチオの元を訪れるが、きっと復讐するだろうと言われ、母も殺されビトーは逃げる。ビトーはアメリカへ逃亡する。

 1958年マイケルの息子アンソニー聖餐式が行われていた。外ではパーティが続き、屋敷内ではマイケルがパーティの主賓ギアリー議員と話をしていた。ギアリーはマイケルがカジノの手を広げることに対し賄賂を要求、さらにファミリーのやり方を侮辱する。マイケルは賄賂についてはっきりと拒否する。

 次にマイケルが会ったのはマイアミのボス、ロスの手下ジョニーだった。彼はロスがマイケルの計画に賛同していることを告げる。

 次は妹コニー。コニーは新しい男と結婚したいため金をせびりに来たが、マイケルは要求を突っぱね、男と別れるように話す。

 最後は父ビトーの仲間だったクレメンザの後を継いだフランク。彼はロサト兄弟と仕事上で揉めており彼らを殺す許可を求めて来る。しかしロサト兄弟の後ろにはロスがついているおり、ロスと新しい仕事を計画していることを告げ、フェアに仕事をするよう命じる。

 パーティが終わり、妻のいる寝室に戻ったマイケル。外から銃撃を受ける。すぐに犯人を探索するが、犯人は殺されていた。マイケルは全権をトムに託し、旅行に出かける。

 1917年。ビトーは友人と芝居を観に行く。友人がお気に入りの女優を観るためだった。女優に会いに楽屋へ行くが、そこでマフィアであるファヌッチが借金の催促をしているのを目撃する。ビトーはなぜ同胞を苦しめるのかと疑問に思う。ある日ビトーの家の隣の住人が荷物を預かってくれと包みを放り投げて来る。それは拳銃だった。ビトーの勤める店にファヌッチがやって来て甥を雇うように店主に命令する。困った店主はビトーをクビにする。翌日拳銃を預けて来たクレメンザがビトーに声をかけて来る。荷物を預かってくれたお礼に絨毯をプレゼントするといい、ビトーがついて行くと見知らぬ家に忍び込み、絨毯を盗むことに。

 マイケルの時代。マイケルはマイアミのロスに会いに来ていた。マイケルは家が銃撃されたことを話し、フランクがロサト兄弟とうまく行っていないことなどを告げ、犯人はフランクなので殺す許可を求める。次にマイケルはフランクに会いに行き、ロスを騙すためにもロスト兄弟と仲良くして欲しいと頼む。

 ロスの手下ジョニーはフレドに連絡、フランクとロスト兄弟との会談に関する情報を聞き出そうとするが、フレドは何も知らないと拒否する。

 フランクはロスト兄弟と会談する。その場で暗殺されるそうになるが警官が入って来て難を逃れる。

 トムはギアリー議員と会っていた。彼は売春宿で女を殺してしまっていた。トムはその件をもみ消すことを議員に約束する。

 マイケルの妻ケイは買い物のため外出しようとするが、トムに止められる。マイケルからの要請だと言われケイは従う。

 マイケルはキューバに来ていた。他の客と共にキューバの大統領と会い、その後ロスの誕生日パーティに参加する。そこでロスから大統領への200万ドルの賄賂が届いていないと言われる。金をフレドに持って来させる。マイケルはフレドに自分はロスに殺される、しかし手は打ってあると告白する。その夜マイケルはロスにフランクが殺したのは誰かと尋ねるが、ロスはロスト兄弟だと答える。さらに命じたのは誰かと聞かれたロスは、昔ラスベガスを作ったモー・グリーンが殺された件でも誰が命令したかは気にしなかったと話す。

 その夜飲みに出かけたマイケル、店でフレドがジョーと知り合いだったことをうっかり喋るのを聞いてしまう。マイケルは部下に命じ、ジョーを殺害、ロスも殺害しようと病院へ行くが、そこで警備のものに見つかり部下は殺されてしまう。マイケルはフレドになぜ裏切ったのかと話し、飛行機で逃げることを話す。その夜マイケルは飛行機で逃亡しようとするが、キューバでは革命が起こり、街は大混乱に陥る。アメリカに帰ったマイケルはフレドの消息を聞く。そしてケイが流産したことも聞く。

 ビトーの時代。ビトーはファヌッチからみかじめ料を納めるように言われる。仲間と相談し、要求額の半額を持ってビトーは交渉に臨む。そして仕事がないのを理由にしファヌッチに許してもらう。しかしその後祭りを楽しむファヌッチをつけて行き、家の前で射殺する。

 インターミッション。

 マイケルの時代。家に戻ったマイケル。マイケルの部下だったチッチが公聴会で証言、コルレオーネファミリーの犯罪を暴露していた。その頃マイケルは母親に会いに行き、父ビトーのことを尋ねていた。

 ビトーの時代。妻の知り合いの女性から大家さんと揉めていることを聞くビトー。彼は大家と交渉、要求を聞かない大家に多額の金を払いことを納める。しかし大家は街でビトーの噂を聞き、金を返しに来た上、女性の家賃も下げることを約束する。ビトーは仲間とオリーブオイル輸入のジェンコ商会を旗揚げする。

 マイケルの時代。マイケルが公聴会に出席する。過去に行って来た犯罪への関与を問われるが全て否定し、声明文を発表する。

 しかしFBI側はフランクを次回公聴会の証人として使うつもりだった。彼は殺されてはいなかった。そしてロスの思惑で、マイケルに不利な証言をするつもりだった。マイケルたちは対策を考える。マイケルはフレドと話し、どのように裏切りがあったかを聞く。そして縁を切ることを告げ、部下に母が存命の間は生かしておくと話す。

 公聴会の日、マイケルたちはフランクの兄と一緒に会場入りする。それを見たフランクは証言を覆す。

 ホテルに戻ったマイケルをケイが待っていた。そして子供たちを連れて出て行くと話す。二人は揉める。マイケルが流産したことは気にするなと話すと、ケイはあれは自ら堕したんだと告白する。マイケルは激怒しケイを殴りつける。

 ビトーの時代。家族揃っての平和な食事。そしてビトーはチッチオに会いに行く。目も見えず耳も遠くなっていたが、ビトーは父、母、兄の仇を刺し殺す。

 マイケルの時代。マイケルたちの母が亡くなり、葬式が行われる。コニーやフレドも家に。コニーはマイケルと話し、これまでのことを謝罪し、フレドと会ってほしいと話す。マイケルはフレドと会い抱擁する。トムがロスの情報を持ってくる。マイケルはどのような手段を使おうともロスを殺すよう命じる。

 トムはFBIにいるフランクに会いに行く。兄の無事を告げると、フランクから自分はどうすれば良いかを尋ねられトムは答える。

 マイケルフィザイの時にケイが子供たちに会いにくる。しかしマイケルが帰って来てしまう。ケイを見たマイケルは何も言わず、外にいるケイの前のドアを閉める。

 フレドは自宅そばのボートの上で殺害される。フランクはFBIがいる中、風呂場で自殺する。飛行機で空港についたロスは銃撃され殺される。その頃マイケルは昔家族皆で父の誕生日を祝った日のことを思い出していた。

 

 前作に引き続き今作を観る。もちろん初見。前作も今作も3時間を超える作品だったが、今作は長く感じた。話が入り乱れている?のが長く感じた原因か?ビトーの時代の話とマイケルの時代の話が並行して描かれるが、ビトーの時代の話は必要だったのかしら。並行して描くことで何を見せたかったのだろうか?だんだんと成り上がって行くビトーに対し、すでに大きくなっているファミリーをいかに継続して行くかに手を焼いているマイケル。当然のことながら、成功に向かってまっしぐらのビトーと絶頂から落ちて行くように見えるマイケル。

 前作があまりにヒットしたため、この二つを描きたくなるのは当然だと思うが、PARTⅡという作品にするためには、この二つは分けたほうが良かったのではないかと思ってしまう。ファミリーが巨大化して行くに連れ、どんどん孤独になってしまうマイケル。その答えを求めて最後母親の所に行くが、答えは見つからなかったのだろう。

 うーむ。これでⅢはどうなるんだろうか。今作がちょっと期待外れだったのでなおさら気になるなぁ。