鬼平犯科帳 第6シリーズ #02 お峰・辰の市

 第6シリーズ #02 お峰・辰の市

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 忠吾は非番の日に内藤新宿の女郎お初に会いに行くが、お初は金持ちの隠居に引かされていた。その二人の姿を見に行った忠吾は落ち込み、内藤新宿天龍寺境内の団子屋つぼやでやけ酒を飲む。店を追い出された忠吾は境内をフラフラと歩いている時に浪人にぶつかり文句を言うが、浪人に弾き飛ばされ蹴飛ばされる。それから忠吾は連日その浪人を張り込むが、なかなか会うことができなかった。

 玄祥堂の店先で娘が転んだのを座頭の辰の市が助ける。辰の市は玄祥堂の主人の按摩にきていた。辰の市はこの店の女中お峰と一緒になっており、その際玄祥堂の主人に世話になっていた。主人は辰の市とお峰にあとは子供だと話す。自分たちも結婚して10年経って娘を授かったと話すと店の内儀が、鬼子母神様のおかげだと話す。

 辰の市とお峰は家に戻る。辰の市は実は眼が見えていた。辰の市とお峰は玄祥堂で出会ったが、昔盗賊の一味で、辰の市は「嘗役(なめやく 家の内情を調べる)」、お峰は「引き込み女」だった。お峰は辰の市と出会った時には足を洗っており、辰の市も勤めの世界が嫌になってきており、一緒になったのだった。お峰は子供を欲しがっていたが、辰の市は二人とも元盗人であることを気にしていた。

 お峰は鬼子母神で御百度参りをする。偶然それを見ていたおまさはお峰に声をかける。お峰は足を洗ったことを告白し、今の暮らしを話す。お峰はおまさも誰かと一緒になったのかを尋ね、おまさも子供が欲しくてお百度に来たのだろうと話す。

 おまさはお峰の家までつけ、この件を鬼平に報告する。

 忠吾はとうとう浪人を見かける。後をつけると、浪人は農家に入って行く。その家に辰の市がやってくる。この時辰の市の眼が見えることにも気づく。辰の市は浪人に玄祥堂の嘗め役を依頼される。浪人はお峰が玄祥堂に勤めていることも調べており、辰の市を脅す。彼は一晩考えさせてくれと言って家を出る。

 忠吾は鬼平に報告をする。鬼平は辰の市の家の場所を聞き、それがおまさから報告のあったお峰と同じであることに気づく。鬼平は農家と辰の市を見張らせる。

 辰の市とお峰は江戸から逃げようとしていた。しかし彼らの家に浪人たちがやってきて、お峰をさらって行く。張っていたおまさはお峰の後を追う。お峰をさらわれた辰の市は五鉄の彦十を尋ね、助力を乞う。彦十は鬼平のところへ行く。鬼平は全ての話が繋がったと確信し、捕物の用意をさせる。

 辰の市に会いに浪人たちが天龍寺のつぼやに来るが、待っていたのは鬼平だった。鬼平は浪人を倒し、忠吾に捕らえさせる。農家には酒井、沢田たちが討ち入る。

 辰の市、お峰は鬼平の計らいで江戸払いとなる。鬼平はおまさと共に二人を見送る。鬼平はおまさに女の願いを話す。そして忠吾を坪井道場に通わせる。

 

 第6シリーズスタート。第1話はスペシャルだったために第2話から。

 第2話ということもあるかもしれないが、話の見せ方が上手くなかった感じがする。

 忠吾の女郎屋話〜浪人との小競り合い〜座頭夫婦の話〜お百度詣り〜おまさ〜忠吾が浪人を〜そこに座頭が〜と言った感じで、バラバラに見えた話が一つにまとまって行く、というのがこの話のポイントなのだろうが、視聴者から見れば全てわかっていることなので、全てが繋がったと鬼平がピンと来た時の「なるほど感」が感じられない。

 浪人が辰の市を嘗め役として引き込もうとするが、これもちょっとおかしくないのか?嘗め役として店(玄祥堂)に出入りしている=既に他の盗人たちと話ができていたらどうするのか?その盗人との争いにならないのか?まぁそこまで考えなくてもいいのか(笑

 子供を望むお峰、それを見ているおまさ、というのもポイントだったと思うが、鬼平が最後におまさにかけてやる言葉があまり救いになっていないのも辛いところか。

 なんだか第6シリーズは弱いスタートのような気がする。この後大丈夫かなぁ。