恋人たちの予感

●244 恋人たちの予感 1989

 1977年シカゴ大を卒業したサリーは親友アマンダの恋人ハリーを車にのせニューヨークへ向かう。道中で二人は男女の間に友情が成立するかどうかという話をするが、お互い意見が異なっていた。そしてニューヨークに着いて二人は別れる。

 5年後、サリーは恋人ジョーに見送られながら空港に来る。そこでジョーに声をかけたのはハリーだった。二人は再会し、同じ飛行機に乗ることに。そして話をし、ハリーはヘレンと結婚すると話す。

 5年後、サリーは女友達マリーたちと食事をしていた。マリーは不倫をしており、相手が妻と別れるつもりがないと愚痴っていた。サリーはジョーと別れたことを話す。

 ハリーは友人ジェスとアメフトの試合を見にきていた。そこでハリーはヘレンと離婚すると話す。

 サリーは本屋でマリーと会っていた。そこでハリーと出会う。二人は食事をし、恋人や奥さんと別れた話をする。そしてまた食事をする約束をする。ハリーは初めてできた女友達だと話す。

 二人は食事をし、寝る前の電話をする仲になる。さらにお互いがデートした相手のことも話せる仲になっていく。ハリーはジェフにサリーとのことを話す。

 二人はダイナーで食事をしている時にセックスについて話をする。自分のセックスに自信があるハリーはその話をするが、サリーは女は演技をしていると話し、食事の最中にセックスの演技をしてみせる。二人はニューイヤーパーティに一緒に参加する。

 二人はお互いの友人マリーとジェフをそれぞれに紹介するために落ち合う。しかし食事の席でマリーとジェフが意気投合し二人はタクシーで一緒に帰ってしまう。

 4ヶ月後、マリーとジェフが結婚することになり、プレゼントを選びにサリーとハリーは店に来ていた。その店でハリーの別れた妻ヘレンとその夫アイラと出会う。その後二人はマリーとジェフの家に行くが、ハリーはヘレンと会ったことのショックから、二人に暴言を吐いてしまう。そのことを怒るサリーに対し、ハリーは恋人と別れても冷静でいるサリーに本音をぶつける。しかしサリーはハリーが何人の女と寝てもヘレンを忘れられていないと訴える。

 その後マリーとジェフの家で行われたパーティに参加した二人はお互いに恋人ができそうな状況に焦る。

 ある夜サリーからハリーに電話がかかり、家に来て欲しいと言われる。サリーの家に行くとジョーから結婚をすると連絡があった、と話しながらサリーが泣いていた。さいrーを慰めるハリーだったが、二人はその夜一夜を共にしてしまう。翌朝サリーが目覚めるとハリーは帰る支度をしており、夕食を一緒にと話し、帰ってしまう。

 サリーはすぐにマリーに電話をする。同じタイミングでハリーはジェフに電話をする。そして一夜を共にしたことを話す。二人は夕食時にどうするかを迷っていたが、二人とも昨夜のことはなかったことにしようと話す。

 マリーとジェフの結婚式が行われ、二人は参加するが、式後のパーティで言い争いをしてしまう。お互いクリスマスは一人で過ごすことに。

 そしてニューイヤーパーティ。ハリーは一人家で過ごし、サリーはマリーたちのパーティに参加する。ハリーは外で出かけ歩いている時に、これまでのサリーとのことを思い出し、サリーを本当に愛していることに気づき、パーティ会場に向かう。そしてサリーに告白をする。

 

 メグ・ライアンの人気を決定付けた一本らしい、が今回初めて観た。劇中のメグライアンの会話が女性の本音全開で確かに聞いていて気持ち良いぐらいだ。ただ当時の男たちはビックリしたんだろうなぁと思う(笑 というか彼女を支持したのは、当時の女性たちなのか。

 映画そのものは結末がある程度見えているので安心して観られるし、途中途中に挟まれる老夫婦のインタビューのような会話も面白い。話そのものが、途中で年数経過があり、それを埋めるためのインタビューシーンとなっているが、これを最後のオチに使うというのは上手い手法だったと思う。

 オチといえば、ラストでのハリーのサリーへのセリフをyahoo映画でメチャメチャ褒めている方がいたが、最近あった「恋つづ」で佐藤健上白石萌音に言ったセリフもこんな感じだったような。時代は変わっても女性の求めるセリフは同じだということか。

 個人的には名作「カサブランカ」が劇中で度々使われたことに驚いた。まさかあのラストシーンがコメディで言及されるとは思わなかった(笑

 メグライアンの映画は「めぐり逢えたら」に続いて2本目だが、さすがにロマンティックコメディの女王と言われるだけのことはある。(ラストと比較して)10年前、5年前、現在と3段階の変化もヘッチャラだったし、やっぱり可愛いし。