老人と海

●254 老人と海 1958

 老人がメキシコ湾を漁から帰ってくる。彼は84日間1匹も釣っていないかった。彼を少年が出迎える。少年は老人と一緒の舟に乗っていたが、40日間釣れなかった時に両親から、老人の運は尽きたと言われ舟を乗り換えた。しかし少年は老人を慕っていた。

 二人は道具を運びながら、テラスに寄る。少年が老人にビールを奢る。少年は老人のために夕食も用意する。

 翌朝まだ暗いうちに、老人は少年を起こし、一人また漁に出る。そして4本の竿を仕掛ける。それから2時間後、1本の竿にアタリが来る。しかし4時間経っても魚は姿を見せなかった。魚の力で舟は引っ張られて行くが、老人はそのままにしていた。夜になり他の竿にもアタリが来るがそちらの相手はしていられなかった。

 老人は釣った魚を食べ力を蓄える。左手が麻痺するが回復を待った。

 そして魚カジキマグロが海面に上がって来る。しかしまた潜ってしまう。

 2日目の夕方になり雨が降って来る。老人は神に祈り、若い頃の腕相撲勝負のことを思い出していた。2日目も日が暮れる頃、老人は2日間一睡もしていないため、カジキに繋がる縄を持ったまま休むことにする。夢を見ていると突然縄が引っ張られ、カジキとの格闘が始まる。引き寄せることはできなかったが、海面に出てきたため、カジキの浮き袋に空気が溜まり、もう潜ることはできないと思われた。

 3日目の朝、カジキとの最後の戦いが始まり、老人はカジキを引き寄せ銛で突き捕まえることに成功する。あまりに大きいカジキのため舟の横に結わいて持って帰ることに。

 しかし銛でついた傷からカジキのちが流れ、それを狙ったサメがカジキを襲う。老人は銛などで対抗するが、次々をサメに襲われ、港に着いた時にはカジキは骨だけになっていた。

 夜遅くに港に着いた老人は疲労困憊していたが、なんとか一人家に帰る。翌朝港では老人の舟のカジキの大きさに皆が驚いていた。少年はテラスでコーヒーをもらい老人の家に届ける。そして少年は次は一緒に行こうと老人を誘う。港では観光客がカジキの骨をみて驚いていた。その頃、老人の家では、老人は眠り夢を見ており、少年はそんな老人を見守っていた。

 

 小学生か中学生の頃に読んだなぁ、「老人と海」。なんとなくストーリーは覚えていたつもりだったが、帰り道?でサメに喰われちゃうのね。

 子供のの頃に読んだのは、確か授業で読まされたんだよなぁ。で、どんな授業をしたんだろう?先生はこの話から何か教訓めいたことを言ったのかな?全く覚えていないけど(笑

 この歳になって、しかも映画で観てみると(特撮?合成?部分がショボいのは置いておいて)、自然の前で人間は無力だ、ということが一番感じることだなぁ。命がけで捕まえた獲物をあっさりと他の動物に喰われてしまう、なんていうのは、どんなに残酷でも自然の中では当たり前の話ってことかな。救いなのは、それでもこの老人はまた漁に出るというところか。次は少年も一緒に。二人に運が向いて来ることを祈りましょう。