E.T.

●272 E.T. 1982

 宇宙船が地球に着陸。宇宙人が地上に探索に出るが、国の調査機関がそれに気づき、宇宙船に近づくと危険を感じた宇宙船は飛び立ってしまい、宇宙人(ET)が一人取り残される。

 エリオットは家で兄の友人たちと過ごしていたが、宅配ピザを取ってくるように言われ外へ出る。その際、庭の納屋に何かがいることに気づき近づくが何もいなかった。エリオットは夜中にサイド外に出てETを目撃する。

 翌日エリオットは家族にETのことを話すが信じてもらえなかった。その日の夜家の外で見張っていたエリオットはとうとうETを見つけ、家の中に誘導、家族に見つからないようにETを隠す。翌日仮病で学校を休んだエリオットはETとのコミュニケーションを取ろうとする。そして兄と妹にETを見せる。

 エリオットとETは行動がリンクするようになる。家族が皆出かけた家でETがビールを飲み酔っ払うと、学校にいたエリオットは酔ったような状態となり騒動を起こす。家に帰ってきたエリオットはETと時間を過ごす。ETは言葉を理解するようになり、簡単な会話を始める。そして家に電話をしたいと話す。エリオットは兄弟と共に、ETが通信できるように協力、通信機を作る。

 ハロウィンの仮装を利用し、エリオットは兄とともにETを家の外に連れ出し、森で通信機を作動させることに成功する。ETは自分の星からの返信を待つが、返信は来なかった。エリオットとETは一晩を森で過ごす。家に帰らないエリオットを心配し母親が警察に連絡するが、エリオットは帰ってくる。しかしETはどこかへ行ってしまっていた。病気のエリオットから話を聞いた兄はETを探しにいく。ETは川のそばで倒れていた。兄はETを家に運ぶ。ETを見て母親は驚き、子供たちをETから引き離そうとする。その時家に宇宙服を着た政府の人間たちがやってくる。ETの治療を始めるが、エリオットを元気にし、ETは死んでしまう。政府の人間たちは引き上げようとする。

 悲しむエリオットだったが、ETが蘇生したことに気づき、兄とともに救急車でETを連れ出す。途中兄の友人たちにも協力を仰ぎ、自転車で政府の人間たちから逃げる。そして森の通信機の場所へ行くと、宇宙船がETを迎えに来ていた。エリオットたちはETに別れを告げ、ETは宇宙船に乗り、星へ帰って行った。

 

 長い間、日本の映画動員数記録を持っていた作品。相当久しぶりに見た気がする。公開当時あまりに学校の友人たちが皆この映画を観に行っていたので、自分はあえて見に行かなかった。だからこの作品を見たのは公開後だいぶ経ってからだったと思う。

 今回改めてキチンと観てみたが、傑作だと素直に思う。ジョン・ウイリアムズの音楽も最高。「激突」や「ジョーズ」で『見えない恐怖』を描くのが上手かったスピルバーグが、ほぼ最初からETの姿を見せているのはちょっと驚きで、その分ラスト近くまで、エリオットの母親を除く大人たちの顔を描かないのが上手いと感じた。

 公開当時はTVのバラエティなどで散々パロディをやっていたが、その影響か、今回観ていて、有名な指と指を合わせるシーンが実際にはない(エリオットの指先の怪我を治すシーンはある)ことや、「E.T. go home」というセリフもないことに改めて気づいた(笑

 今回E.T.のことをネットで調べていて、37年ぶりの続編が作られていることを知った(https://www.youtube.com/watch?v=Pdgk3ERKdug&feature=youtu.be)。エリオット役のヘンリー・トーマスもしっかりと出てくる。4分ほどのショートムービーだが、ちょっと感動してしまった。