猿の惑星

●287 猿の惑星 1968

 宇宙飛行士テイラーは仲間とともに宇宙船での旅をしていた。船内時間で半年後、地球時間では700年後、地球へ帰還する予定だったが、船のトラブルにより、不明な惑星に不時着する。仲間の1人女性のスチュアートは機器トラブルにより白骨化していた。湖の上にへの不時着だったため、残りの3人は急いで脱出するが、テイラーは地球時間で2000年後になっていることを目撃する。

 惑星の探索をする3人、岩石群しかない場所を歩き続け、植物を発見、次に滝を見つけ、3人は喜んで裸にあり水に飛び込む。その隙に何者かに服や機材を盗まれてしまう。盗んだ犯人を追うと彼らは現地人で人間と同じ姿をしていた。3人が現地人の様子を伺っていると、彼らが突然逃げ出す。服を着た猿たちが現地人たちを襲い始めたのだった。3人も逃げるが、ドッジは射殺される。テイラーは必死に逃げるが結局捕まってしまう。

 テイラーは着ている服が他の人間と異なることから、研究所へ連れて行かれる。そこでジーラ博士はテイラーが知能を持っていることに興味を持ち、ザイアス博士にテイラーを見せるが、ザイアスは興味を持たなかった。ジーラはテイラーの檻に現地人の女性を入れる。テイラーは女性をノバと名付ける。

 ジーラは婚約者で考古学者のコーネリアスにテイラーを見せようとする。テイラーは地面に文字を書き見せようとするが、檻で一緒の女性がそれを消してしまう。しかしザイアスはその文字を見つける。

 テイラーはジーラのメモを奪い、文字を書いて見せる。驚いたジーラは規則違反であるが、テイラーを檻から連れ出し、家でコーネリアスに見せる。そして筆記でテイラーとのコミュニケーションをとる。テイラーが知能を持つことを信じなかったコーネリアスだったが、テイラーが紙飛行機を作り飛ばして見せたことで信用し始める。コーネリアス聖典に書かれた猿の歴史に疑問を抱いており、テイラーが禁断の地から来たことにも興味を示す。そこへザイアスがやってきて、テイラーは実験所の檻に連れ戻されてしまう。

 テイラーは檻の中で自分の去勢手術をしようとしていることを知る。そして檻からの逃亡を図るが、猿の街で捕まってしまい、裁判にかけられることになる。ジーラとコーネリアスが弁護をしてくれる。テイラーが他にも仲間がいたことを訴えるとザイアスたちはその仲間に会わせることに。しかしランドンは脳手術をされており、話すことはできなかった。ジーラとコーネリアスは異端の罪に問われることに。

 裁判後、テイラーはザイアスの部屋へ連れて行かれ2人で話すことに。ザイアスは知能を持った人間を恐れており、どこかに巣があるのではないかと疑っていた。しかしテイラーはこれまでの主張を繰り返すのみ。ザイアスは6時間の猶予をテイラーに与える。

 檻に戻されたテイラーだったが、ジーラのいとこがテイラーを救出しにくる。ノバとともに脱出したテイラーはジーラやコーネリアスと落ち合う。そして禁断の地へ向かう。そこへザイアスたちが追ってくる。テイラーはコーネリアスが1年前に調査した洞窟へ皆とともに入ってみる。そこには猿の歴史以前に人間が高度な文明を持っていた証拠があった。

 テイラーはノバとともに禁断の地のさらなる奥へ行くことに。そしてテイラーはそこが地球であることを知る。

 

 金字塔という言葉がふさわしい一本。

 猿が支配する世界という設定そのものがよく出来ており、それを踏まえた上でのストーリー運びも上手い。猿のメイクも当時での最高レベルのものだと昔雑誌で読んだ記憶がある。音楽もどこか不安にさせるメロディで画面によく合っていた。最大の売りであるラストシーンこれまた文字通り「映画史上に残るラストシーン」と言える。

 この後シリーズ化され、子供の頃に全て見たが、傑作か駄作かは置いておいて、全ての作品で引き込まれた記憶がある。日本ではこの映画にかこつけて「猿の軍団」とかいうドラマまで作られたもんなぁ(笑 久しぶりに2作目以降が見たくなった。