エイリアン2

●294 エイリアン2 1986

 前作終わりシャトルで脱出したリプリーは、57年後発見され地球へ帰る。彼女は会社から宇宙船を爆破した犯人とされる。エイリアンの襲撃があったことを証言するが、証拠がなく会社は認めなかった。リプリーたちがエイリアンと遭遇した惑星LV426には入植者がいることも彼女の証言が認められない一因だった。

 その後LV426からの連絡が途絶え調査に行くことになる。その一員として加わることを望まれたリプリーは断固として断る。しかし毎晩エイリアンの悪夢にうなされていた彼女は、会社のカーターから悪夢から解放されるには、悪夢と対決するしかないと言われ、LV426へ行くことを決意する。今度は海兵隊と一緒に行くことになる。

 LV426へ到着した彼らは探査機で着陸、装甲車でコロニーに向かう。コロニーの中でエイリアンが標本化されているのを発見、また途中で入植者の少女ニューとも発見するが、他の入植者たちを見つけることはできなかった。ニューとを連れ一旦探査機へ戻る。

 その後入植者たちがつけている発信機の信号が大量に見つかり、再度装甲車で現場に向かう。そこで繭化された人間を発見、同時にエイリアンたちとの戦闘に入り、隊はパニックに。リプリーは装甲車を運転し、生存者の救出に向かう。

 皆で話し合い、会社のカーターのみ反対するが、エイリアン撲滅のために宇宙船から核を使い、コロニーを爆破することを決定する。そして探査機の到着を待つが、地上に降り立っていた探査機にもエイリアンが侵入しており、探査機は墜落炎上してしまう。

 生存者はコロニーの施設に戻る。武器を集め、通路を溶接で塞ぐ。しかし調査の結果核融合施設が4時間後に大爆発すると判明する。唯一の助かる方法は、宇宙船から予備の探査機をリモートで呼び寄せることだが、それには通信施設へ行く必要があり、それはアンドロイドであるビショップが行くことになる。

 しばしの休息の時、リプリーはニュートともに医務室で仮眠をとる。目覚めたリプリーは標本化されていたエイリアンが抜け出ていることに気づく。医務室の外へ出ようとするが、ロックされていて出られない。カメラに向かって助けを求めるが、それに気づいたカーターがモニターの電源を落としてしまう。リプリーは火災検知器を作動させ、皆に危険を知らせる。リプリーとニュートは助け出される。

 皆でカーターを問い詰めていた時、停電が発生。エイリアンの仕業だと思われ、ヤツらを倒しに出向く。そして戦闘に。またもカーターが1人部屋に逃げ込み扉をロックしてしまい、皆は窮地に。しかしニュートがダクトを見つけそこへ逃げ込む。カーターは部屋にいたエイリアンに倒される。ダクト内での工房が続く。海兵隊2人が犠牲になりながらもリプリーたちは逃げる。しかし途中ニュートと離れてしまい、彼女を助けるべく動くが、ニュートはエイリアンに捕まってしまう。リプリーはヒックスはビショップが呼び寄せた予備の探査機にたどり着く。怪我をしたヒックスを残し、リプリーはニュートの救出に向かう。

 ニュートが身につけていた発信機の信号を元にリプリーはニュートを見つけ出す。逃げる際に、エイリアンの卵を多数発見、そこに卵を産むエイリアンクイーンがいた。卵を焼き払い、リプリーは逃げる。クイーンが追いかけてくるが、ビショップの探査機がリプリーとニュートを乗せ逃げのび、核施設が爆発を起こす。探査機は宇宙船へ帰還する。

 ホッとするリプリー。しかし探査機にクイーンが飛びついており、ビショップはやられてしまう。リプリーはパワーローダに乗り込み、クイーンと対決、エアロックを解放し、クイーンを宇宙空間へ放り出す。

 

 前作に続き鑑賞。前作が謎の生命体エイリアンが忍び寄ってくる怖さ、成長し襲ってくる怖さ、がウリだったのに対し、今回の映画は、まさに戦争映画、となっている。

 バリバリの海兵隊員たちが惑星に乗り込み、エイリアンたちとの戦闘をする、と思いきや、やはり最初はあっという間にやられてしまう。後半はエイリアンの特性を知ったため、なんとか戦闘になるが、それでも海兵隊員はほぼ全滅。生き残るのがリプリーと少女というのは、映画ならではの方程式で仕方なしか。

 全く毛色の違う映画になってしまい、1と2は好みにより評価に差が出そうな感じ。しかしストーリーとして考えると、エイリアン登場の1の不気味さの次は、そのエイリアンを倒しに行く、というのは自然な流れに思えるし、それがまるで戦争映画のようになるのも仕方ないと思える。この後も続々と続編が作られた理由もよくわかる。なんだかんだでやっぱり面白いし、2回もヤラレちゃったけどエイリアン無敵だもんなぁ(笑