●298 オリエント急行殺人事件 2017
名探偵エルキュールポワロがオリエント急行に乗車する。乗客の1人ラチェットから脅迫されているため警護を、と頼まれるがポワロは断る。列車が雪崩で停止、前進できなくなった夜、ラチェットが殺害される。事件解明を依頼されたポワロが調査に乗り出す。外部からの侵入は難しいと判断、内部乗客の犯行だと思われたが、乗客全員にアリバイがあった。ポワロの調査は続き、被害者も乗客たちも、アームストロング家誘拐事件との関わりが浮かび上がってくる…
TVで吹き替え版をやっており思わず観てしまったので。
1974年版を何度も見ているし、原作も子供の頃に読んでいる。推理小説なので、当然のことながら大筋は原作通り。
この2017年版は約40年ぶりに作られたリメイクということになるが、風景やオリエント急行内部の映像の美しさ、豪華俳優陣、がまず目に引く。さらに終盤、乗客の一部が「単独犯」であるかのように行動し、ポワロと観客の目をごまかすところが、1974年版との相違といったところか。
追記)
以下は私の勘違い。ポワロが気づかなかった点は1974年版でも触れられていない。原作でもか?ワインに薬を入れられてポワロが眠ってしまったには「ナイル殺人事件」だったみたい。
***********************************(以下、誤った情報)
しかし推理小説ファンで子供の頃に原作を読んだ人間からすると、原作にもあり1974年版ではしっかりと描かれていた
『なぜ(神経質な)ポワロが殺人事件(の騒ぎ)に気がつかなかったのか』
が全く描かれておらず不満。映画のラストで次作「ナイル殺人事件」への布石を打っているのだから、もっとポワロ像を丁寧に描く必要があったのではないのか。
子供の頃、原作の犯人の意外さに驚き、1974年版でその原作の映像化の素晴らしさに感動した。今の子供たちは、自分と同じようにこの2017年版を観て感動してくれるのかしら?
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