ボディガード

●316 ボディガード 1992

 フランクはボディガード。彼の元に人気歌手レイチェルのマネージャービルがレイチェルのボディガードを依頼しに来る。彼は渋々ながら依頼を受け、レイチェルに会いに行く。しかしレイチェルはフランクは必要ないと話したため、フランクは依頼を断ろうとするが、ビルに脅迫状を見せられ、フランクは依頼を引き受ける。彼はレイチェルの運転手を助手にし屋敷内のセキュリティをチェック、防護策を講じ始める。

 フランクは屋敷内でレイチェルの姉ニッキーと話す。彼女は小さい頃に妹の才能を認め歌手になることを諦めていた。

 フランクは元同僚のシークレットサービスにレイチェルに来た脅迫状の鑑定を依頼する。

 フランクはレイチェルのボディガードを始めるが、レイチェルは彼の行動を疎ましく思い始める。彼女は新曲のプロモートのためにフランクに相談なしに夜クラブに出かけてしまう。フランクも付いて行くが、そこでレイチェルは初めて脅迫状を目にして怯える。クラブでの新曲発表を取りやめにしようとするが、彼女は多くのファンを目の前にして急遽歌い始めてしまう。喜んだファンたちが暴動を起こし彼女を取り囲んでしまう。フランクは彼女を救出、家まで送り届ける。

 フランクのことを信用したレイチェルは彼をデートに誘う。二人は映画用心棒を観て酒を飲みに行く。そしてフランクの家に行き、二人は結ばれる。

 しかし翌朝そのことを後悔したフランクは仕事に専念することを選び、レイチェルを怒らせてしまう。

 レイチェルはチャリティショーを行う。二人の仲はギクシャクし、ショーに来ていたフランクの元同僚ポートマンをレイチェルは寝室に誘うが、彼女はポートマンを袖にする。

 フランクは彼女の態度に怒りボディガードを辞めると言い出す。しかしレイチェルの元に脅迫状の主から電話がかかり、彼女はフランクに助けを求める。

 フランクは彼女を父親の家に連れて行く。レイチェルはフランクの父親からシークレットサービスを辞めた理由などを聞く。フランクは父親と家の周りを歩いていた際に不審な足跡を見つけ、ボートに乗ろうとしていたレイチェルの息子と湖に飛び込む。怒るレイチェルだったが、その後ボートが爆発する。

 父親の家を離れようと決意し翌朝出るつもりでいた夜、レイチェルの姉ニッキーがフランクにレイチェル殺しを依頼したことを告白される。その時フランクは家の中に侵入者がいることに気づく。ニッキーは侵入者に撃たれ死んでしまう。フランクは犯人を追うが取り逃がしてしまう。

 フランクはシークレットサービスの同僚に連絡する。すると脅迫状の犯人を捕まえたと言われる。フランクは家への侵入者はプロの仕業だと確信する。

 レイチェルはアカデミー賞にノミネートされたため、授賞式に出席することに。フランクが付き添う。フランクは会場にいたポートマンと会う。彼は司会者のボディガードをしていた。彼女はプレゼンターで舞台に立った際に恐怖で取り乱してしまい、フランクをなじる。フランクは司会者に声をかけるが、ポートマンのことを知らなかった。その後彼女自身が受賞し舞台に上がる際に、ポートマンが彼女を狙っているのに気づき、彼はレイチェルをガードし撃たれてしまう。

 怪我から回復したフランクはレイチェルに別れを告げ、新しい仕事に取り組む。

 

 大ヒットした映画。あれから30年近く経ったんだと知ってちょっと驚いた。

 この翌年にイーストウッドの「ザ・シークレット・サービス」が作られているが、単なる偶然だったのかしら。

 ストーリーは非常にわかりやすし良く出来ている。ガードされる側とする側が反発と信頼を繰り返し、最後は撃たれながらもキッチリと依頼主を守る。それをホイットニーとコスナーが演じ、さらにホイットニーの曲が使われる。そりゃ映画も曲もヒットするでしょ(笑

 脅迫者やその依頼者などが複数いたことでミステリーとしてもちょっと面白い。コスナーの元同僚が最終的な犯人というのはちょっとやりすぎな感じもするけど。

 直接関係ないが、さんちゃん(明石家さんま)がよくこの映画のケビンコスナーの髪型を真似していることをネタにするが、wikiによるとコスナーの髪型はマックイーンをイメージしたものだそうで。知らなかった。