アラスカ魂

●324 アラスカ魂 1960

 サムとジョージのコンビはアラスカのノームで金鉱を掘り当てる。金を手にしたジョージは故郷シアトルにいる恋人ジェニーを呼び寄せることに。しかしついでに掘削機を入手するため、機械に詳しいサムがジェニーを迎えに行き、ジョージは金鉱を守ることに。

 シアトルへ向かうサムを詐欺師のフランクが付け狙う。危うく騙されそうになるが、サムはフランクの嘘を見抜く。

 シアトルでサムはジェニーに会いに行くが、既にジェニーは結婚した後だった。サムは酒場で娼婦ミシェルと出会う。サムはジェニーの代わりにミシェルを連れて帰ることに。サムは旧友のパーティに誘われミシェルを連れて行く。二人はだんだんと惹かれあうように。パーティで酒を飲みすぎたサムをミシェルはアラスカ行きの船に乗せ、同乗する。しかしミシェルがサムと一緒になるつもりで船に乗ったことに気づいたサムはミシェルに謝り、シアトルに帰らせることに。ミシェルも同意する。

 しかしノームに着くとミシェルはサムについて行くことに。サムはミシェルを知り合いのホテルに泊めようとするがホテルは詐欺師フランクに乗っ取られていた。サムはミシェルを置いて金鉱へ向かおうとする。ミシェルとフランクは昔一緒に仕事をしていた仲で、フランクはまた一緒に仕事をしようと誘うがミシェルは断る。そして一芝居をうってサムと一緒に金鉱へ向かうことに。

 フランクは偶然サムたちの金鉱に先に小屋を建てた酔っ払いの男ボッグスと知り合い、金鉱を手に入れるためにボッグスを仲間にする。

 金鉱についたサムは、ジョージが仲間の金鉱を助けに行っている事を知り、そこへ向かう。残ったミシェルはジョージの弟ビリーに惚れられてしまう。

 サムはジョージに全てを打ち明ける。怒ったジョージだったが、小屋に戻りミシェルに会い彼女に惚れてしまい告白するがあっさりと振られてしまう。ジョージはミシェルがサムに惚れていることに気づき、一芝居を打つ。それに怒ったサムは鉱山を出て行こうとするが、近郊での争いが絶えないとして軍が金鉱や金などを差し押さえに来る。

 裁判のため町に行ったサムはボッグス代理人が金鉱の所有権を主張していると知りボッグスを探し始める。ミシェルはジョージの告白を断り、シアトルに帰るために町に来ていた。そこでミシェルはフランクがサムたちの金鉱を狙っていることに気づき、サムに話す。

 サムたちはボッグスを見つけ、フランクの企みを知る。そして管理事務所へボッグスを連れて行き、所有権については解決する。その場でシアトルに帰ろうとしていたミシェルをサムは引き止める。理由を聞かれたサムはミシェルに告白しミシェルは残ることに。

 

 久しぶりにジョン・ウェインの映画を観た。これが考えられないぐらいコメディ感を全面に押し出した一本。冒頭の酒場での喧嘩シーンはまるでコントのよう。小道具まで使っている。効果音まで本気のそれでビックリ。ラストのドタバタも同じ感じ。何よりジョン・ウェイン主演なのに、ほぼ銃撃シーンが出てこない。同じ年に「アラモ」を撮ったとは思えないぐらいの振り幅。

 ストーリーはサムとミシェルのラブストーリーもの。親友のために女性を紹介しようとしたが、その女性に惚れてしまう、というある意味定番のストーリー。ミシェル役のキャプシーヌは本当にキレイ。サムの相棒ジョージ役の俳優さんも良い味を出していた。

 ジョン・ウェイン絶頂期の一本なのだろう。ひたすら明るく、年初めに観るにはちょうど良い作品だった。

 

 

 

 

アラスカ魂 [DVD]

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  • 発売日: 2011/04/22
  • メディア: DVD