落語歳時記 畠山健二

●落語歳時記 畠山健二

 「本所おけら長屋」があまりに面白いので、その作者が「おけら長屋」を書く5年前に出版した本を読んでみた。

 落語の噺を題材に、それに出てくる江戸の歴史や文化や生活、言葉の説明などが丁寧にされていく。もちろんそこには畠山氏の意見や考えも反映されながら。

 落語全般に詳しいのもスゴいと思うが、江戸時代のことも本当によくご存知のようで。そりゃそうだよなぁ。でなくちゃおけら長屋の話が書けないもんなぁ。しかし「ここで会ったが百年目」の後に続く言葉があるのは知らなかった。

 

 

落語歳時記

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