羊たちの沈黙

●352 羊たちの沈黙 1991

 FBIの訓練生クラリスは上官に呼ばれ、連続殺人事件の犯人バッファロービル逮捕のため、囚人であるレクターへの面会を命じられる。

 クラリスはレクターに会いに行きビル逮捕のための協力を求めるが断られる。しかしクラリスが去る際に別の囚人から性的嫌がらせを受けたことでレクターはクラリスにヒントを与える。

 クラリスのそのヒントを元にある倉庫を調べレクターに会いに行く。そこでレクターはビル逮捕に協力すると言い出し、ビルは次のターゲットを探し始めていると話す。

 ビルによる次の被害者が発見されクラリスは上官とともに現場へ向かう。そこで遺体の喉元から繭を発見、それが特殊な蛾の繭であることを調べ上げる。

 TVでは上院議員の娘がビルに誘拐されたとの報道がされる。クラリスはレクターに会いに行き、ビル逮捕の協力の代わりにレクターを移送する約束をする。レクターはクラリスの幼少期の話を聞くことを条件に協力することに。しかしレクターを収監している病院のチルトン院長はクラリスの移送の話が嘘であることをレクターに話し、代わりに上院議員に自分を売り込み、レクターの別の病院へ移送することに。

 クラリスは移送前のレクターに会いに行き、話をしビルについてのヒントをもらう。レクターは移送の隙をつき脱走する。クラリスはレクターのヒントを元に最初の被害者のことを調べ、ビルの家へたどり着く。そこでビルと死闘を繰り広げビルを撃ち殺す。

 クラリスは正式にFBI捜査官となる。その祝賀パーティにレクターは電話をかけてきてクラリスを祝福する。レクターはチルトンのいる場所にいたのだった。

 

 初めてこの映画を観た時の衝撃は今でも忘れない。あまりにスゴい映画だった。久しぶりに観たがその印象は変わらない。

 ネットによればレクターの登場シーンは10分程度らしいがそのインパクトは絶大。その不気味さ、クラリスとの会話の迫力、そして脱走する際の手際。映画が生み出した最も印象に残るキャラクターの一人であるのは間違いない。

 この映画により、「異常犯罪者」や「プロファイリング」などが世に知られることになり、それを題材にした映画やドラマが多数作られたが、このオリジナルに勝る作品はまだない。

 

 

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