大脱走

●373 大脱走 1963

 ドイツ軍の捕虜収容所に大量の捕虜が送られてくる。彼らは何度も脱走を試みるため、ドイツ軍は一箇所に集め彼らを管理することにしたのだった。

 捕虜たちは早速色々と仕掛けるが監視に見つかってしまう。そんな中の一人ヒルツは一緒に独房に入れられた入れられたアイブスと仲良くなる。

 捕虜たちは最後に収容所に送られてきたバートレット少佐のもと、250名の大量脱走のため、3つのトンネルを同時に掘りすすめる計画を立てる。それぞれの得意分野である調達屋、トンネル掘り、衣装作り、偽造屋などで仕事も分担することに。

 20日間の独房から出てきたヒルツはその夜アイブスと二人脱走を試みるが失敗。またも独房行きに。

 皆はトンネル掘りで出る土の処分を考え、トンネルへ空気を送る方法を考える。調達屋ヘンドリーは看守の一人と仲良くなり、彼の財布を盗み必要な書類を手に入れる。偽造書類の作成や必要な服の作成も進む。

 バートレットは2回目の独房から出てきたヒルツに声をかけ、脱走して収容所近辺の情報を仕入れてまた戻ってきてほしいと頼むが断られる。トンネル掘りも進むが、何度か土が崩れたため、補強のため木材を宿舎から調達することに。

 トンネル掘りもあと少し、という時にヒルツとヘンドリーはジャガイモでッミツ造酒を作り、皆に振る舞う。その日はアメリカの独立記念日だった。皆が騒ぐ中、進めていたトンネルが監視に見つかってしまう。絶望したアイブスは収容所の壁となっている鉄条網へ突っ込み射殺される。それを見たヒルツはバートレットの要望を受け入れ脱走、間も無く近辺の情報を仕入れ戻ってくる。

 ヘンドリーと同部屋で偽造屋コリンは目が見えなくなってきていた。それを隠そうとしていたが、バートレットに見つかり脱走には参加させてもらえないことに。しかしヘンドリーが自分が面倒を見ると話し一緒に脱走することに。トンネル掘りのダニーは実は閉所恐怖症であることを暴露、トンネルへ入ることを拒否し一人脱走をしようとする。それを相棒のウィリーがなんとか思いとどませる。

 そしていよいよ脱走当日。最後の穴を開けたヒルツはトンネルが計画よりも6m短いことに気づく。そのため当初の予定より脱走に時間がかかることに。それでも76名が脱走に成功する。

 脱走した捕虜たちは様々な方法で逃げていく。列車、自転車、船、飛行機、バイク。しかし次々とドイツ軍に見つかってしまう。うち50名はゲシュタポに射殺される。脱走に成功したのはダニー、ウィリー、セジウィックの3名だけだった。

 ヒルツもまた収容所に送られてくる。そして一人独房に入っていく。

 

 子供の頃に初めて観た時はTVで2週に渡って放送されたのを覚えている。wikiにもその記載があって嬉しくなった。学校で友人たちと騒いだこともよく覚えている。三谷幸喜も子供の頃にこの映画を見てファンになり、実際に土を捨てる仕組みを作った、とエッセイか何かで読んだ記憶もある。子供の頃に観た記憶が鮮明な映画はあまりないが、この映画は別格のようだ。

 今回観ていて気づいたが、途中トンネルが見つかってしまうシーンで、映画前編のほぼ半分の時間だった。ここで前編後編と分けていたのだろう。せっかくのトンネルが見つかってしまい、脱走はどうなるのか?!次週…といったところか(笑

 色々と思い出はあるが、当時朝の目覚ましの代わりに「大脱走のテーマ」を聞いていたのも思い出した。そのテーマが冒頭から流れて映画がスタートする。このテーマ曲を聴くだけで、もうタマラない(笑

 子供心ながら惹かれたのはテーマ曲だけではない。各人がその道のプロであり、困難な状況の中、しっかりと仕事をやり遂げること。それに皆も協力し一糸乱れね統制がとれていること。いやぁこれだけの俳優陣が出演していながらそれぞれに見せ場があるのもタマラない。

 テーマ曲でもう一つ。ほとんどの場面で大脱走のテーマが色々とアレンジして使われていて(マックイーンの独房行きの時にはコミカルになったりする)、それもすごいと思うが、最後のマックイーンのバイクでの逃亡シーンのみ別の曲が使われていて、それがまたカッコ良い。

 やっぱり子供の時から好きな映画はいろいろと書きたくなってしまう(笑

 

 

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