ムトゥ 踊るマハラジャ

●375 ムトゥ 踊るマハラジャ 1995

 ムトゥは主人ラージャに仕える召使いで皆の人気者。ラージャは叔父アンバラから従姉妹パドミニとの結婚を迫られているが本人に結婚の意思はなく、好きな芝居を観に行く毎日。

 ラージャはムトゥと芝居を観に行くが、その舞台に出ていた女優ランガに一目惚れ。家に帰ったラージャは母親に結婚をすると言い出す。喜ぶ母親だったが、ラージャはランガと結婚するつもりだった。

 後日馬車に乗っていたラージャとムトゥは車が事故を起こし困っているランガに出会い、彼女を次の舞台をする街まで連れて行く。そこでランガは地元の興行主に襲われる。それを助けるラージャとムトゥ。ムトゥはラージャの言いつけでランガを連れて逃げる。言葉の通じない村にたどり着いた二人。様々なトラブルに見舞われる中、二人は恋に落ちてしまう。ランガはムトゥに女優になった事情を話す。家に帰れないランガをムトゥはラージャの屋敷へ連れて帰る。

 二人が戻ったのを見たラージャはランガが結婚を承諾したものだと勘違いする。そんな時屋敷に聖者と呼ばれる男がやってきてラージャの母親の居場所を尋ね去って行く。母親は寺院へ行っていた。聖者と再会する母親。

 叔父アンバラはラージャの家の財産を狙ってラージャと自分の娘パドミ二を結婚させようとしていたが、ランガの登場で焦ってしまう。そしてランガの義兄を屋敷へ送り込む。義兄はランガを連れて行こうとするがムトゥが義兄を叩きのめして追い返す。

 義兄作戦が失敗したためアンバラは配下の者を使ってラージャに嘘を吹き込み、ムトゥを追い出させることに。策略にハマりラージャはムトゥを屋敷から追い出してしまう。それを知った母親は真実を話す。ムトゥは元の地主の息子で屋敷の本当の持ち主だったのだった。それを配下の者から聞いたアンバラはラージャを殺すよう命じ、罪をムトゥにきせることに。

 話を聞いたムトゥは怒り、アンバラの配下の者を倒し真実を聞き出す。そしてアンバラを追い詰めた時、ラージャが戻ってくる。ラージャはムトゥの父の聖者に助けられていた。ラージャはムトゥに謝罪、ムトゥはランガと結婚をする。

 

 日本で大ヒットした初めてのインド映画?なのかな。公開はもう20年以上前だが、随分と話題になったことを覚えている。

 映画そのものは、「昭和のコント」と「古いハリウッドのミュージカル、アクション」と「ラブコメ」と「カンフーアクション」の盛り合わせ(笑 もうなんでもあり。そりゃ3時間近い尺になるよなぁ。

 一番長かったのはやっぱりダンスシーン。本当に昔のハリウッドのそれのように意味もなくシーンに入り込んでくるイメージ。これをうまく編集すれば1時間ぐらい短くなるのでは(笑

 笑いも本当に昭和のコントそのもの。1周どころか、3周ぐらい廻って逆に面白かったけど。アクションシーンも多く、カーレースならぬ馬車レースは見ものだった。馬車が多く転倒し乗っている人間が放り出されるが、よく馬車に轢かれないで済んでるよなぁと感心するぐらい。主役のカンフーアクションばりのシーンも多く、そっち系の影響なんだろうなぁ。ラブコメと最後の大どんでん返し?は、まぁそうだろうなぁといった感じ。

 

 3時間近い映画だったが、気楽に観られたのでまぁ良しでしょう。ただこれでインドへの観光客が増加した、とwikiにあるがホンマかいな、って思ってしまう(笑