家康(一) 信長との同盟 安部龍太郎

●家康(一) 信長との同盟 安部龍太郎

 戦国時代のことを知りたくて、ここのところ小和田哲男さんの本などを何冊か読んでいるが、やはり小説を読むのがわかりやすいだろうということで読み始めたシリーズ。

 章立ては、出陣、桶狭間大樹寺清洲同盟、築山殿、信康の婚礼の6章。

 

 とにかく戦国時代の知識がほぼないので、本の内容が初めて知ることばかり。そのため登場人物の人間関係が良く分からず理解するのに苦労した。それでも小説仕立てのため、いわゆる歴史本を読むよりは頭に入りやすかったかも。

 家康が桶狭間で敗走し自害を考えたことなど全く知らなかった。それを救ったのが大樹寺の住職の言葉だったことやその時の言葉が家康の馬印になったことも。

 小説なので、登場人物が人となりがよくわかりそこは面白かった。信長の家康に対する態度はもちろん面白いが、それより家康の周りにいた女性たちが魅力的。於大の方、築山殿、お市の方、お万。もちろんこの小説で初めて知った人ばかり(笑

 フィクション部分も当然多いと思うが、これなら家康についてのことは歴史本よりは早くに理解できそう(笑 続編を読んでいくことにしよう。