ラ・ブーム

●404 ラ・ブーム 1980

 ヴィックは新学期を迎えるタイミングで両親とともにパリに引っ越してきた。学校ではペネロプと友達になる。父親は開業医の歯科医、母親は漫画家を目指していた。曽祖母プペットもヴィックを可愛がっており、ヴィックを色々な場所へ連れて行き恋を語る。

 ヴィックは男の子からブーム(パーティ)に誘われるのを期待していたが、週末のブームに誘われ喜ぶ。しかし母親からブームに行くことを反対されてしまう。

 父親は昔の浮気相手に歯医者に来られてしまう。彼は浮気相手から逃げたつもりだったが、見つかってしまった。そして会うことを強制される。

 ヴィックは家で両親にブームへ行くことの許可をもらおうとするが、両親は反対のまま。ヴィックは子供扱いする両親にキレてしまう。ヴィックは祖母に相談しアドバイスをもらう。ヴィックは母親に取り入ろうとするが、母親はあっさりとブームに行くことを許してくれ、着て行く洋服も一緒に選んでくれる。

 ヴィックはブームに参加するが、子供じみていてつまらないため、家に電話し両親に迎えに来てもらうことに。しかしマチューが彼女にヘッドホンを渡し二人はチークを踊る。ヴィックの両親は迎えに行くが、他の子供たちの親たちも家の前に集まって来ていた。

 ヴィックは母親と祖母とともに祖父の誕生日を祝うために出かける。父親は学会があるので遅れると話すが、実は浮気相手と夜を過ごすための嘘だった。父親は夜遅くに祖父の家へ行くつもりだったが、浮気相手はヴィックの母親に電話し父親が骨折をしたと嘘をつく。父親は嘘をつき通すために骨折したように偽装する。

 ヴィックはマチューのことが気になり始め、皆で映画デートなどもすることに。しかし映画の帰りにバイクで送ってもらったところを母親に見つかってしまう。母親はヴィックの先生と会うが、先生はヴィックに舐められていると告白する。

 ヴィックはスキー教室へ。母親は骨折している父親の面倒を見るが、父親は嘘をついていることに嫌気がさし母親に全てを白状する。母親は曽祖母に相談、二人は浮気相手の店へ行き、店の中をめちゃめちゃにしてくる。スキー教室から帰って来たヴィックに両親はしばらく別居することを話す。

 母親は街でヴィックの教師と会い一緒に出かける。ヴィックは友人からマチューが他の女とデートしているとペネロプから電話をもらい出かける。母親は家に帰りヴィックがいないことに気づき父親に連絡、父親はペネロプの家に電話をし、ペネロプの妹にヴィックの出先を教えてもらい、店へ。マチューが他の女と一緒にいることを見たヴィックはマチューに見せつけるように店に来た父親とキスをする。家に戻った父親は母親と一夜をともにするが、母親は翌早朝父親に出て行くように話す。

 ある日父親が家に来て夕食に誘うが、母親は出かけていた。父親はヴィックと二人食事へ。その店はプロポーズした店だった。家に帰り、ヴィックが寝付いたのを見届けた父親は帰ろうとするが、母親が教師に送って来てもらうの目撃、教師の車の跡をつける。教師が強盗に襲われそうになったところを父親は助けるが、教師を殴り妻に手を出すなと叫ぶ。

 学校帰りのヴィックを待っていた父親にペネロプの妹が話しかける。それを見たマチューは激怒し父親に殴りかかるが、それがヴィックの父親だと聞き驚く。

 マチューはホテルの研修のためノルマンディーへ。それを聞いた曽祖母はヴィックをそこへ連れて行く。ヴィックはマチューと会うことができるが、マチューは翌日の仕事のためヴィックを置いていこうとする。ヴィックは怒ってしまう。

 父親は別居中の家に妻から妊娠したことを告げる絵をもらう。喜んで家に戻るが妻は留守だった。父親は「3人で食事しよう」と絵にコメントをして残す。レストランで妻とあった父親は教師と2人の父親でも良いと話し妻を怒らせてしまう。

 母親は教師の元へ。二人で旅行をする計画を立てる。

 ヴィックは自分の家でブームを行うことに。しかしマチューは病気とのことでヴィックは元気がなかった。ヴィックが学校から家に帰ると多くの荷物が運び込まれていた。父親が診察室を増やすために買ったものだった。ヴィックは明日ブームなのにと怒る。母親も困るがそこへ父親がやってくる。父親は母親に謝ろうとするが、昨夜恋人ができたと言って出て行く。

 翌日ブームを開くことに。父親は妻とベニスに行くためのチケットを取るが、母親は教師とともに旅行に行くと告げる。父親は何も言えず空港まで妻を送る。しかし妻は搭乗直前、旅行を取りやめる。

 ヴィックの家にマチューがやってくる。二人はチークを踊る。

 母親は家に戻ろうするが、レストランの前に夫の車が止まっているのを見かけ店に入る。そこでは夫が一人で食事をしていた。

 ヴィックはマチューと踊っている時に家に来た男の子とチークを踊る。

 

 とにかく懐かしい映画。見たのは高校生の頃か。クラスの人気者だった友人が他のクラスの女の子に惚れて告白するということになり、その彼がその彼女のことをソフィーマルソーに似てるよね、と言っていたのを思い出す。

 映画はそれ以来ぶりに観たかも。ストーリーは全く覚えていなかった。ソフィーマルソーの物語だと思っていたが、両親の話も結構な部分を占める。フランスの自由恋愛というのはその頃から言われていたが、それを具現化したような映画。それでもラストでソフィーマルソーがいきなり登場した男の子とチークを踊り始めた時は、誰だよお前、ってなったけど(笑

 ソフィーマルソーの恋はまさに初恋の淡い思い出といったところ。さすがにこの歳になれば胸がキュンキュンすることはないが、それでもソフィーマルソーの恋心が可愛く思える。今回はそれよりも両親の仲の行方の方が身にしみた(笑

 ソフィーマルソーのデビュー作で大ヒットした一本という部分が注目されるが、そう祖母や友人の妹など一癖ある脇役陣も見もの。