アンタッチャブル

●424 アンタッチャブル 1987

 1930年シカゴ、禁酒法の街でアルカポネは酒の密造で巨額の利益を得ていた。一方で酒の売り込みを拒む店は爆破するなどの手法も用いていた。

 そんなシカゴの街に財務省からネスが特別捜査官として赴任する。ネスは早速潜入捜査官からの情報で摘発に向かうが、潜入捜査官も買収されており空振りに終わる。その日の帰り道でネスは一人の巡査警官マローンと出会い彼の言葉に惹かれる。

 翌日新聞はネスの失敗を記事にし、ネスは署内の笑い者になる。しかし店の爆破に巻き込まれて死んだ女の子の母親がネスを訪ねてきて礼を言う。ネスは気を取り直してマローンの家へ。そしてカポネ逮捕のためにチームを組む、その一員となってほしいとマローンに頼むが断られてしまう。

 翌日ネスの部屋へ財務省経理からウォレスがやってきてカポネが脱税をしていると話す。ネスはその話を聞かずに部屋を出る。そこにはマローンがいて仲間になることに。彼は他の信頼できる仲間が必要だと話し警察学校へ。そこで早撃ちの新人を探しストーンを紹介される。

 4人となったネスたちは、マローンの提案で郵便局へ。そこで密造酒の摘発を大々的に行う。4人はその日祝杯をあげ、そこにいた記者に4人の写真を撮ってもらう。

 手柄を上げたネスの元へ組織の人間がやってきて賄賂を渡そうとするがネスは拒否する。その日家に帰ったネスを組織の男フランクが待ち受けていた。そして家族に不幸が起きないように気をつけなと言って去って行く。ネスは妻と娘を別地へ逃がすとともにカポネと全面対決をする決意をする。その時マローンが大掛かりな密輸のネタを持ってきて4人はそれを摘発しに向かう。

 密輸はカナダとの国境で行われることになっていた。4人は地元警察などとともに現場に踏み込む。そしてカポネの組織の帳簿とともに帳簿係を逮捕する。それを知ったカポネは激怒しネスを殺せと命令する。

 帳簿係を警察に連行しウォレスが帳簿係を隠れ家へ連行しようとするが、エレベータの中で組織のフランクに殺されてしまう。怒ったネスはホテルにいるカポネに会いに行くが、お互い罵り合って別れる。

 証人が殺されたことでカポネの起訴が取り下げられることになる。それを知ったマローンは起訴取り下げを待たせるようネスに指示を出し、他にいる帳簿係を捕まえようとする。しかし残っていた帳簿係も召喚状を恐れ高飛びをしようとする。マローンは組織とつながりのある警官仲間の元へ行き、ネタをもらう。そしてネスに連絡、マローンの家へ来るように言う。その頃カポネはオペラを鑑賞していた。マローンの家をフランクが見つける。マローンは殺し屋に気づくがフランクに撃たれてしまう。マローンの家に駆けつけたネスは瀕死のマローンから帳簿係が乗る列車の時間を教えてもらい駅へ。

 駅で帳簿係を見つけたネスとストーンは組織の人間を倒し、帳簿係を逮捕する。

 カポネの裁判が始まる。決定的な証拠を前にしてもカポネは余裕を見せていた。それを不審に思ったネスは、カポネにメモを渡したフランクが拳銃を所持していることを理由に法廷から連れ出し所持品を検査する。その中にあったマッチにマローンの住所が記載されていたことを告げると、フランクは銃を発砲し逃げる。屋上でフランクを追い詰めたネスは、射殺することなくフランクを逮捕しようとするが、彼がマローンの最期を侮辱したため屋上から突き落としてフランクを殺す。ネスが法廷に戻ると、ストーンがフランクの上着から陪審員全員を買収したことを示すリストを発見していた。それを理由にネスは判事に陪審員の入れ替えを要求、判事も了承する。それを知ったカポネの弁護士は有罪を認め、カポネは激怒する。

 ネスはシカゴを去ることに。4人で写った写真を眺め、送りに来たストーンにマローンの形見の品を渡す。

 

 これも間違いなく名作のひとつ。1987年製作だと知って改めて驚いた。そんなにも古い作品だっけ?もう35年近く前になる。

 有名な駅の階段乳母車シーンはラストじゃなかったのね。あのシーンが強烈で、ただなぜケビンコスナーが乳母車を助けたんだっけ?と思っていた(笑 もちろん乳母車を抑えたアンディガルシアもカッコ良いし。

 約2時間の映画だが、ストーリーもわかりやすく、テンポも良いのであっという間に観終わった感じ。名作はいつでもそうだよなぁ。

 デニーロとショーンコネリーの共演だし、コスナーやガルシアも実質この映画でスターの仲間入りした感じだし。実話が元らしいけど、脚色が多いのは仕方なし。これだけの娯楽大作なんだから。音楽も良いし、文句なしの名作。