グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち

●427 グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち 1997

 ウィルは悪ガキ仲間たちとツルんでいた。彼は大学の清掃員の仕事をしていた。ある時数学のランボー教授が学生に向けての難問を廊下に掲示する。ウィルはその解答を記載する。教授は驚き学生に解いた人は名乗る出るように言うが誰も手を挙げなかった。そこで教授はさらなる難問を掲示する。

 ウィルは子供の頃にいじめられた相手を見つけ彼を殴り倒す。そして教授が出した次の難問を解いているところを教授に見つかり逃げる。その夜、仲間たちとバーで飲んでいたウィルは学生が知識をひけらかす場面に遭遇し、彼以上の知識を語り学生を退散させる。ウィルはその時ナンパされそうになっていた女子学生スカイラーから声をかけられ知り合う。

 教授は清掃員という仕事からウィルを探そうとし、彼が裁判にかけられているのを知る。教授は収監されたウィルの身元引受人となることを提案するが、条件は毎週会うこととセラピーを受けることだった。ウィルはセラピーを受けることを拒否するが、保釈のためには仕方がないことだった。

 ウィルは教授とともに数学の研究を始める。セラピーも受けさせるが、皆がウィルと話をするとセラピーするのを断ってしまう。教授は昔の友人で心理学者のショーンにウィルを引き合わせる。

 ショーンはウィルと会うが、妻のことを侮辱され手を上げてしまう。それでもショーンはウィルのセラピーを引き受けることに。ウィルはスカイラーと付き合い出し、ショーンのセラピーも受け続ける。ウィルは次第にショーンに対し心を開き始める。ランボー教授はウィルに就職を勧めるが、ショーンはそれに反対する。

 スカイラーがカルフォルニアに一緒に行こうと誘うが、ウィルはこの街から出たくないと拒否、スカイラーと別れることを選択してしまう。ウィルはランボー教授にもその才能の無さを非難することを話してしまい、教授もそれを認める。

 ウィルは仲間たちと遊びつつ、教授の推薦で安全保障局の面談も受けるが、それも理由をつけ断ってしまう。一方でウィルはショーンとの面談で何がしたいのかという彼の質問に答えられず、ショーンは彼を突き放してしまう。

 ウィルは約束の教授との面会をサボり仲間と仕事をしていたが、親友チャッキーがウィルのことを叱る。才能があるのにそれを使わないのは自分たちへの侮辱だと話す。

 ランボー教授がショーンの部屋にやってきてウィルのことで口論となる。そこへウィルがやってきて教授は出て行く。その後ウィルとショーンはセラピーを始め、ショーンはウィルは悪くないと話し、とうとうウィルはショーンに心を開き、泣き崩れる。

 ウィルは就職をしたことをショーンへ報告する。ショーンはランボー教授を和解する。ウィルは仲間から車をプレゼントされ、その車でスカイラーに会いに行く。

 

 何の前知識もなく観たが、なかなか良い映画だった。数学の天才の話かと思いきや、過去にトラウマを持った若者の成長の物語。心を開かない天才と心理学者の会話がメインとなり、話に引き込まれた。ロビンウィリアムズの心理学者が素晴らしい。時に怒り、時に突き放しつつ、ウィルを見守って行き、最後には心を開かせるシーンは感動する。

 親友チャッキーのセリフや心理学者ショーンの会話など、脚本が素晴らしいがこれをまだ学生だったマッドデイモンが書いたと知って驚いた。でその共同脚本の相手が、親友チャッキー役のベンアフレックなのね。出来過ぎだよ、そんなの(笑