●刑事スタスキー&ハッチ 第1シリーズ #09 地獄の麻薬おとり捜査
あらすじ
スタハチは、オブライエンとラファティという偽名を使い、麻薬組織を捜査する。運び屋として捕まったシャールという女性とともにダナーの組織と麻薬取引を始めるが、ダナー本人と接触ができずにいた。2人はシャールの提案で最後の賭けに出る。
ストーリー
スタハチの二人がテキサス風の服装に変装、車も変え、スタスキーは金を数えていた。彼らは路地裏に入り、待っていた車の男に金を渡し、ブツを受け取る。その時警察が来たため、3人は逃げるが捕まってしまう。
警察へ連れて行かれた3人、ハッチはオブライエン、スタスキーはラファティという偽名を使い、シカゴから出て来たことになっていた。スタハチはボビー主任により解放されるが、地元警察の了解を取らずに動いたため怒鳴られる。地元警察も麻薬取引をしているダナーを追っていたのだった。しかしドビー主任は、今回が初犯で2キロのブツを持っていたため逮捕した女シャール・ウェイトを検察が交渉し、協力を求めていると話す。
スタハチはシャールを釈放、食事をする。2人はシャールに、彼女が捕まってまだ2時間のためだなーは気づいていない、何もなかったふりをしてブツを届け、スタハチ(オブライエンとラファティ)がブツを欲しがっていると伝えてほしいと告げる。しかしシャールはだなーは売り買いの場に出てこない、自分の相手はコニーという男だと話す。コニーと取引を始め、最終的にはダナーを捕まえる、それが成功すればシャールは執行猶予という筋書きだった。シャールは了承する。
シャールはダナーの切手とコインの輸出業をする商事会社を紹介、その際ダナーを見かけ側近のショックリーをハッチが捕まえたことがあることが判明する。
スタハチはコニーに接触、0.5kgを買おうとするが3万ドルとふっかけられる。相場より5000ドルも高いと文句を言うが結局取引をすることに。スタハチは2人と別れる。シャールがコニーに女友達のジョアンヌのことを尋ねるがはぐらかされてしまう。
その頃ダナーはこの世に2枚しかない切手の1枚を手に入れ喜んでいた。彼は切手を手に入れるため21万2000ドルを支払っていた。それは1859年のハワイの切手だった。ダナーはビリーからオブライエンとラファティのことを聞く。2人がすぐに釈放されたことからバックに大物がいるということ、2人はシャールからのツテで話を持ち込んだことなど。話を聞いたダナーは2人とシャールを見張り、怪しければ消せと命じる。
スタハチはコニーに接触、次は1キロ欲しいと交渉、6万5000ドルと言われハッチが怒るが、結局今回も買うことに。スタハチはヒョロ松の店でドビー主任と会い、1万5000ドル足りないと告げるが、主任は高額のためFBIの協力が必要になると話す。スタハチはFBIの介入を好まず、5万ドルで話をつけることに。
スタハチはシャールとともにコニーの家へ。ブツを受け取るが5万ドルしか払わなかった。スタハチはこれ以上関わると危険だと考えシャールを解放することに。シャールの家をコニーは知らないことを確認する。ビリーはダナーに2人のことを報告する。その際ダナーはビリーにシャールのことをしっかりと教育しろと命じる。
スタハチはシャールの家へ。そこでシャールの身の上話を聞く。彼女は田舎から出て来てビリーと知り合ったと話す。ビリーとはビリー・ハークネスと言いダナーの右腕と呼ばれる男だった。そして運び屋になり途中で逃げ出そうとしたが、女友達のジョアンヌと同居しており、彼女も運び屋をしてヤク漬けにされ、最後は売春までさせられ1ヶ月前から姿を消してしまっており、シャールは怖くて逃げ出せなかった。ハッチはジョアンヌの写真を借りる。
スタハチは麻薬Gメンに会いに行くためシャールの家を出るが、外ではビリーが待っていた。ビリーはシャールに会いに行く。
スタハチはヒョロ松の店で麻薬特捜班のカーターと会い、次の取引に必要な25万ドルの協力を申し出て了承されるが、必ず連絡をよこすように言われる。ドビー主任はシャールのことを心配するので、ハッチが身柄の保護を頼む。そしてジョアンヌの写真を見せ調査を依頼する。店を出たスタハチをコニーと仲間たちが待っており格闘となるが、コンビ技でぶちのめす。二人はその足でシャールに会いに行く。シャールはビリーに暴力を振るわれ、これ以上関わるのを恐れていた。ハッチはシャールを自分の家に匿うことに。そしてビリーの家へ行き、脅されてシャールがビビってしまったこと、次回はダナーと直接取引で5キロを25万ドルで買うと話すが、ビリーはダナーは取引場所には来ないと答える。それでも毎週5キロを買うからと話し了承させる。取引場所はマウンテンビューの倉庫、明日朝10時と決まる。
翌朝スタハチは倉庫へ。しかしハッチは麻薬Gメンに間違った場所を教えてしまっていた。倉庫にはビリーと仲間たちがおり、銃撃戦とな理、ビリーは仲間の銃撃で死亡、2人はなんとか倉庫から逃げ出す。ヒョロ松の店で麻薬Gメンカーターに間違った場所を教えたことで怒鳴られ、25万ドルを返す。
スタハチとドビー主任は今後どうするか話し合う。スタスキーは右腕ビリーが死んだ今ダナーが出てくると考えるが、主任は別の方法が必要だと話す。さらにジョアンヌの遺体が海に打ち上げられたので、シャールに身元確認をしてもらおうと話す。
スタハチはシャールとともに身元確認へ。そしてシャールに何か手はないかと尋ねる。するとシャールがハワイの切手が使えると話す。そしてシャールがダナーに電話をしハワイの切手と交換に今後の取引をと話す。ハッチはショックリーのことを心配するが、主任は釈放まで3、4時間かかるだろうと話す。警察がショックリーを逮捕に向かっていた。
しかし警察に連行されショックリーは弁護士と会い釈放をされることにスタハチとシャールはダナーの屋敷へ。ドビー主任、麻薬Gメンカーター、警官たちが屋敷の前で待機する。スタハチはダナーに会い切手を見せて取引をする。しかしそこへショックリーが戻って来たため、乱闘になる。切っても無事見つかる。
シャールの家でスタハチは旅へ出るシャールを見送る。
今回の登場人物
変装したスタハチと麻薬取引をする売人
スタハチに協力する運び屋シャール
シャールへの指示係コニー
組織のボス、ダナー(左)とその右腕ビリー(右)
麻薬特捜班カーター
シャールの友人ジョアンヌ(写真の女性)
ダナーの側近ショックリー 右はショックリーと弁護士
今回の捜査
シャールに事情を説明したレストラン
ダナーの会社が入るビル
ダナーが入手したハワイの切手(最後にもう1枚登場する)
ヒョロ松の店を出たところで待ち伏せされ、格闘になる
スタさんが声をかけ、プロレス技のように悪漢をぶつけ合うスタハチ
今回のスタハチの扮装
番組開始直後に登場する扮装したスタハチ
麻薬取引を警察に見つかり、逃げる二人
(右 ハッチが買ってきた靴が合わず、手に持って逃げるスタさん 笑)
扮装バージョン その2
(コニーに2回目の取引を持ちかける場面)
今回のドビー主任
警察に逮捕されたスタハチ。ドビー主任のおかげで解放され、捜査を続行しようとするが、ハッチが逮捕されたのにすぐ釈放となるとダナーに疑われるのではと心配すると…
ハ「俺たちがすぐ釈放されたら、奴らたまげますよ」
ド「ふっ、コネがあると言っとけ」
意外に無茶を言ってニヤッとするドビー主任
スタハチが警察に顔を出せないため、ヒョロ松の店で会うことに。
極秘任務のため、ヒョロ松を遠ざけるためにワンタンを頼んだが、本当にワンタンが出てきて驚くドビー主任
ダナーを引っ張り出すために高額の取引をすることになり、麻薬特捜班の協力を求めることになる。特捜班のカーターから25万ドルを出してもらうことになり、スタハチがカーターの言うことを素直に聞くが…
ハ「(ドビー主任の顔を見て)おっかねぇ。(スタさんに)顔見な」
ス「持ち逃げすると思ってるのかな」
ド「今日は随分素直だな」
ス「なんだよ親父さん、Gメンに愛想よくしちゃいけないの?」
ド「おいオブライエン、ラファティ」
ス「俺ラファティ、こっちがオブライエン」
ド「25万ドル都合してもらうからってペコペコするんじゃない」
主任にドヤされ見つめ会うスタハチ
今回のお笑いシーン
スタハチがオブライエン、ラファティと名乗るが、それを何度も間違えられるシーンがある。このように同じ笑いを繰り返すのが、「スタハチあるある」。
スタハチ以外では、ラスト、ダナーをおびき出すために高額の切手を利用するが、格闘によりその行方がわからず、慌てふためいた後、特捜班のカーターがそれを発見する。その時の笑顔がコレ。
今回の懐かしい風景
スタハチが最初にコニーに接触をした場面。当時のゲームセンターだと思われる。ピンボールが数多く並んでいるのがアメリカっぽい。
今回のまとめ
刑事物の定番?と言える変装もの、潜入捜査もの。スタハチがテキサスから出てきたチンピラのような格好をしているのが可笑しい。ここ2話ばかり、ちょっと暗めの感じの話が続いたので、一気に明るく巻き返した感じか。
結果的にスタハチを手伝うことになるシャールが登場するが、彼女の友人は殺されてしまうが、実質的にその友人はドラマには登場(写真のみ)しないことや、シャールも暴力を振るわれるが、命に別状はなく、ラストは彼女の明るい姿で終わるところも良い。
余談その1。
冒頭、捕まったスタハチが警察での質問に答える場面。
これは後のOPで使用される場面。現時点で第1シーズンでは使われていない模様。そう言えば、7話のラストで書いた7話に登場するスタさんが走ってくるシーンが、この話ではOPに使用されていた。ってことは、この場面もこの後使われるかも。
余談その2。
前回の8話のラストで書いた、謎の登場人物「アンジー(Angie)」。ヒョロ松の店のコックだと推測したが、それだと思われる人物が今回無意味に2回も登場している。
スタハチとドビー主任が警察で会うわけにいかないため、ヒョロ松の店で会うのだが、会話をする3人の中を割って入るようにコック姿の男性が通り過ぎる。この人がアンジーだと思われるが、今回は劇中名前を呼ばれることもなく、ラストの字幕にも名前がなかった。なんなんだ、一体(笑