エクソシスト

●438 エクソシスト 1973

 イラク北部で遺跡発掘調査をしていたメリン神父は悪魔の形をした遺物を発見する。

 アメリカ、ジョージタウンにいた映画女優クリスは娘リーガンと暮らしていた。近所に住むカラス神父は、一人暮らしを続ける母親のことを心配していた。

 クリスは娘リーガンの様子がおかしいことに気づく。医者に診せ検査をしてもらうが悪いところは見つからない。様々な検査をしても結果は同じだった。ある夜、リーガンの面倒を見ていたはずのクリスの友人バークが家のそばの階段から落ちて死亡する事件が発生、彼の首は折れていた。キンダーマン警部が捜査に乗り出す。

 クリスは医者の勧めで精神科医にリーガンを診せるが、彼らも原因がわからず悪魔祓いを勧める。クリスはカラス神父に悪魔祓いを依頼する。彼は最初断るが、リーガンの様子を見て悪魔祓いをする決心をする。司教に許可を求め、メリン神父の協力を得て二人でリーガンの悪魔祓いをすることに。途中一人で悪魔祓いをしていたメリン神父は無くなってしまい、それに気づいたカラス神父は一人で悪魔と対峙、自分の体に悪魔を乗り移させ、窓から身を投げて自殺する。

 クリス母娘はジョージタウンから去っていく。

 

 子供の頃に観た以来かも。最後の悪魔との死闘ばかりが記憶に残っていたが、そこに至る過程が丁寧に描かれていたことに驚いた。

 約2時間の映画だが、4分の1ずつ話は展開。最初は登場人物がバラバラに動き、クリス母娘は平和な生活を送る。次でリーガンの様子がおかしくなっていく。後半に入り、カラス神父とクリスが出会い、ラストでメリン神父も含め死闘が始まる。

 

 有名な首が180度廻るシーンやテーマ曲などばかりに目がいくが、冒頭の3者がバラバラに動き出し、それらが後半結びついていくストーリー展開、カット割りや照明も古さは感じない。ホラー映画の草分け的な一本だが、普通に映画として十分面白かった。