決斗!一対三

●440 決斗!一対三 1953

 1894年刑務所からウェスが出所する。彼は駅へ向かう途中、新聞社へ寄って自分が書いた自伝の原稿を手渡し、出版して欲しいと頼む。新聞社の人間がそれを読み始める。

 ウェスは1853年生まれ、7歳の時に南北戦争が始まり、兄の一人は戦士、もう一人も脚に怪我をした。父は牧師だった。ある日、ウェスは博打で勝った金で拳銃を手に入れるがそれを見た父に鞭で打たれる。ウェスは家を出ることを決意、同居していた孤児のジェーンに牧場を持つ夢を語り、必ず戻ってくると約束をして家を出ていく。

 ウェスは酒場でカード賭博とし、相手のガスと争いになり撃ち殺してしまう。ウェスは逃げるが、ガスの兄達であるハンドリー兄弟に追われることになる。ウェスは叔父であるジョンを頼る。叔父はちょうど牛追いのため一家でアビリーンヘ向かうところだったため、ウェスは同行する。

 アビリーンの街に着いた一行、ウェスはジェーンのためにウェディングドレスを頼む。しかし街にはハンドリー兄弟が待ち構えていた。兄弟3人はウェスと決闘することに。叔父一家が味方につき、1対1の決闘となりウェスは相手を倒す。酒場に戻ったウェスをヒコック保安官が捕まえにくるが、ウェスは兄弟はまだ2人残っていると話し、保安官は逮捕はせず、1時間以内に街から出ていくことを命じる。ウェスはウェディングドレスが出来上がるのを待って街から出て、家に戻る。

 ウェスはジェーンにウェディングドレスを見せ結婚するために家から出ようとするが、ジェーンは父に式を挙げてもらうつもりだった。ウェスは父に談判、父はガス殺しの裁判を受けるように勧め、ウェスは納得する。判事に相談し、良い弁護士をつけるためにウェスが持っていた1200ドルを渡す。しかし判事が勧める弁護士をつけるためには800ドル足りなかった。ウェスはコリン郡の馬レースで儲けることに。ウェスは見事にレースに勝ち800ドルを稼ぐ。賞金をもらいに酒場へ行くが、そこに兄弟に買収された保安官がいてウェスを逮捕しようとする。ウェスは結婚式を挙げ、週明けには出頭すると話しその場を立ち去ろうとするが、保安官はウェスを撃ってしまう。ウェスは保安官と兄弟の一人を撃ち殺し街から逃げる。

 ウェスは家に戻り事情を説明する。しかしジェーンは人を殺したウェスをなじる。その時保安官達が家に来る。ウェスは逃げるが、ジェーンが保安官に撃たれ死んでしまう。怪我を負ったウェスは叔父に助けられる。そして酒場の女ロージーの馬車でカンザスへ行くことに。二人はウェスの賭博で生計を立てていたが、テキサスレンジャーが二人を追ってホテルまでやってくる。それに気づいた二人は逃げ、アラバマへ。

 アラバマで牧場を手に入れた二人は結婚をする。しかしテキサスレンジャー達はまだウェスを追っていた。彼の実家の郵便物などをチェックしていた。ロージーは妊娠し、ウェスの実家へ手紙を書く。それが元でウェスの居所がバレてしまいウェスは逮捕されてしまう。そして裁判が行われ、ウェスは懲役25年の刑を言い渡される。

 ここで自伝を読み終える。ウェスは16年目に釈放されたのだった。そしてウェスは家に帰り、ロージーと再会、初めて大きくなった息子と対面する。しかし息子がウェスの持っていた拳銃を扱うのを見て、彼は息子を殴ってしまう。息子は家を飛び出し酒場へ。そこで酔客が息子を挑発する。息子は相手にしようとしたが、ウェスが入ってきて息子を止める。そして二人で店から出ようとするが、酔客はウェスを撃ってしまう。しかしウェスは丸腰だった。息子が酔客に復讐しようとするのをウェスは止める。ウェスは治療をしてもらい、ロージーとともに家に帰って行く。

 

 実在した人物(wiki)の自伝を基にした映画らしい。道理で途中少し展開が無謀だと思われるところがあるが、実話なら仕方なしか。

 父親に反発して家を飛び出し、賭博の場で人を殺してしまう。イカサマが元での正当防衛だったが、それが元で被害者の兄弟から狙われることになり、次から次へと主人公にとっては裏目にでることばかりが続く。

 映画が刑務所から出所してくるところから始まり、自伝を読む=映画のストーリーが始まる、という図式だったので、ラスト家に帰り、妻と子供と会って終わりだと思っていたら、最後にもう一山あってビックリ。なるほど、最後の酒場でのシーンが本当に描きたいシーンだったのかと思う。そう思うと、新聞社の人間が自伝を読み終わったところで、「結末はまだこれからだ」と言ったのが効いてくる。

 80分ほどの短い映画だったが、テンポよく話が進み、ラストもちょっとひねりがあって面白い一本だった。