ブレードランナー

●441 ブレードランナー 1982

 2019年タイレル社の作ったレプリカント(アンドロイド)は奴隷労働などに使われていたが、製造後しばらくすると感情を持ち始め、反乱を起こし始めていた。タイレル社は安全のためレプリカントを4年の寿命とすることに。

 反乱を起こし脱走したレプリカントをを捜査するのがブレードランナーだった。ブレードランナーの一人デッカードは引退していたが、元上司ブライアントにより呼び戻され、地球に潜伏している4人のレプリカントの捜査を命じられる。

 デッカードタイレル社社長と面会、彼の秘書だったレイチェルのテストを依頼され、彼女がレプリカントであることを見抜く。彼女はデッカードの家に来て真相を尋ね彼は真相を伝える。

 デッカードレプリカントが住んでいたアパートから、踊り子をしていたレプリカントにたどり着き、彼女を射殺。その場に来たブライアントからレイチェルが逃げたことを知らされ、レイチェルも捜査するように命じられる。一人になったデッカードは別のレプリカントに襲われるが、レイチェルがデッカードの銃でレプリカントを射殺、デッカードとレイチェルは互いに愛し合うようになる。

 残った2人のレプリカントは、レプリカントの眼を製造する男の元を訪れ、タイレル社社長と面会するための方法を聞き出す。2人はタイレル社のセバスチャンに接触、彼の仲介でタイレル社社長と面会、4年の寿命を延ばすように依頼するが、その方法はないと答えられ、社長やセバスチャンを殺害する。

 知らせを受けたデッカードはセバスチャンの家へ。そこでレプリカント1名を射殺、最後の1人と対決する。ビルからの転落の危機に陥ったデッカードだったが、レプリカントに助けられる。彼は最後の言葉を残し寿命を迎える。デッカードは家で待つレイチェルの元へ急ぐ。

 

 SFの古典と言える作品だが今回が初見。ずっと観たいと思っていたがチャンスがなかったがAmazonプライムにあることを知り視聴。

 圧倒的な世界観。同年に日本でアニメ化された「コブラ」に似たものを感じる。コブラの原作はその4年前から掲載が始まっているが、実写であるため世界観としてはこの映画の方が圧倒的。今回が初見のため、この映画の中の風景は、他の映画などで既視感を感じるが、全てこの映画が始まりだったというのがよくわかる。

 ストーリーは意外に陳腐(笑 だが、記憶にまつわるエピソードはやはり流石だと思わせる。「博士の愛した数式」や「私の頭の中の消しゴム」などは、この映画からヒントを得ているのではと思えるほど。この映画の原作者の別作品「トータル・リコール」よりも本作の方が、記憶という曖昧なものの怖さを上手く表現していると思う。

 35年後に製作された続編があるのでそちらも観てみたい。