シルバラード

●454 シルバラード 1985

 山中の小屋でエメットは外から男に襲われるが撃退する。彼は男が乗ってきた馬の焼印を見つける。エメットは砂漠で放置されたペイドンを見つけ助ける。ペイドンはエメットとともに旅をすることに。エメットは姉の住むシルバラードへ行く予定だった。

 立ち寄った街でペイドンは盗まれた自分の馬を見つけ馬泥棒を射殺する。そこで昔の仲間コッブに出会い彼から仕事に誘われるが断る。

 2人はターリーの街へ。酒場で黒人がトラブルとなるが、2人は証言し黒人を助ける。そこで保安官と出会った2人はエメットの弟ジェイクが牢に捕らえられていることを知る。酒場でペイドンは自分の銃と帽子を盗んだ男を見つけ射殺する。そのためペイドンも牢に入れられる。ジェイクとペイドンは協力して脱獄し、エメットと3人で街から逃げる。保安官たちが追ってくるが、黒人マルの協力もあり逃げ切る。マルを含め4人は一緒に旅することに。

 4人は幌馬車隊に遭遇、彼らは強盗団に全財産を奪われていた。4人は強盗団を追うことに。彼らは一芝居を打ち、大勢の強盗団から金を奪い返し、幌馬車隊に返す。エメットとジェイクは姉のいるシルバラードへ、ペイドンは幌馬車隊とともに、マルは父の元へ行くことになり、別れを告げる。

 マルは父親と会いマッケンドリックに嫌がらせを受けていることを知る。ペイドンは酒場でステラと出会い意気投合するが、店はコッブのもので賭場の用心棒として雇われることに。マルの父親はマッケンドリックの一味に殺されてしまい、マルは妹に会いにいくが、大事な時にいなかったことを責められ相手にされなかった。エメットとジェイクは姉の家に身を寄せるがここもマッケンドリックに襲われる。さらにエメットは拳銃の練習をしている時に一味に襲われ怪我を負ってしまうがマルに助けられる。マルはエメットの代わりにジェイクを呼びに街へ行くが、妹の夫でコッブの店で働くスリックに騙され牢に入れらてしまう。さらにマッケンドリックたちはエメットの姉夫婦の家に放火し、ジェイクと息子を連れ去ってしまう。

 ペイドンはコッブのやり方に反発を覚え敵対しようとするが、ステラを脅しの対象とされ手出しできなくなってしまう。しかしステラと話したペイドンはコッブの元を去りマッケンドリック一味と対決することに。

 牢に捕らえられていたマルは妹の助けで脱獄、しかし妹は怪我を負ってしまう。マルはエメットの元へ帰り事情を説明、エメットはジェイクと姉夫婦の息子を救うために、マルとともにマッケンドリックのアジトへ。途中ペイドンも加わり3人となる。牛の暴走を使い3人はジェイクと息子を救い出す。

 その頃街ではコッブが4人を待ち構えていた。怪我をしていたマルの妹を救出、コッブの仲間も含め4人は皆を倒す。最後にコッブとエメットが決闘しコッブを倒す。

 全てが解決し4人はそれぞれの道を歩むため別れを告げる。

 

 ケビンコスナーの名前があったので期待して観たが、まだ脇役扱いの頃だったようであまり活躍はしない。最後の決闘で2丁拳銃の見せ場があったぐらい。

 ストーリーは街の悪者を4人の仲間が倒す勧善懲悪の、まさに西部劇といった感じだったが、1980年代に作られた西部劇らしく、ストーリーは単純ではなく、登場人物がいろいろと入り乱れた話のため、わかりにくくなってしまっている。

 4人が仲間となる序盤中盤に、4人が活躍して金を奪い返すシーンがあるがこれが間延びをした一因。その後バラバラとなる4人が最後に再集結するための布石であるのはわかるが、結果的に映画が2時間を超えてしまって、最後のコッブとマッケンドリック一味との戦いのピントがボケてしまっている感は否めない。

 ラストも一件落着した4人がバラバラの道を進むのだが、それであれば余計に途中いったん4人がバラける必要はなかったのではと感じる。

 1980年代に西部劇を復活させようとしたのはわかるが、後年もっと素晴らしいセブ劇ができているのを知っていると物足りない感は仕方なしか。