紅の豚

●456 紅の豚 1992

 ポルコはアドリア海で空賊を退治する賞金稼ぎとして暮らしていた。空賊たちはポルコに対抗するためにアメリカ人パイロットのカーチスを雇う。ある時ポルコはカーチスと空中で遭遇、ポルコの飛行艇はエンジン不調を起こしカーチスに撃墜される。

 飛行艇修理のためミラノのピッコロのもとへ行ったポルコはピッコロの孫娘フィオに修理を任せることに。その頃ポルコを狙う秘密警察が動き始めていたため、フィオはポルコの人質として一緒にミラノから逃げ出す。

 ポルコとフィオがアドリア海のアジトに帰ると空賊たちが待ち構えていた。フィオは空賊たちを非難、その結果ポルコとカーチスがカーチスとフィオの結婚を賭けて勝負することに。決闘が始まるが空中戦で決着がつかず、二人は殴り合いを始める。その時ジーナが現れ空軍が来ることを知らせ、血統の会場は解散となる。

 その後、ジーナとフィオは仲良くなり、カーチスはアメリカで俳優になるが、ポルコの行方は知れなかった。

 

 本当に久しぶりにジブリ作品をキチンと観た。先週も「千と千尋〜」を放送していたが、途中からしか観なかったし。

 「千と千尋〜」を観たばかりのせいもあるのだろうが、この映画はジブリには珍しい、全く子供を相手にしていない作品だと改めて感じた。もっと言えばこの映画の本当の良さがわかるのは、オジサンだけだろうということも(笑

 時代背景としては世界がとても不安定な時代だったであろうに、空中戦があっても、登場人物たちが命の危険にさらされている感は全くない。幼児たちが人質にされていても楽しさしかない。描かれるのはポルコのカッコ良さばかりである。

 ネットにはこの映画の裏読み〜なぜポルコは豚なのか、最終的にポルコとジーナはどうなったのか、などが数多く書かれているが、この映画はそんなことは気にせず、ただただオジサンとして楽しめば良いのだ、とつくづく思う。