私をスキーに連れてって

●463 私をスキーに連れてって 1987

 文男と優はスキー場で出会う。優に一目惚れした文男は優から電話番号を聞き出す。しかし文男に彼女がいると勘違いした優は嘘の番号を教える。東京に戻った文男は電話をするが嘘の番号のため繋がらない。がっかりする文男だったが、仕事で常務に謝罪に行った際に優と再会する。二人は同じ会社に勤務していたのだった。

 友人の力も借り優を週末の志賀高原のスキーに誘うが優は同僚と万座へ行く予定だったため断られる。週末スキーに出かけた文男は志賀高原と万座が直線距離ならば近いが車で5時間だと聞かされる。夜文男は優に会いに車を飛ばす。文男に彼女がいるというのが勘違いだと知った優は文男と付き合い始める。

 しかし文男は新しいブランドの発表会のため忙しくしばらく優に会えないでいた。優は文男をバレンタインデーにスキーに誘う。発表会の準備を終えた文男は一緒に行くことに。しかし発表会で届くはずに新製品が届いておらず、文男達に連絡が入る。新ブランドのウエアを着ていた優はスキーで万座へ向かう。それを知った文男は彼女の後を追う。夜の雪山で二人は迷ってしまうが友人たちが二人を見つける。文男は万座に向かい友人たちもそれに同行する。皆が発表会の会場に着くが誰もおらず、外で新ブランドの発表が行われていた。友人の女性たちが車を飛ばし発表会に間に合ったのだった。現場へ駆けつけた文男と優もモデルとして登壇、その場で優はバレンタインのチョコを文男に手渡す。

 

 一世を風靡した映画。まさに世代的にドンピシャリだが、私はスキーをしない人間だったので遠目で見ていただけ(笑 あぁこんな時代もあったなぁと懐かしいがそれ以上の感激はない。沖田浩之扮する彼がやたらと「とりあえず」と言って写真を撮ったり、役者でもない鳥越マリの棒読みのようなセリフがあったり、「いかにも」な一本。

 今「書店ガール2」を読んでいるが、その中で主人公が知り合いから50年前に発刊された本を勧められた際に、50年後に残る本について考える場面があるのだが、この映画はどうなるんだろうと思ってしまった。製作から50年後の2037年にこの映画を見る人はいるのだろうか?